泣くとストレスが解消される?涙がもたらす効果や自律神経が整うメカニズム

泣くとストレスが解消される?
涙がもたらす効果

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泣くことは、ストレスを解消する方法の一つです。実際、涙を流すことで気分が晴れる経験をしたことのある方は多いのではないでしょうか。

しかし、ストレスで泣くことが頻繁に続く場合は、心理的な問題やうつ病のサインの可能性があります。

この記事では、ストレスで涙が出てしまう理由や病気の可能性、泣くことのメリット・デメリットなどについて解説します。

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みんなのホルモン研究所

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ストレスで泣くのは普通のこと?大人でも勝手に涙が出てしまう理由

ストレスで涙が出てしまうのは、体の自然な反応です。

たとえば小さな子どもは、なにか嫌なことがあるとすぐに泣いてしまいます。

これが大人になるに連れて「人前で泣くのは恥ずかしい」と教育され、感情が抑えられているに過ぎません。

しかし、あまりにも頻繁に泣いてしまう場合には、以下の3つの原因が考えられます。

  1. ストレスに対する自己防衛反応
  2. うつ病の初期症状
  3. HSP(Highly Sensitive Person)

それぞれ、詳しくみていきましょう。

①ストレスに対する自己防衛反応

ストレスによって涙が出るのは、ストレスを軽減するための自己防衛反応と考えられています。涙を流し、感情を解放することでストレスを軽減しているのです。

悲しいときや感動したときなどに流れる「情動性の涙」には、ストレス緩和効果やリラックス効果があることがわかっています。

※参考:高路奈保他|情動性の涙のストレス緩和作用に関する研究

また、涙は他者に対して共感や助けを求めるシグナルとしての役割もあります。

涙を見せることで周囲の人々に自身のストレスを伝え、共感や助けを求めているのかもしれません。

②うつ病の初期症状

ストレスで頻繁に涙が出る場合は、うつ病の初期症状かもしれません。うつ病になると、感情のコントロールが難しくなり、涙もろくなってしまう場合があります。

ただし、涙が出ること自体がうつ病の確定的な証拠ではありません。他の症状や心理的な健康状態も考慮が必要です。

うつ病の症状
自分で感じる症状・憂うつ
・気分が重い
・気分が沈む
・悲しい
・イライラする
・元気がない
・眠れない
・集中力がない
・好きなこともやりたくない
・細かいことが気になる
・大事なことを先送りにする
・物事を悪いほうへ考える
・決断が下せない
・悪いことをしたように感じて自分を責める
・死にたくなる
周りから見てわかる症状・表情が暗い
・涙もろい
・反応が遅い
・落ち着きがない
・飲酒量が増える
身体に出る症状・食欲がない
・便秘がち
・身体がだるい
・疲れやすい
・性欲がない
・頭痛
・動悸
・胃の不快感
・めまい
・喉が渇く

※参考:厚生労働省|『うつ病の症状に気をつける』 気分が沈む、涙もろくなる

以上の症状に多く当てはまる場合は、うつ病の可能性があります。早期発見と治療のためにも、医師の診察を受けることが大切です。

③HSP(Highly Sensitive Person)

ストレスで頻繁に涙が出てしまう方はHSPの可能性があります。

HSPとは「Highly Sensitive Person」の略で、とくに感受性が高く、刺激に敏感な人を指す言葉です。

HSPの人は感情的な刺激により強く反応する傾向があり、注意や批判的な言葉を少し言われただけで泣いてしまうことがあります。

なお、HSPは気質であり、病気や障害ではないため治療することはできません。

自分自身の感受性を受け入れ、感情のコントロールやストレス解消に向けた取り組みを行うことが大切です。

泣くと自律神経が整う?泣くことで得られる効果3つ

泣くことにはさまざまなメリットがあります。

  1. ストレス・疲労感が軽減される
  2. 寝付きがよくなる
  3. 免疫力がアップする

それぞれ、詳しくみていきましょう。

①ストレス・疲労感が軽減される

泣くことにはストレス・疲労感を軽減する効果があります。

ストレスを感じたとき、人は交感神経の緊張が非常に高い状態です。しかし、涙を流すことで副交感神経の働きが優位になり、体がリラックス状態に移行します

実際に、感動的な映画を見て泣いたり、スポーツ選手の活躍に涙したりして、スッキリした経験があるという方も多いのではないでしょうか。

ただし、これは悲しいときや感動したときに自然に流れる「情動性の涙」に限ります。

目にゴミが入る、玉ねぎの刺激といった「反応性の涙」では、リラックス効果は得られません。

以下は、精神的なストレス(15分間の暗算作業)のあと、「安静(涙なし)」「玉ねぎによる涙」「感動動画を観たことによる涙」の3パターンにおいて、疲労がどのように変化するかを測定した結果です。

涙と疲労の関係

※参考:高路奈保他|情動性の涙のストレス緩和作用に関する研究有田秀穂|涙とストレス緩和

また、泣くことは周囲の人と感情を共有し、サポートを受ける機会を生み出します。

他人が自分の涙に寄り添ってくれることで、安心感や癒やしを得ることができるでしょう。

②寝付きがよくなる

寝る前に泣くことで、寝付きや睡眠の質を改善する効果が期待できます。

泣いて副交感神経が優位になることで、不安や緊張感、疲労感などの寝付きを悪くする感情が軽減され、リラックスした状態になるからです。

女子大生166名を対象にした調査によると、泣き就寝は起床時コルチゾール(ストレスホルモン)値と、主観的睡眠の質を改善させたと報告されています。

※参考:廣川空美他|涙を流すことによる主観的睡眠の質と起床時コルチゾール値との関連性について

ただし、個人の状況や健康状態によって効果は異なります。頻繁に泣くことが不眠症の原因となっている場合は、医師の診察を受けることが大切です。

③免疫力がアップする

泣くことはストレスの解消、ひいては免疫力向上につながります。

ストレスが解消されることで、コルチゾール(ストレスホルモン)の分泌が減少するからです。

コルチゾールはストレスを感じると分泌されるホルモンで、免疫機能を抑制する作用があります。

脳はストレスを感じると、副腎へと指令が送られ、コルチゾールが分泌されます。

コルチゾールが分泌される仕組み

ストレスがコントロールされ、コルチゾール濃度が正常に保たれることで、身体の免疫が正常に機能します。

過剰なストレスによってコルチゾールが増えすぎると免疫力が低下し、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなることがわかっています。

ストレスホルモン量検査キットでストレスレベルをチェックしよう

ストレスホルモン量検査キットで

ストレスで泣いてしまうこと自体は、体の自然な反応です。

しかし、頻繁に泣いてしまう場合は、過剰なストレスのサインかもしれません。

あすか製薬メディカルでは、髪の毛※1もしくは爪※2からストレスを見える化できる「ストレスホルモン量検査キット」を開発しました。

ストレスホルモン量検査キットは、副腎皮質から分泌されるホルモンの一種「コルチゾール」の量を測定できるキットです。

慢性的なストレスを感じると、コルチゾールの分泌も同じく増加します。

コルチゾール濃度が高くなると、不眠、免疫力の低下、脳を傷つけるなど心身に不調をきたすおそれがあるので、日々の健康管理のためには、ご自分のコルチゾール濃度を把握することが重要です。

使い方は簡単3ステップ!

  • 髪の毛※1もしくは爪※2をカットする
  • カットした検体を袋に入れる
  • ポストへ投函したら完了!あとは結果を待つだけ

3分ほどで完了します。

結果レポートでは下記のことがわかります。

  • ストレスホルモン「コルチゾール」の数値
  • ストレスレベルを4段階で評価
  • 改善点やアドバイス

「ストレスホルモン量検査キット」でストレスを見える化し、自分自身の健康管理に活用してみてください。※3

※1 3cm以上の後頭部の毛髪を10本以上。長さが足りない場合は15本以上カットしてください。
※2 1週間程度伸ばした両手の親指の爪。ネイルをされている場合は、ネイルオフしていただく必要があります。
※3 分析結果は医師による診断のような医療行為ではないため、医師の診断を代替して使用することはできません。ストレスによる疾病が疑われる方は、必ず医師の診断を優先させてください。

泣きすぎにはデメリットも?目の病気や頭痛に注意が必要

泣くことはストレスや疲労感の軽減に役立ちますが、泣きすぎにはデメリットも存在します。

たとえば、涙を拭く際に目の周りを擦りすぎると、目が充血したり、腫れたりする可能性があります。

さらに、手で粘膜に直接触れると眼瞼炎や結膜炎など、細菌感染による目の病気を引き起こす可能性もあるため注意が必要です。

涙を拭く際は、清潔なティッシュで軽く拭くことを心がけましょう。

また、偏頭痛を抱えている人は、泣くことで症状が悪化する可能性があります。泣くと副交感神経が優位になり、脳血管が拡張されるからです。

頭痛が頻繁に起こる場合は、医師の診察を受けるべきでしょう。

女性の方が涙もろいのはなぜ?女性ホルモンが関係していた

ドイツ眼科学会の発表によると、女性は1年間におよそ30〜64回泣くのに対し、男性はわずか6〜17回にとどまるそうです。

※参考:Frauen und Männer weinen anders – Emotionale Tränen bleiben ein Rätsel

では、女性の方が涙もろいのはなぜでしょうか?これには、女性ホルモンである「プロラクチン」や「エストロゲン」が関与していると考えられています。

プロラクチンは母乳の分泌を促す役割を持つ女性ホルモンです。涙腺の細胞にも存在しており、涙の分泌を促進すると考えられています。

一方でエストロゲンは、感情の制御に関与するセロトニンと深く関係していることがわかっています。

※参考:杉山暢宏他|うつ病の性差について

これら女性ホルモンの影響により、女性は涙もろい傾向にあるのかもしれません

ストレスと涙についてよくある質問

FAQ

ストレスと涙についてよくある質問をまとめました。

Q.仕事のストレスで泣いてしまうのは病気ですか?

仕事のストレスで泣いてしまうこと自体は体の自然な反応であり、病気ではありません

ただし、仕事のストレスによって長期間にわたり強い悩みや不安、抑うつ感などの状態が続く場合は、うつ病の初期症状の可能性があります

ストレスによって頻繁に泣いてしまい、うつ病の症状も見られる場合は精神科や心療内科の受診をおすすめします。

Q.注意されると泣いてしまうのは病気ですか?

注意されると泣いてしまうこと自体は体の自然な反応であり、病気ではありません。

ただし、頻繁に泣いてしまう場合は、HSPと呼ばれる気質の可能性があります。HSPの方は感受性が高く、外部からの刺激に強く反応しやすい傾向があります。

Q.中学生になってから泣くことが増えました。ストレスが原因ですか?

中学生になってから泣くことが増えた場合、ストレスが原因の可能性があります

中学生は学業や生活、友人関係に大きな変化が生じる時期です。これらの要素がストレスとなって、泣くことが増えているのかもしれません。

また、うつ病の初期症状の可能性もあります

涙もろくなることとあわせて、無気力感や喜びの喪失など、うつ病の症状も見られる場合は精神科や心療内科の受診をおすすめします。

Q.夜になると理由もなく泣いてしまうのは病気ですか?

夜になると理由もなく泣いてしまうこと自体は、一般的には病気ではありません

夜は一日の疲れやストレスが積み重なり、感情のコントロールが難しくなる時間帯だからです。

また、日中は仕事や他の活動の忙しさに気を取られていることが多く、夜になってから溜まっていた感情が溢れているとも考えられます。

ただし、夜間に泣くことが頻繁に起き、他の症状や問題も見られる場合は、うつ病や不安障害など心の疾患の可能性も考えられます。

ストレスで頻繁に泣いてしまう場合は医療機関の受診を

ストレスによって涙が出るのは、体の自然な反応です。

泣くことでストレスや疲労感が軽減されるだけでなく、寝付きが良くなり、免疫力の向上も期待できます。

しかし、あまりにも頻繁に泣いてしまう場合はうつ病の初期症状や、HSPと呼ばれる気質の可能性があります。

憂うつな気分や気分の沈み、眠れない、集中力の低下など、うつ病の症状が見られる場合は医療機関を受診することが大切です。

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