リフキシマの製品情報 リフキシマ(一般名:リファキシミン)は、Alfa Wassermann社(イタリア)が開発したリファマイシン系抗菌薬の一つです。

作用機序1)

リファキシミンは、細菌のDNA依存性RNAポリメラーゼに結合し、RNA合成を阻害することが示唆されている。
※DNA依存性RNAポリメラーゼ:DNAの鋳型鎖(一本鎖)の塩基配列を読み取って相補的なRNAを合成する反応(転写)を触媒する酵素

  1. 1)社内資料(細菌におけるリファキシミンのRNA合成阻害)

薬理作用

好気性菌および通性嫌気性菌に対する抗菌活性(in vitro)2)

海外臨床分離株を用いたリファキシミンの好気性グラム陽性菌、通性嫌気性グラム陰性菌などに対する抗菌活性は以下のとおりであった。

臨床分離株に対するリファキシミンの抗菌活性

アンモニア産生菌に対する抗菌活性(in vitro)3-4)

肝性脳症における高アンモニア血症の原因菌については特定されていないが、腸内細菌群ではClostridium属菌、Bacillus属菌、Streptococcus属菌、Bacteroides属菌、E.coli、P.mirabilis等がアンモニア産生菌として報告されている。
国内臨床試験における臨床分離株のうち、アンモニア産生菌と考えられる菌種に対するリファキシミンの抗菌活性は以下のとおりであった。

臨床分離株(アンモニア産生菌)に対するリファキシミンの抗菌活性
  1. 2)Hoover, W.W. et al.:Diagn. Microbiol. Infect. Dis. 1993 Feb; 16(2)
    : 111-118
  2. 3)Vince AJ et al.:J Med Microbial. 1980 May; 13(2): 177-191
  3. 4)社内資料(臨床分離株に対するリファキシミンの抗菌活性)

肝性脳症モデルに対する作用(ラット) 1)

門脈−大循環短絡路(シャント)を作製したラット肝性脳症モデルにおいて、各用量のリファキシミンを3日間経口投与した結果、後大静脈血中アンモニア濃度および昏睡発症率は用量依存的に低下した。

  • 血中アンモニア濃度に対する効果
  • 昏睡発症に対する効果

耐性 2-5)

リファキシミンに対する耐性は、主にDNA依存性RNAポリメラーゼ遺伝子の点突然変異により発生することが示唆されている。他のリファマイシン系抗菌薬であるリファンピシンについても、DNA依存性RNAポリメラーゼ遺伝子の点突然変異が耐性に寄与しているが、in vivo試験において、リファキシミン投与後における結核菌のリファキシミンおよびリファンピシンに対する感受性低下は認められなかった。

重要な基本的注意
本剤は抗酸菌に対しても抗菌活性を示し、他のリファマイシン系抗菌薬と交差耐性を示す可能性がある。他のリファマイシン系抗菌薬に対する結核菌の耐性化を防ぐため、肺結核及びその他の結核症を合併している肝性脳症患者における高アンモニア血症に対しては、他の治療法を選択すること。

  1. 1)Tamaoki S et al.:Eur J Pharmacol. 2016 May 15; 779: 168-176
  2. 2)Vitali B et al.:Res Microbiol. 2007 May; 158(4): 355-362
  3. 3)Telenti A et al.: Lancet. 1993 Mar 13; 341(8846): 647-650
  4. 4)Lucchesi M et al.: Chemioterapia. 1984 Dec; 3(6): 371-372
  5. 5)Malvisi Stracciari J et al.: Chemioterapia. 1987 Apr; 6(2): 82-84

基本製品情報

製剤特性
薬効薬理
肝性脳症の発症機序と
リフキシマの作用機序
薬理作用
効能・効果/用量・用法
薬物動態
血漿中濃度
分布・代謝・排泄
臨床成績
国内第Ⅱ/Ⅲ相試験
国内第Ⅲ相試験
副作用(承認時累計)

ページトップへ