肝臓に慢性的に炎症が起こり、肝細胞の破壊と再生が繰り返されると徐々に線維化(肝臓にかさぶたの様な物質ができ、通常の機能が果たせない状態)が起こり、肝臓本来の細胞の構造が破壊されていきます。

肝硬変

肝硬変は程度により、「代償性」と「非代償性」に分けられます。
「代償性」とは肝臓の機能がなんとか保たれており、症状は現れないことが多く、「非代償性」はその名の通り肝機能を代償することが出来ない程度にまで悪化している状態をいいます。
ウイルス性、アルコール性、非アルコール性、自己免疫性などによる炎症が長期に渡り起こることが主な原因です。
肝硬変がさらに進行すると、肝がんへまで進展する可能性が高くなり、最終的には肝不全(肝臓の機能が大きく低下し、役割を果たせなくなる状態)となり死に至る場合があります。また様々な合併症(症状)が起こり、治療が困難になっていきます。

症状進行

監修:埼玉医科大学 消化器内科・肝臓内科 教授 持田 智 先生

※ここでの情報はあくまで基本の情報であり症状は人それぞれで違う場合もあります。不安な点は主治医、肝臓専門医等に相談してください。