寒いのに汗をかくのは自律神経失調症が原因かも…症状や対策方法を解説

寒いのに汗をかくのはなぜ?

自律神経失調症が原因かも

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汗は体温を適切に調節するために機能しますが、快適な温度でも異常な汗をかく場合、病気が原因のケースもあります。

「寒いのに汗をかく」

「少し動くだけで大量の汗をかく」

このように気温と関係なく発汗するのは、自律神経失調症が原因かもしれません。ストレスや生活習慣の乱れで交感神経が優位になると、運動していなくても汗をかくことがあります。

今回は自律神経失調症の症状や対策方法を解説します。この記事を読めば、汗かき体質を改善するのに役立つでしょう。

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寒いのに汗をかくのは自律神経失調症が原因かもしれません

自律神経失調症とは、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、さまざまな体調不調が起こる病気です。

交感神経には発汗を促す作用があります。自律神経失調症によって交感神経が過剰に働くことで、気温に関係なく汗をかいてしまうのです。

「寒いのに汗をかく」「何もしていないのに大量の汗をかく」といった方は、自律神経失調症が原因の可能性があります。

自律神経失調症の症状

自律神経のはたらき

自律神経には下記のような働きがあります。

  • 交感神経:身体の働きを活発にする働き
  • 副交感神経:身体を休息・リラックスさせる働き

自律神経のバランスが崩れることで、交感神経と副交感神経がそれぞれ適切に働かず、下記のような症状が現れることがあります。

全身的症状・身体のだるさ
・疲労の蓄積
器官的症状・頭痛、めまい
・動悸、息切れ
・のぼせ
・下痢、便秘
・冷え
精神的症状・情緒不安定
・イライラ
・不安感
・うつ

※参考:厚生労働省 e-ヘルスネット「自律神経失調症」 

発汗とともに上記のような症状がある場合、自律神経失調症を発症している可能性があります。

自律神経失調症の原因

自律神経失調症の発症には、下記のような原因があります。

  1. ストレス
  2. 生活リズムの乱れ
  3. 食習慣の乱れ
  4. 他の疾患による併発

順番に解説します。

1.ストレス

慢性的なストレスで交感神経が優位に働き続けると、自律神経の調整が上手にできなくなることがあります。

ストレスを感じると脳が「攻撃を受けた」と認識し、身体を守るために交感神経を優位にします。

常にストレスを受け続ける生活では交感神経が疲れてしまい、正常に働けなくなるのです。

2.生活リズムの乱れ

昼夜逆転の生活や起床・就寝の時間がバラバラの生活は、自律神経の乱れを引き起こす原因の一つです。

※参考:厚生労働省 e‐ヘルスネット「自律神経失調症」

自律神経は体内時計に合わせて、日中は交感神経が優位になり、夕方以降は副交感神経が優位になるように働いています。

しかし、体内時計は24時間よりもやや長い周期となっています。朝日の光を浴びてリセットしないと、体内時計は24時間周期とはなりません。

※参考:e‐ヘルスネット「体内時計」

夜中に活動したり睡眠リズムが乱れたりすると体内時計の調整がうまくいかず、自律神経のバランスが乱れてしまいます。

また日中に起きていたとしても、太陽の光を浴びなければ体内時計は調整されません。

3.食習慣の乱れ

食習慣の乱れによる栄養不足は脳からの司令伝達を阻害して、自律神経の乱れを招くおそれがあります。

脳は刺激を感じると自律神経に司令を出し、交感神経と副交感神経のバランスを調整します。

刺激を感じたときに、脳からの司令を自律神経に伝えるのが「神経伝達物質」です。

※参考:医療情報科学研究所(2011年)病気がみえる vol.7 脳・神経 第1版 株式会社メディックメディア

栄養が不足し神経伝達物質が減少すると、脳からの司令がうまく伝わらず、自律神経が乱れやすくなります。

4.他の疾患による併発

他の疾患が原因で、自律神経失調症を発症することがあります。自律神経失調症を合併しやすい疾患には、下記のようなものがあります。

  • 更年期障害
  • 糖尿病
  • シャイ・ドレーガー症候群(多系統萎縮症)
  • パーキンソン病
  • レビー小体型認知症

など

※参考:医療情報科学研究所(2011年)病気がみえる vol.7 脳・神経 第1版 株式会社メディックメディア

自律神経失調の乱れを引き起こす疾患は多くあります。発汗以外にも心身の異変を感じる場合は、早めに受診しましょう。

ストレスは自律神経の乱れの原因!ホルモン量検査キットでストレスをチェックしよう

ホルモン量検査キット

寒いのに汗をかくのは、ストレスによる自律神経の乱れが原因かもしれません。

慢性的なストレスを抱えていると、交感神経が優位な状態が続き、自律神経の乱れが起こりやすくなります。

あすか製薬メディカルでは、髪の毛※1もしくは爪※2からストレスを見える化できる「ストレスホルモン量検査キット」を開発しました。

ストレスホルモン量検査キットは、副腎皮質から分泌されるホルモンの一種「コルチゾール」の量を測定できるキットです。

慢性的なストレスを感じると、コルチゾールの分泌も同じく増加します。

コルチゾール濃度が高くなると、不眠、免疫力の低下、脳を傷つけるなど心身に不調をきたすおそれがあるので、日々の健康管理のためには、ご自分のコルチゾール濃度を把握することが重要です。

使い方は簡単3ステップ!

  • 髪の毛※1もしくは爪※2をカットする
  • カットした検体を袋に入れる
  • ポストへ投函したら完了!あとは結果を待つだけ

3分ほどで完了します。

結果レポートでは下記のことがわかります。

  • ストレスホルモン「コルチゾール」の数値
  • ストレスレベルを4段階で評価
  • 改善点やアドバイス

日常生活のストレスに心あたりがある方は、キットでストレスレベルを測ってみましょう。※3

※1 3cm以上の後頭部の毛髪を10本以上。長さが足りない場合は15本以上カットしてください。
※2 1週間程度伸ばした両手の親指の爪。ネイルをされている場合は、ネイルオフしていただく必要があります。
※3 分析結果は医師による診断のような医療行為ではないため、医師の診断を代替して使用することはできません。ストレスによる疾病が疑われる方は、必ず医師の診断を優先させてください。

【自律神経失調症以外】寒いのに汗をかく原因

自律神経失調症でなくても、気温と関係なく発汗する場合があります。発汗の原因は下記の通りです。

  • 低血糖
  • 甲状腺機能亢進症
  • カフェインの離脱症状
  • 抗うつ薬の副作用

など

※参考:MSDマニュアル プロフェッショナル版「多汗症」

離脱症状とは、依存性のある薬物の使用を急に中断したときに現れる症状のことです。

カフェインには依存性があるため、コーヒーやエナジードリンクなどを過剰摂取していると、効果が切れたときに離脱症状が現れるおそれがあります。

発汗にはさまざまな原因があり、個人で特定するのは困難です。体調に異常がある場合は、早めに受診しましょう。

寒いのに汗をかく体質を改善する方法

寒いのに汗をかく体質を改善するには、下記の方法が効果的です。

  1. ストレスを解消する
  2. 食生活を整える
  3. 睡眠リズムを整える

詳しく解説します。

1.ストレスを解消する

ストレスを解消することで、自律神経が整いやすくなります。慢性的にストレスを感じている方は、こまめに解消しましょう。

効果的にストレスを解消するには、下記の「ストレス解消マップ」を参考にするのがおすすめです。

ストレス解消マップ

【ストレス解消法の選び方】

ストレス解消のタイプ向いている人
動的×発散系
(身体を動かす、騒ぐ)
・イライラすると物に当たりたくなる人
・体を動かす機会が少ない人
静的×発散系
(感情を表現する)
・感情を表に出すのが苦手な人
・ストレスを溜め込みがちな人
・対人関係でストレスを感じる人
動的×浄化系
(なにかに没頭する)
・じっとしていると考え込んでしまう人
・活動的な人
・「現実逃避したい」と感じる人
静的×浄化系
(心を落ち着けリラックスする)
・頭を空っぽにしてボーっとするのが好きな人
・仕事で体の疲れを感じる人

「趣味がない」「何をしたらストレス解消できるかわからない」という方は、ぜひ参考にしてください。

下記の記事ではストレス解消法について、さらに詳しく解説しています。

2.食生活を整える

脳からの司令を自律神経に伝える「神経伝達物質」が正常に作られるためには、栄養を十分に摂ることが大切です。

神経伝達物質を作るときに必要な、下記の栄養素を積極的に摂りましょう。

栄養素多く含まれる食材、飲み物
タンパク質卵、大豆、肉類(豚ヒレ、鶏むね)魚介類(するめ、煮干し、さば)
ナイアシンきのこ、たらこ、かつお節、コーヒー
ビタミンB6にんにく、ピスタチオ、こんにゃく、まぐろ
あゆ、海藻(のり、ひじきなど)、アサリ、レバー、煎茶
マグネシウム海藻(あおさ、のり、わかめ、昆布など)、干しエビ、ごま、アーモンド、ピュアココア
ホタルイカ、干しエビ、カシューナッツ、ピュアココア、紅茶

※参考:文部科学省「食品成分データベース」

上記だけでなく、さまざまな食材をバランスよく摂取することが大切です。

3.睡眠のリズムを整える

自律神経を整えるには、睡眠リズムを整えて体内時計を24時間に調整することが大切です。睡眠リズムを整えるために、下記のことを意識してみましょう。

  • 毎朝決まった時間に起きる
  • 朝起きたら太陽の光を浴びる
  • 朝食を摂る
  • 昼寝は昼食後〜午後3時の間とし、15〜30分以内に留める
  • 軽い運動や散歩をする
  • 夕方以降はカフェインを控える
  • 寝る前はスマホやパソコンを見るのをやめる

※参考:厚生労働省「良い目覚めは良い眠りから 知っているようで知らない睡眠のこと」厚生労働省「健康づくりのための睡眠指針 2014」

上記を取り入れると日中と夜間のメリハリが付き、睡眠のリズムが整いやすくなります。

「夜になっても眠くならない」「毎日寝る時間も起きる時間もバラバラ」という方は試してみましょう。

寒い時期の汗への対処方法

寒い時期に汗をかくと、体温が奪われて体調を崩しやすくなります。また、臭いが気になる方もいるでしょう。

冬の汗対策には、下記の方法がおすすめです。

  • 吸水速乾のインナーを着る
  • 薄手の服を重ね着して体温を調整しやすくする
  • こまめに汗を拭く
  • 着替えを持ち歩く
  • 制汗剤を使用する

汗をかきやすい体質の場合、まったく汗をかかないようにするのは難しいため、汗をかいてもすぐに対応できるように準備しておきましょう。

汗をかいたら、そのまま放置しないことが大切です。

症状が改善しないときは病院受診を検討しよう

ストレス解消や生活習慣の改善を行っても発汗の症状が改善しないときは、病院の受診を検討しましょう。

汗が出やすい症状は基本的には皮膚科で治療を行いますが、ストレスが原因の場合は心療内科や精神科で治療を行うこともあります。

下記のような発汗があれば、何らかの病気が疑われます。

  • 寒いのに汗をかく
  • 暑くないのに汗をかく
  • 脇や手足など一部分のみに大量の汗をかく
  • 顔がほてり吹き出すような汗をかく

汗のかきすぎで書類が破れる、服がびしょびしょになるなど生活に支障が出ている場合は、受診をおすすめします。

汗と自律神経に関するよくある質問

汗と自律神経に関するよくある質問をまとめました。

Q.顔だけ汗をかくのも自律神経の乱れが原因ですか?

顔だけ汗をかく場合、自律神経が乱れている可能性があります。局所性の発汗は交感神経の活発化が主な原因です。

Q.少し動くと汗が出るのは代謝が良いのでしょうか?

「代謝が良いと汗をかきやすい」といわれることは多いですが、実際は下記のような原因もあるといわれています。

原因理由
冷え症冷え性の方は、体内に水分を溜め込みやすい。水分代謝のバランスが崩れると、余った水分を排出するために汗をかきやすくなる。
隠れ肥満(内臓脂肪型の肥満)冷え性の方は、体内に水分を溜め込みやすい。水分代謝のバランスが崩れると、余った水分を排出するために汗をかきやすくなる。
運動不足運動不足で全身の汗腺が衰えると汗をかきにくくなるため、発汗が脇や手などの一部分に集中し、発汗量が多く感じる場合がある。

上記に心当たりがある方は、体質改善や生活習慣の見直しを検討しましょう。

Q.頭と顔の汗がすごい人に効く漢方はありますか?

頭と顔の汗に悩む方には、下記の漢方がおすすめです。

漢方薬効果
柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)頭部の発汗
防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)多汗症

※参考:厚生労働省「一般用漢方製剤承認基準」

どちらも薬局やドラッグストアで購入できます。副作用が不安な方や持病がある方は、病院で処方してもらいましょう。

まとめ

寒いのに汗をかくのは、自律神経失調症が原因の可能性があります。慢性的なストレスや乱れた生活習慣は、自律神経失調症の発症につながります。

ストレス解消や食生活、規則正しい睡眠リズムを心がけましょう。

対処方法を試しても症状が緩和しない場合は、早めの受診をおすすめします。

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