治療
バセドウ病の治療には、薬剤、アイソトープ、手術の三つの方法があります。それぞれ一長一短がありますので、一番適している方法を医師とよく相談して決定します。日本では特別な事情がない限り、まず抗甲状腺剤で治療を開始し、治療抵抗性や副作用が出現し継続ができない場合等にアイソトープ療法や手術を行うのが一般的です。
バセドウ病の治療方法一覧
抗甲状腺剤療法 | 放射性ヨウ素内用療法 (アイソトープ療法) |
外科的療法 | |
内 容 | 抗甲状腺剤内服 | 放射性ヨウ素の入ったカプセル内服 | 甲状腺全摘出 |
適 応 | 全員 | 5歳未満は禁忌。6歳から18歳以下の小児ではあくまでも他の治療を優先する。 | 手術に耐えられる人。早期に確実な効果を希望する症例。 |
禁 忌 | 抗甲状腺剤で過敏症発症の既応 | 妊婦、授乳婦。妊娠の可能性のある女性。 | 麻酔禁忌 |
利 点 | 治療法が簡単である。すべての病院で行える。日常生活をしながら治療ができる。治療効果が可逆性である。 | 治療法が簡単である。治癒率が高い。 | 治療効果が早期に確実に得られる。治癒率が高い。再発率が低い。 |
欠 点 | 再発率が高い。長期間服薬が必要である。副作用がありえる。 | 特殊な設備を必要とする。 | 入院が必要である。手術瘢痕が残る。 |