
ピルを飲むと生理はどうなる?低用量ピルが生理に及ぼす影響について解説します!
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低用量ピルは生理にどのような効果が出るのか知っていますでしょうか?
本記事では低用量ピルが生理に及ぼす影響に関して解説していきます。
低用量ピル(OC)とは
低用量ピルは、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンを、避妊効果が得られる最低限の量で含む薬剤です。
これにより、副作用が少なく、多くの女性にとって安全な避妊方法となっています。
また、月経周期が一定になる傾向があります。
これは月経痛や月経不順の改善にもなります。
ピルのパッケージには周期ごとに服用すべき錠剤が示されているため、スケジュールを立てやすくなります。
他にも月経不順の治療、月経痛の軽減、卵巣・子宮内膜の病気の予防、にきびの改善、乳がんのリスク低減などの効果が期待できます。
低用量ピルの効果
低用量ピルの効果について解説していきます。
避妊
コンドームの避妊効果は2〜18%で、失敗率が高いことがあります。
一方、低用量ピル(OC)は正しく服用すれば避妊効果が高く、約99.7%と報告されています。
ただし、ピルの適切な服用が必要であり、飲み忘れがあると避妊効果が低下します。
低用量ピルは正しく服用すれば高い避妊効果があり、月経周期に合わせて始めることで即座に避妊効果が期待できます。
しかし、飲み忘れなどの誤った服用は避妊効果を低下させるため、適切な服用スケジュールを守ることが重要ですが、月経不順などでタイミングが合わせられない場合でも、最低7日間ほど連続して服用すれば避妊効果が確保されます。
生理痛の緩和
低用量ピルには子宮内膜の増殖を抑える作用があります。
これにより、子宮の収縮運動が抑制され、生理痛が軽減します。
また、経血量も減少するため、過多月経による貧血症状の改善が期待できます。
月経不順や生理痛の原因の一部は排卵に関連しています。
低用量ピルの作用で排卵が抑制されるため、生理不順や生理痛など月経に関する悩みが解消されることがあります。
月経不順の改善
月経不順は、月経周期が不規則になる状態で、ストレスや食生活の乱れ、環境の変化などが原因とされています。
これにより排卵が不規則になります。
低用量ピルを服用すると、身体に必要なホルモン量を安定させることができます。
ピルには偽薬(ホルモンが入っていない錠剤)や休薬期間が含まれており、これを一定周期に設定することで、定期的に月経様の出血を誘導できます。
低用量ピルを使用することで、次回の生理がいつ始まるかが予測しやすくなります。
これにより、旅行や予定の立てやすさが向上します。
また、月経不順に伴う不快な症状や生活への影響が軽減されることが期待されます。
月経前症候群(PMS)の緩和
月経前症候群(PMS)は、生理の3〜10日前から始まり、心身のさまざまな不快な症状が特徴です。
これは排卵時に分泌される大量の黄体ホルモン(プロゲステロン)が原因で発症します。
低用量ピルを服用することで、排卵が抑制され、黄体ホルモンの分泌も抑えられます。
その結果、PMSの症状が軽減されることが期待されます。
具体的には、OCによって月経周期が一定になり、ホルモンバランスが安定するため、不快な症状の出現頻度や重症度が軽減されます。
吐き気、めまい、むくみ、頭痛、不眠、イライラ、うつなどの症状が軽くなり、生活の質が向上する可能性があります。
月経移動
旅行や結婚式、また大事な仕事の予定と月経日が重なる場合は月経を移動することができます。
ホルモン剤の服用により月経を早めたり、遅らせたりすることができます。
月経を早める方法は、月経開始後の1週間以内に医師に受診し、約10日間ホルモン剤を服用することです。
服用終了後2-3日で月経が始まりますが、月経不順の場合は結果がやや不確実です。
月経を遅らせる方法は、予定月経の5〜7日前からホルモン剤を服用し始め、予定の月経日程の最終日まで服用し続けることです。
3週間以上の月経日程の調節は難しく、効果も不確実ですが、月経を早める方法に比べて確実性が高いです。
低用量ピルの副作用
低用量ピルの副作用について解説していきます。
血栓症
ピルの服用に関連する重篤な副作用として、血栓症(血管の中で血液の塊ができて、血流を止めてしまう病気)のリスクが報告されています。
ただし、低用量のOCに含まれるホルモン量は非常に少ないため、基礎疾患のない健康な人にとっては心配する必要はほとんどありません。
しかし、肥満や喫煙の習慣のある人はリスクが高まる可能性があるため、注意が必要です。
血栓症の兆候や症状が現れた場合、服用を中止し、速やかに医師に相談することが重要です。
血栓症の兆候としては、ふくらはぎのむくみや痛み、手足のしびれ、押しつぶされるような痛み、鋭い胸の痛み、動悸、息切れ、めまい、激しい頭痛、目がかすむ、舌がもつれる
これらの症状が現れた場合、特に血栓症の可能性が高いです。
他の疾患の兆候である可能性もあるため、医師の診断と指導を受けることが重要です。
吐き気や頭痛
片頭痛は頭の片側がズキズキと痛む発作が特徴で、激しい痛みにより吐き気や嘔吐を引き起こし、日常生活に影響を与えることがあります。
特に片頭痛の特徴のひとつは「前兆」と呼ばれる症状で、発作の前に現れます。
前兆には視覚症状が一般的で、光が見えるなどの視覚異常が起こることがありますが、人によって異なる感じ方をすることがあります。
片頭痛の前兆がある場合とない場合があり、前兆のある片頭痛の場合、脳梗塞(血栓性脳卒中)のリスクが増加することが報告されています。
低用量ピルは血栓のリスクを増加させる可能性があるため、前兆のある片頭痛の場合、低用量ピルの使用が禁忌とされています。
不正出血
ピルを服用開始後、しばらくしてから性器出血がみられることがあります。
この出血はほとんどが少量で、茶褐色の出血であり、大量の鮮血ではありません。
これは、ピルを飲み始めてホルモンバランスが変化することによるものであり、通常は1〜2ヶ月で自然に出血は治まります。
不正出血は、ホルモンバランスの調整過程で起こりやすい現象であり、一般的には気にする必要はありません。
ピルの成分によって子宮内膜が安定し、月経が予測可能な形で調整されるため、最初の数か月は体が適応する過程にあると言えます。
ピル服用の流れ
避妊用ピルの服用の流れは以下の通りです。
- 受付・ご来院
- 問診票を書いていただきます。
- 診察・検査
- 初診の場合は検査を行います。(子宮頸がん検査、経膣超音波(エコー)、肝機能検査、採血)
- 検査結果は通常1週間後になりますが、当日にピルを処方いたします。
- 会計・ピルの受け取り
ピルが生理に及ぼす影響に関してよくある質問
ピルを飲むことで、将来妊娠しにくくなる可能性はありますか?
低用量ピル(OC)を服用している間、卵巣の機能は一時的に抑制されますが、服用を中止すると通常1〜3か月以内に排卵が再開され、妊娠が可能になります。
低用量ピルの使用によって、将来妊娠しにくくなることはありません。
むしろ、ピルを服用することで妊娠を計画的にコントロールでき、望むタイミングで妊娠を進めることができるメリットがあります。
したがって、低用量ピルの使用が将来の妊娠に悪影響を及ぼすことはありません。
ピルを適切に使用し、望む時期に妊娠を計画することができます。
ピルを飲み忘れた時はどうしたらいいですか?
ピルを飲み忘れた場合、対処方法は以下の通りです。
飲み忘れが1錠の場合:
飲み忘れた錠剤に気づいたらすぐに服用します。
残りの錠剤は通常通り服用します。
飲み忘れが2錠以上の場合:
直近に飲み忘れた錠剤をすぐに服用します。
残りの錠剤は予定通り服用します。
2錠以上の飲み忘れがある場合:
出血が生じることがありますが、内服を継続しても問題ありません。
7日以上続く場合でも、避妊効果は回復します。
2錠以上飲み忘れた後に避妊の必要がある場合:
アフターピルの使用を検討し、早急に医師に相談します。
ピルを飲んでいればコンドームは必要ないですか?
ピルを服用している場合でも、コンドームの使用は性感染症(STD)の予防には依然として重要です。
ピルは妊娠を防ぐための避妊方法であり、性感染症の予防には効果がありません。
性感染症は体液や性行為によって感染するため、コンドームの使用が必要です。
性感染症の一部は、自覚症状がないことがあります。
感染者が症状を持っていなくても、感染を広げることができます。
コンドームは感染リスクを軽減し、パートナー間で感染を防ぐのに効果が期待されます。
ピルを飲んではいけない人はいますか?
ピルを服用すべきでない人の条件は、下記の通りです。
- 50歳以上または閉経している方:閉経後は通常、ピルの服用は必要ありません。
- 35歳以上で1日15本以上たばこを吸っている方:喫煙者は血栓症のリスクが高まるため、医師の指導を受ける必要があります。
- 前兆のある片頭痛がある方:前兆のある片頭痛の場合、ピルの使用は推奨されません。
- 血栓症の既往がある方:過去に血栓症を経験した人は、ピルの使用が制限される場合があります。
- 家族に血栓症の人がいて遺伝的に血栓が起きやすい体質の人:家族歴に基づく遺伝的なリスクも考慮されます。
- 過去に肺梗塞、脳梗塞、心筋梗塞など血栓症を起こしたことがある人:過去の血栓症の経験がある場合、ピルの使用は制限される可能性があります。
- コントロールできていない高血圧、糖尿病、高脂血症がある人:これらの疾患が未だにコントロールされていない場合、ピルの使用は避けましょう。
- 妊娠中や授乳中の方:妊娠中および授乳中は一般的にピルの使用は避けられます。
まとめ
低用量ピルは、避妊やPMSの改善に効果が期待されますが副作用もあります。
中でも血栓症は重篤な症状が出る場合がありますので、もしふくらはぎのむくみや痛み、手足のしびれ、押しつぶされるような痛みが現れた場合は病院の受診をするようにしましょう。
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