アルコール性肝障害

アルコール

アルコール性肝障害はアルコールを常習的に飲んでいる人に発症する疾患です。日頃から飲酒量の多い人は、外見は痩せていても、肝臓に脂肪が蓄積され炎症を起こすことがあります。これらの患者が大量飲酒後には、重症のアルコール性肝障害を発症し、命に関わる重篤な状態になることがあります。また、治療せず放置すると、肝硬変や肝がんに進展していく場合もあります。

アルコール性肝障害の治療

アルコール依存症がある場合は専門的な治療が必要です。
原因が飲酒であることから、禁酒が原則となります。禁酒により、約30%の方の肝臓は正常化します。しかし約10%は悪化し、肝硬変へ進行してしまいます。食事や栄養状態が十分でない場合には、カロリー、タンパク質、ビタミンを十分に摂取することが重要です。

監修:埼玉医科大学 消化器内科・肝臓内科 教授 持田 智 先生

※ここでの情報はあくまで基本の情報であり症状は人それぞれで違う場合もあります。不安な点は主治医、肝臓専門医等に相談してください。