入学、進級...新学期は楽しみも多いものの、
生理(月経)に振り回されてしまう人も多いはず。
今回は思わず共感してしまう新学期に起きがちな
生理あるあるをご紹介します。
制服を汚してしまいそう
入学でおろしたてorクリーニングしたばかりの制服が生理で汚れてしまったら...新学期早々、ショックですよね。そもそも...なぜ生理は起きるのでしょうか。その理由や仕組みを確認してみましょう。
生理(月経)とは?
妊娠するために必要な
周期的に起こる子宮からの出血
「生理」「月経」と耳にしますが、実は意味は同じ。医学用語では「月経」と言われています。
また、生理のときに出る血を「経血」と言います。
まずは生理を知る上で、赤ちゃんを育てていく子宮の構造をご紹介しましょう。
では、なぜ生理が起こるのでしょうか。
生理が起こる理由
赤ちゃんが育つために用意した
「ベッド」がはがれ落ち、
血液とともに体の外に出るから
生理が起こるのは、「子宮内膜」が関わっています。
子宮内膜は約1ヶ月に1度のペースで厚くなります。
これは、赤ちゃんを育てるためのフカフカの「ベッド」の役割をするために準備しているのです。しかし卵子と精子が出会わなければ、不要になります。いらなくなった子宮内膜のベッドは、はがれ落ち、血液と一緒に体の外に排出されます。これが生理で、経血が出る理由です。
経血の成分は、子宮の壁(かべ)からはがれ落ちた子宮内膜と血液などが混ざったもので、血液だけではありません。
イベントが全力で楽しめない
体育祭や文化祭、修学旅行。楽しみなイベントほど、生理がかぶらないか心配...!かぶってしまったら、痛みをはじめいろんな不調が起きたり、漏れないか心配だったりで、全力で楽しめない...と悩んでいる子も多いはず。そうなってしまいそうな時のために、自分の生理について知り、事前にしっかり準備ができているといいですよね。まずは正常な生理の目安をみてみましょう。
- 生理周期
25~38日
- 継続期間
3~7日
- 1周期の経血量
20~140㎖
あくまで目安なので
神経質にならないで...!!
生理周期とは?
生理が始まった日から
次の生理の前日までのこと
生理周期は毎回±6日以内のズレであれば、一定でなくても、心配する必要はありません。10代は女性ホルモンの分泌が不安定なので周期がズレることもよくあるためです。逆に、7日以上ズレている場合カラダに何らかのトラブルが起きているかもしれません。
2日目であってもナプキンに血がつく程度、おりものシートで間に合ってしまうなどといった場合は経血量が少ないといえるでしょう。 一方、たとえば、通常のナプキンの使い方では対応できない(1時間おきに交換しなければ間に合わない、昼間でも夜用を使わないと間に合わない)、500円玉くらいの大きさのレバーのような血の塊(かたまり)が見られるときなどは、月経量が多いといえます。
痛くて集中できない
生理痛がひどいと
授業やテストにも影響が出てしまいがち!
なぜ、生理痛が起きてしまうのでしょうか。
生理痛が起きる主な原因は2つ
生理痛の痛みの度合いも原因も人それぞれですが、主な原因を紹介します。
1.痛みのもと・プロスタグランジン
子宮を収縮させて、子宮内膜を血液とともに体の外に出すために「プロスタグランジン」という物質が分泌されます。けれど、この物質の分泌量が多いと、子宮の収縮が強くなって、痛みを引き起こしてしまうのです。
2. 子宮の出口がせまいから
出産経験のない女の子は、子宮の出口がせまいために経血を体の外に流しにくいことが原因で痛みを感じることがあります。他にも冷えやストレス、さらには病気のサインとして痛みが現れることもあります。
生理(月経)は必要なカラダの仕組み。
けれど、
ツライ不調は
病気が隠れている
可能性も...
生理によって女の子のカラダでは、いろいろな変化が起き、生理痛をはじめ、さまざま不調が生じています。不調は仕方ないと思いがちですが、ガマンせずに産婦人科の先生に相談してみましょう。産婦人科は妊娠・出産のイメージが強いかもしれませんが、生理や女性の体の悩みを気軽に相談できる心強い味方です。