出産について
知っておきたいこと

臨月を迎え、いよいよ出産が目前に。
「ようやく赤ちゃんに会える!」、「早くこの手で抱きしめたい!」
そんな気持ちで出産を心待ちにしている方は多いことでしょう。
今回は、出産という人生の一大イベントを迎えるにあたり、
知っておきたいことをまとめました。

妊娠週数によって変わる
「出産」の呼び名とその特徴

流産・早産・正期産せいきさん過期産かきさん
4つに分類

出産は、妊娠週数によって以下の図のように分けられます。
妊娠21週6日までは「流産」とされ、出産しても、残念ながら赤ちゃんの命を助けることはできません。
妊娠22週0日〜36週6日までの間の出産は「早産」とされ、赤ちゃんは助かる可能性があります。
「正期産」は妊娠37週0日〜41週6日までとされ、妊娠42週以降は「過期産」とされます。
正期産は母子ともにリスクが低く、理想的な出産時期と考えられています。
また、過期産の場合、胎盤機能の低下や羊水の減少、赤ちゃんが大きくなり過ぎて難産になるなどのリスクがあるため、慎重な対応が必要になります。

出産週数

「早産」について正しく知ろう!

医学の進歩により、早産で生まれた赤ちゃんも正期産で生まれた赤ちゃんとほぼ変わらずに育つケースが多くなりました。
とはいえ、カラダの機能が未熟な状態で早く生まれるほど、何らかの病気や障害などのリスクが高まる心配もあります。
こうしたことから、妊娠中は定期的に健診を受け、早産になりやすい状況にあると診断された場合は産婦人科医の指示に従いましょう。

早産になるリスクが高い人の特徴として、以下の状態があげられます。

  • これまでに早産の経験がある
  • 双子や三つ子を妊娠している
  • 子宮の出口が短い(頸管長短縮けいかんちょうたんしゅく
  • 腟炎などの感染症がある
  • 子宮頸部の病気で手術を受けたことがある など

また、以下のような場合は、ママと赤ちゃんの安全を優先するために、早産の週数で出産させることもあります。

  • 妊娠高血圧症候群と診断されている
  • 胎盤が子宮の出口をふさいでいる(前置胎盤ぜんちたいばん
  • 出産前に胎盤が子宮の壁からはがれる(常位胎盤早期剥離じょういたいばんそうきはくり
  • おなかの赤ちゃんに酸素が行き渡らないなどの問題が起こった場合(胎児機能不全たいじきのうふぜん)など

「切迫早産」は早産の一歩手前!

切迫早産とは、早産になる危険性が高いと考えられる状態、すなわち早産の一歩手前の状態を指します。
下腹部痛が続いたり、規則的かつ頻回におなかが張ったり、不正出血、破水などがみられる場合には、切迫早産である可能性があるため、速やかに産婦人科を受診しましょう。
切迫早産と診断されたら、まずは安静が必要ですが、長期間の入院が必要な場合もあります。
赤ちゃんが予定日まで1日でも長くママのおなかにいられるよう、産婦人科医の指示にきちんと従うことが大切です。

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