生理時にめまい?めまいの原因や対処法について解説します!

生理時にめまい?めまいの原因や対処法について解説します!

※本ページはプロモーションが含まれております

もっと見る

個人差はありますが、生理時には下腹部痛や腰痛、イライラするなどのさまざまな症状が現れます。

本記事ではそんな生理時の症状の中の、「めまい」をピックアップして解説していきます。
生理時のめまいの対処法も紹介するので、ぜひ最後までお読みいただき、参考にしてください。

生理時のめまいと貧血の関係

生理時にめまいや貧血が起こる主な要因は、体内の鉄分不足と考えられます。
鉄分は、体内で酸素を運搬する役割を果たすため、鉄分の不足は酸素供給の低下を引き起こし、結果としてめまいや貧血の症状を引き起こす可能性があります。

また、生理前や生理中には、ホルモンの影響で体内の水分が減少し、循環血液量も減少します。
これにより、脳への酸素供給が十分に行き届かなくなり、めまいや貧血の症状が現れる可能性があります。

生理時や生理前のめまいの原因

めまいの症状は生理前にも現れる場合があります。
最初は、生理前のめまいの原因である月経前症候群(PMS)についてお話ししていきます。

月経前症候群(PMS)

生理前にめまいを感じる主な理由として、月経前症候群(PMS)という状態が挙げられます。
PMSは、月経前の3~10日間に精神的または身体的な症状が現れ、月経が始まると症状が軽減または消失します。

また、20代~30代の女性に多いとされています。
PMSの症状には、イライラ、神経質、感情的な反応、集中力の低下、無気力感、うつ病のような症状が含まれ、頭痛、めまい、手足のむくみ、食欲増加、乳房の張り、便秘などの身体的な症状が現れる可能性もあります。

PMSの主な原因はすべて解明されているわけではありませんが、排卵後に分泌が増える黄体ホルモン(プロゲステロン)の影響とされています。

排卵から月経までの期間(黄体期)には、エストロゲン(別名:卵胞ホルモン)とプロゲステロン(別名:黄体ホルモン)の分泌量が多くなります。
この黄体期の後半に、これらのホルモンの分泌が急速に減少し、脳内のホルモンや神経伝達物質の異常を誘発することが、PMSの要因なのではないかと考えられています。

また、めまいに関しては、プロゲステロンの影響で体内に水分が溜まりやすくなり、内耳にも影響を及ぼすことで発生するとも考えられています。
さらに、低血圧の人や片頭痛を持つ人は、めまいを感じやすいとされ、片頭痛の人は、PMSが起こる時期に症状が悪化し、それに伴ってめまいが起こることがあるといわれています。

鉄欠乏性貧血

生理時や生理前にめまいを感じる女性は、鉄欠乏性貧血が原因である可能性があります。

鉄欠乏性貧血は、体内の鉄が不足し、酸素を全身に運ぶ役割を果たすヘモグロビンの量が減少することで起こります。
その結果、全身が酸欠状態になり、倦怠感やめまい、動悸、息切れなどの症状が現れます。

特に、生理がある女性は毎月の経血で鉄分を失うため、男性よりも貧血になりやすいとされています。

また、経血量が多い状態や生理期間が長い状態は、「過多月経」や「過長月経」といわれ、「過多月経」や「過長月経」の状態になっていると毎月の生理で大量の血液が失われ、鉄欠乏性貧血になるリスクが高まります。

鉄欠乏性貧血の治療は、基本的には日々の食事からの鉄分摂取に留意することです。
また、鉄欠乏性貧血の原因となっている病気がある場合には、その病気に対する治療が必要となります。

鉄欠乏性貧血を引き起こす原因

前述した、鉄欠乏性貧血の原因となり得る「過多月経」や「過長月経」にも原因が隠れている場合があります。
以下ではその原因となる「子宮の病気」に焦点を当てていきます。

子宮筋腫

子宮筋腫は、子宮壁に発生する良性の腫瘍で、30歳以上の女性の約20~30%に見られます。
子宮筋腫は子宮の外側(漿膜下筋腫)、筋層の中(筋層内筋腫)、内側(粘膜下筋腫)のいずれかに形成されます。

特に、子宮の内側に形成される粘膜下筋腫は、子宮内膜の面積を増加させ、経血量を増加させる可能性が高くなります。

したがって子宮筋腫は過多月経を引き起こす場合があり、過多月経が鉄欠乏性貧血を引き起こす可能性があります。
前述した通り、鉄欠乏性貧血は、動悸、めまい、息切れ、元気が出ない、食欲不振、疲れやすいなどの症状を引き起こす可能性があります。

軽度の鉄欠乏性貧血であれば、食事療法で改善することが可能とされています。

子宮内膜症

子宮内膜症は、子宮の内側に存在するべき子宮内膜組織が子宮以外の場所、卵巣や腹膜で増殖する疾患です。
子宮内膜症は20代から30代の女性に多く見られ、30~34歳がピークとされています。

月経周期に従って子宮内膜組織が増殖し、周囲の組織と癒着を起こして痛みを引き起こします。
また、不妊症の一因ともなります。

子宮内膜症の主な症状は痛みで、特に生理痛は患者さんの約90%に見られます。
その他、腰痛、下腹痛、排便痛、性交痛なども報告されています。

また、過多月経や不正出血もよく見られる症状です。

子宮内膜症は再発しやすい疾患であり、治療後も定期的な検査が必要です。
特に、卵巣の子宮内膜症性のう胞は長期間経つと稀に癌化することがあります。

生理時のめまいの対処法

では、生理時のめまいにはどのように対処すればいいのでしょうか。
以下で3つの対処法を紹介します。

市販薬

生理時のめまいに対する対策として、漢方薬が有効とされています。

また、体質により適した漢方薬が異なるとされており、体力がなく、冷え性で貧血の傾向がある女性には「当帰芍薬散」が、体力があり、のぼせやすく赤ら顔の女性には「桂枝茯苓丸」が、そして体力がなく、めまいや立ちくらみ、動悸などがある方には「苓桂朮甘湯」が推奨されています。
ただし、これらの漢方薬は症状を緩和するものであり、重い症状や長時間続く場合は医療機関を受診することが必要です。

また、病院で処方される抗めまい薬は市販されていないため、抗めまい薬を購入する際には医師の診断を受ける必要があります。

鉄剤

繰り返しになりますが、めまいや立ちくらみ、頭痛などの症状の一因として、貧血が挙げられます。
特に生理中には、血液の喪失により鉄分が不足し、鉄欠乏性貧血が起こりやすいです。

鉄欠乏性貧血の状態だと、疲労感が増し、階段を上り下りするだけで体調が不安定になることもあります。
鉄剤を摂取することで、鉄分を補給でき、貧血の症状が改善されることが期待されます。

食事内容の改善

生理中のめまいに対する食事の改善策として、まずは水分の蓄積によるむくみを解消することが重要です。
そのためには、水分やナトリウムの排出を促進する「カリウム」の摂取が良いとされています。

カリウムは、果物のバナナやリンゴ、豆類の大豆、海藻類の昆布やひじき、そしてイモ類のサツマイモやサトイモなどに豊富に含まれています。

また、鉄欠乏性貧血を予防するためには、「ヘム鉄」が多く含まれる食品の摂取が有効とされます。
ヘム鉄は、赤身の肉やレバー、まぐろ、かつお、いわし、あさりなどの魚介類などに多く含まれています。

さらに、鉄分の吸収を助ける「酸」を一緒に摂ることも理想的です。
お酢やレモン、梅干しと一緒に食べることや、よく噛むことで胃酸の分泌を促すと良いでしょう。

生理時のめまいに関してよくある質問

最後に、生理時のめまいに関する質問を3つ紹介します。

鉄欠乏性貧血の症状を教えてください

鉄欠乏性貧血になると、倦怠感やめまいなどの症状が現れることがあります。
また、舌炎(舌が赤くなり痛む)、口角炎(口の端が切れて痛む)、嚥下障害(飲み込みにくい)、スプーン状爪(爪がへこんで反り返る)、異食症(氷などを無性に食べたくなる)などの特有の症状も見られることがあります。

ストレスが原因でめまいが生じることはありますか?

ストレスはめまいを引き起こす可能性があります。
特に、女性の生理時には、ストレスや過労が心因性のめまいを引き起こすことがあります。

鉄不足をサプリで補うことはできますか?

食事だけで鉄分を十分に摂取するのは難しいとされています。
そのため、鉄分不足を補うために、サプリメントを活用することは推奨されています。

ただし、サプリメントを使用する際には、過剰摂取を避けるために、用法・用量を守ることが重要です。
また、サプリメントの摂取タイミングは食後が基本で、1日の目安量を何回かに分けて摂ることが推奨されています。

まとめ

ここまで生理時のめまいについて解説しました。
生理中のめまいは、鉄分不足による貧血やホルモンバランスの乱れなどが原因で起こることがあり、子宮疾患も関係している可能性があります。

ひどいめまいや貧血に悩まされている場合は、放置せずに婦人科を受診しましょう。
本記事を最後までお読みいただきありがとうございました。

キットとメディアに関する問い合わせ窓口

ホルモン量測定キット問い合わせ窓口

◆【一般の方】

◆【クリニック・企業様(導入検討など)】

メディア掲載に関するお問合せ窓口