
生理の血が少ない?その原因は?対処法や治療法を解説します
※本ページはプロモーションが含まれております
#PMS #PMDD #月経前症候群 #生理
もっと見る
生理の経血の状態は、身体の変化をキャッチする大切なバロメーターになります。
経血量が極端に少ない状態は、さまざまな病気によって引き起こされることがあります。
この記事では、生理の血が少ない原因や治療法について解説します。
最後まで読めば、生理に関連した症状とどう付き合っていけばいいのかがわかるでしょう。
生理の血が少ない過少月経とは?
過少月経は、月経時に経血の量が通常よりも著しく少ない状態を指します。
生理の初日や二日目においても、ナプキンの交換がほとんど必要ないほどの少量の経血が特徴です。
この状態では、経血の色が淡い茶色に見られることもあります。
通常の月経周期は約25~38日で、持続期間は4~7日間が一般的ですが、過少月経の場合、これらの基準を大幅に下回ることがあります。
生理の血が少ない原因
生理の経血量が少ない原因について、以下に詳しく解説します。
女性ホルモンバランスの乱れ
女性の生理における経血量の減少は、女性ホルモンのバランスの変化と関連があります。
女性ホルモンである「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2つのバランスの崩れが、生理の血量に影響を与えます。
プロゲステロンは子宮内膜を剥がし、月経周期をリセットする役割を担っていますが、このバランスが乱れると、経血量の減少や不規則な出血につながることがあります。
30代半ば以降の女性に多く見られる経血の減少には、年齢とともにエストロゲンが自然に減少する影響が大きいです。
エストロゲンは子宮内膜を育成する役割を果たしていますが、その分泌が低下すると、子宮内膜が薄くなり経血量の減少に繋がります。
また、女性ホルモンのバランスは、日常生活のストレスや過度なダイエットなどによって乱れることが多いです。
しかし、これらの要因による場合、大きな心配は不要で、生活習慣の見直しや適切な休息により改善することが期待できます。
女性ホルモン分泌に異常が生じる病気
過少月経の一因として、女性ホルモンの分泌に関連する疾患があります。
月経の周期や量はエストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンによって調節されており、これらのホルモンの分泌異常が過少月経を引き起こすことがあります。
以下に、主な疾患について述べます。
- 多嚢胞卵巣症候群:卵巣に無数の小さな嚢胞が発生し、排卵が不規則になる疾患です。
この症状により、女性ホルモンのバランスが乱れ、正常な子宮内膜の発達が阻害されることがあり、結果として経血量が減少します。この病気は、肥満や皮膚の問題などの全身症状を伴うこともあります。 - 甲状腺機能低下症・橋本病:甲状腺ホルモンの不足により生じます。
甲状腺ホルモンの減少は、脳の視床下部と下垂体の機能に影響を与え、プロラクチンの分泌を増加させることがあります。プロラクチンの増加は、エストロゲンの分泌を抑制し、子宮内膜の成熟に影響を与えるため、経血量の減少が起こり得ます。
また、甲状腺機能低下症は全身の疲労感や抑うつ、肥満などの他の症状も引き起こします。 - 下垂体腫瘍:ホルモン分泌異常を引き起こし、プロラクチンを過剰に分泌することがあり、これが排卵を抑制し、経血量を減少させることがあります。
この病気は、時に頭痛や視力障害などの他の症状を伴うこともあります。 - 更年期障害:閉経に向けて女性ホルモンの分泌が徐々に低下する過程で、排卵障害や子宮内膜の成熟不全が起こり、経血量の減少を引き起こすことがあります。
更年期障害には、のぼせやイライラなど他の症状も伴うことが一般的です。
これらの疾患は、月経の異常だけでなく、全身に影響を及ぼすことがあり、適切な診断と治療が必要です。
過少月経の症状を経験した場合は、医療機関を受診し相談することが重要です。
子宮の病気
過少月経や過短月経は、子宮に関連する疾患が原因で発生することがあります。
これらの疾患は、女性ホルモンの分泌が正常であっても、子宮内膜の正常な成長や増殖に影響を及ぼすことで、経血量の減少を引き起こします。以下に、主な疾患について述べます。
- 子宮腔癒着症:子宮内膜炎や子宮内の手術後などに発生することがある状態で、子宮内の組織が癒着を起こすことにより、子宮内膜が正常に成長しないことがあります。
これにより、経血量の減少や不妊症などの問題が生じることがあります。 - 子宮発育不全:ターナー症候群などの遺伝的疾患による性腺形成不全が原因で、卵巣機能が成熟せずエストロゲンの分泌が不十分になることがあります。
子宮が十分に発育せず、結果として子宮内膜が少なくなり、経血量が減少します。
これらの症状が見られる場合、基礎体温の記録により、症状の背後にあるホルモン分泌の異常があるかどうかをある程度把握できるといわれています。
基礎体温が明確な高低のパターンを示さない場合、ホルモン分泌に問題がある場合が考えられます。
過少月経は、単なる月経の異常にとどまらず、体内の他の健康問題を示唆していることもあるのです。
生理の血が少ないときの対処法
いつもより生理の血が少ないと感じたら、以下のような対処法を参考にしてみてください。
ストレス発散
生理の血が少ないときの対処法として、ストレスを減らすことが大切です。
ストレスが多いと、ホルモンバランスが崩れる要因となります。
ストレス発散には、自分が好きなこと、リフレッシュできる時間を作ることが重要です。
たとえば、好きな音楽を聴く、映画を見る、趣味の時間を持つなど、自分を癒やす活動を心がけましょう。
次に、深呼吸をすることも効果的とされており、どこでもできる簡単なストレス解消法です。
深く息を吸って、ゆっくりと吐くだけで、心が落ち着きます。
さらに、適度な運動を取り入れることも大事です。
ウォーキングやヨガなど、軽い運動は体をリラックスさせ、ストレスを減らす助けになります。
食事にも気を付けましょう。
バランスの良い食事を心がけることも、体の中のホルモンバランスを整えることへ繋がります。
野菜や果物をたくさん取ることがおすすめです。
最後に、しっかりと睡眠を取ることも大切です。
質の良い睡眠は体を休めるだけでなく、ストレスを減らすのにも役立ちます。
毎日の生活の中で、少しずつストレスを減らすことを意識して取り入れてみましょう。
産婦人科を受診
生理の血がいつもより少ない場合、まずはその状態が一時的なものかどうかを確認することが大切です。
もし一回だけのことなら、特に心配する必要はありません。
ストレスや体調の変化などが原因で一時的に経血量が変わることはあります。
しかし、何回かの生理を通して、経血量が少ない傾向が続くようであれば、医療機関での相談が推奨されます。
特に、これまでの生理のパターンと大きく異なる場合や、2~3周期にわたって経血量の減少が続く場合は、子宮や卵巣に何らかの問題がある場合が考えられます。
産婦人科を受診する際は、基礎体温の記録や、これまでの月経周期に関する情報を持参すると良いでしょう。
これらの情報は、医師が原因を特定する上で役立ちます。
生理の血が少ないときの治療法
生理の血が少ない場合、過少月経と診断されることがあります。
その治療方法は、過少月経の原因によって異なります。
原因は大きく分けて、ホルモンの分泌異常に関連する内分泌疾患と、子宮や卵巣の器質的な異常が関係する器質性疾患に分類されます。
内分泌疾患が原因の場合、治療にはホルモン剤の薬物治療が一般的です。
無排卵周期症や高プロラクチン血症、甲状腺機能異常、黄体機能不全などがこれに該当します。
例えば、ホルモン分泌が不足している場合は、ホルモンの分泌を促進する薬が処方されます。
また、プロラクチンの過剰分泌が問題の場合は、分泌を抑制する薬剤が用いられることがあります。
一方、器質性疾患が原因の場合、子宮や卵巣の異常を改善するために手術治療が必要になることがあります。
これには、子宮の形状を整える手術や、異常な組織を取り除く手術などが含まれます。
子宮内腔の癒着や子宮形態異常がこれに該当します。
治療が必要と判断された場合、ホルモンバランスを整えるために低用量ピルや漢方薬の服用が検討されることもあります。
また、排卵が起きていない場合は排卵誘発剤を用いて正常な月経周期を取り戻すことが目指されます。
これらの治療は、個々の症状や原因に応じて医師が選択します。
生理の血が少ないことに関するよくある質問
生理の血が少ないと、色んな心配事や疑問が浮かびますよね。
最後に、よくある質問に回答します。
生理の血が少ない場合すぐに病院を受診したほうがいいですか?
生理の経血量は人によって異なり、自分の経血量が多いのか少ないのかを判断するのは難しい場合があります。
ただし、経血量の変化が病気のサインの可能性もあるため、異変を感じたら注意が必要です。
これまで定期的に通常の量の生理があったにもかかわらず、急に経血量が減少したり、過少・過短月経になった場合は、婦人科の受診をおすすめします。
婦人科では基礎体温の記録や内診(超音波検査)を通じて状態を診断し、適切な治療法を提案してくれます。
治療方法は、生理の量を正常に戻すこと、がんの予防、妊娠への影響など、目的に応じて異なります。
不安な症状がある場合は、医療機関を受診し相談することをおすすめします。
生理の血量が少ないと妊娠の可能性がありますか?
生理予定日にいつもと違い、血の量が少ない場合、これが妊娠の兆候の可能性があります。
特に、この少量の出血が着床出血である場合、妊娠初期のサインとして考えられます。
着床出血は、受精卵が子宮内膜に着床する際に発生する微量の出血で、これは通常の生理血とは異なります。
着床時に子宮内膜がわずかに傷つくことで発生し、その結果、おりものがピンク色や茶色に見えることがあります。
この現象は、妊娠初期の4週から11週ごろに起こり得るものです。
一方、ホルモンバランスが乱れて生理が短くなる「過短月経」が起こっている場合、それは妊娠とは関係ない可能性があります。
長期間生理の血が少ない場合、どのような検査が行われますか?
婦人科での受診時には、まず基礎体温の測定と詳しい問診が行われます。
これにより、生理周期や排卵の有無などを確認します。
次に、内診を通じて子宮の状態を確認し、異常がないかをチェックします。
さらに、超音波検査とホルモン検査が実施されることがあります。
超音波検査では子宮や卵巣の異常を画像で確認し、ホルモン検査では血液を用いて女性ホルモンの分泌状態を調べます。
これらの検査により、過少月経の原因を特定し、適切な治療方針が立案されます。
まとめ
生理の経血量は個々の女性によって異なります。
そのため、自分が多い方なのか少ない方なのかを判断するのは難しいですよね。
生理の出血量が少ないと感じた場合、それが一時的なものか、何らかの健康問題の兆候であるかを確認するためにも、医療機関に相談することをおすすめします。
AGA
テストステロン
コルチゾール
PMS
更年期
ネコの健康