妊娠が分かったら
知っておきたいこと
おなかの中に芽生えた小さな命。
妊娠が判明し、うれしい反面、さまざまな不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
今回は、妊娠に伴うカラダの変化、おなかの赤ちゃんの成長など、
妊娠中について知ってもらいたいことをまとめました。
自治体でのいろいろな手続きや決まりごと、健診などについてもとりあげています。
ママだけでなく、パートナーも一緒に正しい知識を身につけましょう。
妊娠の兆候〜妊娠初期
見逃さないで!
妊娠初期のさまざまなサイン
妊娠初期にあらわれる兆候や症状として、以下のようなものがあげられます。
なかには「これも妊娠のサインなの!?」と思うようなものも。
これらの兆候や症状には個人差があるため、あくまでも目安としてください。
- 月経が遅れる
- 月経以外の出血がある(「着床出血」という少量の出血が生じることがある)
- 熱っぽい(高温期が続いている)
- おりものに変化がある(乳白色のおりものが増えることがある)
- いつもより眠気がある
- 乳房の張りや痛みがある
- 吐き気がある(いわゆる「つわり」の症状のひとつ) など
「妊娠しているかも?」と
思ったら、早めに受診!
体調の変化などから「妊娠しているかも?」と思ったら、早めに産婦人科を受診しましょう。
子宮外妊娠などの問題が生じていないかを確認することも大切です。
妊娠しているかどうかは、市販の「妊娠検査薬」でも調べることができます。
妊娠検査薬で陽性反応が出た場合、妊娠の可能性が高いため、速やかに産婦人科を受診しましょう。
産婦人科では問診とともに、尿検査・血液検査(妊娠すると排出されるホルモンなどを確認)、エコー検査(胎嚢や心拍を確認)などを行います。
妊娠と診断されたら、まずは
「妊娠届出書」を提出しましょう
産婦人科で赤ちゃんの心拍が確認でき、妊娠と診断されたら、お住まいの自治体の窓口に「妊娠届出書」を提出しましょう。
届出を行うと、「母子健康手帳」(いわゆる母子手帳)が交付されます。
母子手帳には、妊娠・出産・産後の経過、就学前までの子どもの発育や発達、予防接種などが記録されていきます。
妊娠の届出や母子手帳の交付は、ともに「母子保健法」で規定されているものです。
最近では電子版の母子手帳アプリもありますが、完全に代替できるものではなく、妊婦健診や乳幼児健診、予防接種には現物の母子手帳が必要です。
必ず受け取るようにしましょう。
また、妊娠初期は、外見からは妊婦かどうかわかりにくい場合がありますので、母子手帳と一緒に配布されたり、駅の事務室などで無料配布されている「マタニティーマーク」を身につけるというのも一案です。
そして、かかりつけの医師にも、妊娠したことを伝えておくようにしましょう。
マタニティマークってなに?

マタニティマークは、妊婦が身につけて妊娠していることを示すことで、周囲の人々が配慮しやすくなることを目的に作られました。
キーホルダー以外にも色々な形のものがあり、母子手帳とともに交付されたり、駅で無料配布されています。
「母子保健法」で規定されていること(抜粋)
- 妊娠した者は、内閣府令で定める事項につき、速やかに、市町村長に妊娠の届出をするようにしなければならない。(第十五条)
- 市町村は、妊娠の届出をした者に対して、母子健康手帳を交付しなければならない。(第十六条)
- 妊娠届出書はどこでもらうの?
- 産婦人科、自治体の窓口、自治体のWebサイトから入手できます。
- 妊娠届出書にはどんなことを記入するの?
- 産婦人科氏名、生年月日、年齢などの個人情報のほか、提出する時点での妊娠数週、出産予定日などを記入します。
- 提出日に必要な持ち物は?
- マイナンバーカードまたは住民票
- 顔写真付きの本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)
自治体により印鑑なども必要な場合があります。