リフキシマの製品情報 リフキシマ(一般名:リファキシミン)は、Alfa Wassermann社(イタリア)が開発したリファマイシン系抗菌薬の一つです。

国内第Ⅱ/Ⅲ相試験1)

試験方法

目的 肝性脳症患者に対して、リフキシマを1回2錠(リファキシミンとして400mg)、1日3回毎食後、14日間経口投与した際の有効性および安全性をラクチトールと比較する。
対象 肝硬変または門脈一大循環短絡路(シャント)を有し、高アンモニア血症(血中アンモニア濃度≧80μg/dL)
かつ犬山シンポジウム昏睡度分類の昏睡度Ⅰ又はⅡの肝性脳症患者171例
・リフキシマ群:有効性解析対象および安全性解析対象 84例
・ラクチトール群:有効性解析対象および安全性解析対象 87例
デザイン 多施設共同、ランダム化、評価者盲検、実薬(ラクチトール)対照、並行群間比較試験
スケジュール

スケジュール

本試験は、事前検査をDay[-14]~Day[1](投与前)、ランダム化をDay[-1]~Day[1](投与前)に行い、治療期(Day[1]~Day[14])および終了(Day[15])/中止時検査で構成された。
本試験への参加に同意し、適格と判断した被験者を中央登録し、リフキシマ群またはラクチトール群にランダムに割付けた。割付け後、被験者に治験薬を14日間経口投与した。治療期では、被験者に対しDay[4]およびDay[8]に検査および調査を実施した。さらに、Day[15]に終了時検査を実施し、試験中止例については中止時に検査を行った。事前検査時のデータをベースライン、終了時もしくは中止時のデータを最終評価時のデータとした。
主要評価項目 血中アンモニア濃度およびPSE指数
副次評価項目 肝性脳症昏睡度(犬山シンポジウム昏睡度分類)、羽ばたき振戦
精神神経機能(Number connection test-A,B)、QOL(SF-8)
解析計画 [主要評価項目]
最終評価時の血中アンモニア濃度について、リフキシマのラクチトールに対する優越性をベースラインを共変量とした共分散分析にて検証した。血中アンモニア濃度で有効性が検証された場合に、PSE指数の変化率について、リフキシマのラクチトールに対する優越性をt検定にて検証することとした。
[副次評価項目]
リフキシマのラクチトールに対する最終評価時の各評価項目の差を、ベースラインを共変量とした共分散分析で比較する。

患者背景

患者背景

試験成績

有効性

血中アンモニアに対する効果【主要評価項目】

血中アンモニア濃度(mean±S.D.)は、ベースラインにおいてリフキシマ群134.89±49.24μg/dL、ラクチトール群136.44±42.72μg/dLであった。最終評価時ではリフキシマ群119.46±59.45μg/dL、ラクチトール群125.40±56.63μg/dLであり、両群間で有意な差は認められなかった(p=0.5449、ベースライン値を共変量とした共分散分析)。
なお、血中アンモニア濃度の推移を参考として以下に示す。

  • ベースラインおよび最終評価時の血中アンモニア濃度
  • 血中アンモニア濃度の推移

PSE指数に対する効果【主要評価項目】

PSE指数(mean±S.D.)は、ベースラインにおいてリフキシマ群0.33±0.11、ラクチトール群0.33±0.10であった。最終評価時ではリフキシマ群0.20±0.14、ラクチトール群0.23±0.17であり、ベースラインからの変化率(mean±S.D.)はそれぞれ38.6±38.6%、33.0±44.0%であった(血中アンモニア濃度におけるリフキシマ群とラクチトール群の比較において、有意差が認められなかったために検定は実施せず)。
なお、PSE指数の推移を参考として以下に示す。

  • PSE指数の変化率
  • PSE指数の推移

肝性脳症昏睡度に対する効果【副次評価項目】

肝性脳症昏睡度スコア(mean±S.D.)は、ベースラインにおいてリフキシマ群1.2±0.4、ラクチトール群1.2±0.4であり、最終評価時では、それぞれ0.6±0.6、0.6±0.7であり、両群間で有意な差は認められなかった(p=0.3284、ベースライン値を共変量とした共分散分析)。なお、その推移を参考として以下に示す。

  • ベースラインおよび最終評価時の肝性脳症昏睡旅スコア
  • 肝性脳症昏睡旅スコアの推移

羽ばたき振戦、精神神経機能および、QOL(参考情報)に及ぼす影響【副次評価項目】

羽ばたき振戦スコア、精神神経機能(Number connection test-Aスコア)およびQOL(SF-8)の推移を参考として以下に示す。

  • 羽ばたき振戦スコアの推移
  • Number connection test-Aスコアの推移
  • 参考情報:SF-8(身体的サマリースコア)の推移
  • 参考情報:SF-8(精神的サマリースコア)の推移

安全性

リフキシマ群では6.0%(84例中5例)に副作用が認められた。その内訳は、肝性脳症、声帯の炎症、腹痛、痔出血および背部痛で、発現率はいずれも1.2%(84例中1例)であった。これらのうち、重篤な副作用は肝性脳症が1例、投与中止に至った副作用は声帯の炎症が1例であった。
ラクチトール群では、13.8%(87例中12例)に副作用が認められた。主なものは下痢で4.6%(87例中4例)であった。

  1. 1)社内資料(リフキシマ錠 国内第Ⅱ/Ⅲ相臨床試験)[承認時評価資料]

基本製品情報

製剤特性
薬効薬理
肝性脳症の発症機序と
リフキシマの作用機序
薬理作用
効能・効果/用量・用法
薬物動態
血漿中濃度
分布・代謝・排泄
臨床成績
国内第Ⅱ/Ⅲ相試験
国内第Ⅲ相試験
副作用(承認時累計)

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