涙が止まらない原因は?泣くこととストレスの関係について解説

涙が止まらない原因は?

泣くこととストレスの関係について解説

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#コルチゾール #ストレス

泣くことは、ストレスを解消する方法の一つです。実際、涙を流すことで気分が晴れる経験をしたことのある方は多いのではないでしょうか。

しかし、ストレスで泣くことが頻繁に続く場合は、心理的な問題やうつ病のサインの可能性があります。

この記事では、ストレスで涙が出てしまう理由や病気の可能性、泣くことのメリット・デメリットなどについて解説します。

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勝手に涙が出てしまう原因はストレス?

泣くことで脳がリセットされ、リラックス状態へと導かれるということもあります。ただし、ストレス以外にも、突然涙が出てしまう原因は考えられます。

例えば、ホルモンバランスの乱れ、睡眠不足、栄養不足、目の疲れなどが挙げられます。

もし、頻繁に突然涙が出てしまう場合は、ストレス以外にも原因がないか、医師に相談することをおすすめします。

ストレスが原因の涙もろさの症状

日常生活に支障が出るほど頻繁に涙が出てしまう場合は、ストレスが原因かもしれません。

ストレスが原因の涙もろさの症状について詳しく解説します。

訳もなく涙が出てくる

涙には、ストレスホルモンを抑制する効果があります。また、疲労回復や感情の整理にも役立ちます。しかし、頻繁に理由もなく涙が出てしまう場合は、心療内科などの専門機関を受診することをおすすめします。

些細なことで涙が出てくる

涙には、ストレスホルモンを抑制する効果があります。また、疲労回復や感情の整理にも役立ちます。しかし、頻繁に些細なことで涙が出てしまう場合は、心療内科などの専門機関を受診することをおすすめします。

 

涙が止まらない精神症状に隠れている病気

ストレスで涙が出てしまうのは、体の自然な反応です。たとえば小さな子どもは、なにか嫌なことがあるとすぐに泣いてしまいます。これが大人になるに連れて「人前で泣くのは恥ずかしい」と教育され、感情が抑えられているに過ぎません。

しかし、あまりにも頻繁に泣いてしまう場合には、以下の5つの原因が考えられます。

  1. うつ病の初期症状
  2. HSP(Highly Sensitive Person)
  3. 自律神経失調症
  4. 適応障害
  5. 更年期障害
  6. 過呼吸(過換気症候群)

それぞれ、詳しくみていきましょう。

 

①うつ病の初期症状

ストレスで頻繁に涙が出る場合は、うつ病の初期症状かもしれません。うつ病になると、感情のコントロールが難しくなり、涙もろくなってしまう場合があります。

ただし、涙が出ること自体がうつ病の確定的な証拠ではありません。他の症状や心理的な健康状態も考慮が必要です。

  うつ病の症状
自分で感じる症状 ・憂うつ
・気分が重い
・気分が沈む
・悲しい
・イライラする
・元気がない
・眠れない
・集中力がない
・好きなこともやりたくない
・細かいことが気になる
・大事なことを先送りにする
・物事を悪いほうへ考える
・決断が下せない
・悪いことをしたように感じて自分を責める
・死にたくなる
周りから見てわかる症状 ・表情が暗い
・涙もろい
・反応が遅い
・落ち着きがない
・飲酒量が増える
身体に出る症状 ・食欲がない
・便秘がち
・身体がだるい
・疲れやすい
・性欲がない
・頭痛
・動悸
・胃の不快感
・めまい
・喉が渇く

※参考:厚生労働省|『うつ病の症状に気をつける』 気分が沈む、涙もろくなる

以上の症状に多く当てはまる場合は、うつ病の可能性があります。早期発見と治療のためにも、医師の診察を受けることが大切です。

②HSP(Highly Sensitive Person)

ストレスで頻繁に涙が出てしまう方はHSPの可能性があります。

HSPとは「Highly Sensitive Person」の略で、とくに感受性が高く、刺激に敏感な人を指す言葉です。

HSPの人は感情的な刺激により強く反応する傾向があり、注意や批判的な言葉を少し言われただけで泣いてしまうことがあります。

なお、HSPは気質であり、病気や障害ではないため治療することはできません。

自分自身の感受性を受け入れ、感情のコントロールやストレス解消に向けた取り組みを行うことが大切です。

③自律神経失調症

自律神経失調症は、ストレスや生活習慣の乱れなどが原因で、自律神経のバランスが崩れることで起こる心身の不調です。

主な症状としては、頭痛、めまい、動悸、息切れ、倦怠感、不眠などがあります。

自律神経失調症は、日常生活に支障をきたすこともあるため、早めに専門医に相談することが大切です。

治療法としては、薬物療法や心理療法などがあります。

④適応障害

適応障害は、新しい環境や人間関係などのストレスにうまく適応できずに起こる精神疾患です。

主な症状としては、不安、抑うつ、イライラ、集中力の低下、睡眠障害などがあります。

適応障害は、ストレスの原因を取り除いたり、生活習慣を改善したりすることで、症状が改善することが多いです。

しかし、症状が重い場合は、薬物療法や心理療法が必要になることもあります。

⑤更年期障害

更年期障害は、女性ホルモンの分泌量が減少することで起こる一連の症状です。

主な症状としては、ほてり、発汗、動悸、めまい、頭痛、イライラ、うつ状態、不眠などがあります。

更年期障害は、ホルモン補充療法や薬物療法、心理療法など、様々な治療法があります。

症状が日常生活に支障をきたす場合は、早めに専門医に相談することが大切です。

⑥過呼吸(過換気症候群)

突然涙が止まらなくなる症状は、単なる感情的な反応だけでなく、過呼吸(過換気症候群)の表れであることがあります。

この症状では、涙が止まらないほか、手足のしびれ、めまい、動悸、胸の締め付け感などの身体症状が現れます。過呼吸発作は一見パニック発作や心臓発作に似ているため、正しく理解することが重要です。

治療としては、ゆっくりとした腹式呼吸の練習や、紙袋を使った呼吸法などが効果的です。繰り返す場合は、背景にあるストレスや不安障害への対処が必要になります。症状が重い場合は、精神科や心療内科での専門的なケアが推奨されます。

参考:厚生労働省「e-ヘルスネット:過換気症候群」

涙が止まらないときの対処法

原因が分からず、止まらなくなり困ってしまうこともありますよね。ここでは、涙が止まらないときの対処法についてご紹介します。

休養する

心身ともに回復するために、しっかりと休むことが大切です。睡眠時間を長めにとる、無理な外出をしないなど休養をしっかりとりましょう。

規則正しい生活を送る

睡眠不足や不規則な生活は、心身の疲労を蓄積させます。できるだけ毎日同じ時間に寝起きし、バランスのとれた食事を心がけましょう。

運動をする

運動は、ストレス解消や気分転換に効果的です。ウォーキングやジョギング、ヨガなど、自分に合った運動を取り入れましょう。

自分の気持ちを整理する

溜め込んだ感情は、心身に悪影響を及ぼします。日記を書いたり、信頼できる人に話を聞いてもらったりして、自分の気持ちを整理しましょう。

誰かに相談する

抱え込まずに、誰かに相談することも大切です。家族や友人、カウンセラーなど、信頼できる人に話を聞いてもらうことで、気持ちが楽になることがあります。

泣くと自律神経が整う?泣くことで得られる効果3つ

泣くことにはさまざまなメリットがあります。

  1. ストレス・疲労感が軽減される
  2. 寝付きがよくなる
  3. 免疫力がアップする

それぞれ、詳しくみていきましょう。

①ストレス・疲労感が軽減される

泣くことにはストレス・疲労感を軽減する効果があります。

ストレスを感じたとき、人は交感神経の緊張が非常に高い状態です。しかし、涙を流すことで副交感神経の働きが優位になり、体がリラックス状態に移行します

実際に、感動的な映画を見て泣いたり、スポーツ選手の活躍に涙したりして、スッキリした経験があるという方も多いのではないでしょうか。

ただし、これは悲しいときや感動したときに自然に流れる「情動性の涙」に限ります。

目にゴミが入る、玉ねぎの刺激といった「反応性の涙」では、リラックス効果は得られません。

以下は、精神的なストレス(15分間の暗算作業)のあと、「安静(涙なし)」「玉ねぎによる涙」「感動動画を観たことによる涙」の3パターンにおいて、疲労がどのように変化するかを測定した結果です。

涙と疲労の関係

※参考:高路奈保他|情動性の涙のストレス緩和作用に関する研究有田秀穂|涙とストレス緩和

また、泣くことは周囲の人と感情を共有し、サポートを受ける機会を生み出します。

他人が自分の涙に寄り添ってくれることで、安心感や癒やしを得ることができるでしょう。

②寝付きがよくなる

寝る前に泣くことで、寝付きや睡眠の質を改善する効果が期待できます。

泣いて副交感神経が優位になることで、不安や緊張感、疲労感などの寝付きを悪くする感情が軽減され、リラックスした状態になるからです。

女子大生166名を対象にした調査によると、泣き就寝は起床時コルチゾール(ストレスホルモン)値と、主観的睡眠の質を改善させたと報告されています。

※参考:廣川空美他|涙を流すことによる主観的睡眠の質と起床時コルチゾール値との関連性について

ただし、個人の状況や健康状態によって効果は異なります。頻繁に泣くことが不眠症の原因となっている場合は、医師の診察を受けることが大切です。

③免疫力がアップする

泣くことはストレスの解消、ひいては免疫力向上につながります。

ストレスが解消されることで、コルチゾール(ストレスホルモン)の分泌が減少するからです。

コルチゾールはストレスを感じると分泌されるホルモンで、免疫機能を抑制する作用があります。

脳はストレスを感じると、副腎へと指令が送られ、コルチゾールが分泌されます。

コルチゾールが分泌される仕組み

ストレスがコントロールされ、コルチゾール濃度が正常に保たれることで、身体の免疫が正常に機能します。

過剰なストレスによってコルチゾールが増えすぎると免疫力が低下し、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなることがわかっています。

泣くことでストレスを解消する「涙活」とは?

涙活とは、泣くことを通してストレスを解消する新しいストレス解消法です。

近年、ストレス社会と呼ばれる現代において、涙活は注目を集めています。涙活には、ストレスホルモンを下げる、免疫力を高める、心をリフレッシュするなどの効果があります。

涙活のやり方は、人それぞれですが、一般的には以下の方法があります。

  • 悲しい映画やドラマを見る
  • 感動的な音楽を聴く
  • 悲しい本を読む
  • 過去の辛い思い出を振り返る
  • 涙活カフェやワークショップに参加する

ストレスホルモン量検査キットでストレスレベルをチェックしよう

ストレスホルモン量検査キットで

ストレスで泣いてしまうこと自体は、体の自然な反応です。

しかし、頻繁に泣いてしまう場合は、過剰なストレスのサインかもしれません。

あすか製薬メディカルでは、髪の毛※1もしくは爪※2からストレスを見える化できる「ストレスホルモン量検査キット」を開発しました。

ストレスホルモン量検査キットは、副腎皮質から分泌されるホルモンの一種「コルチゾール」の量を測定できるキットです。

慢性的なストレスを感じると、コルチゾールの分泌も同じく増加します。

コルチゾール濃度が高くなると、不眠、免疫力の低下、脳を傷つけるなど心身に不調をきたすおそれがあるので、日々の健康管理のためには、ご自分のコルチゾール濃度を把握することが重要です。

使い方は簡単3ステップ!

  • 髪の毛※1もしくは爪※2をカットする
  • カットした検体を袋に入れる
  • ポストへ投函したら完了!あとは結果を待つだけ

3分ほどで完了します。

結果レポートでは下記のことがわかります。

  • ストレスホルモン「コルチゾール」の数値
  • ストレスレベルを4段階で評価
  • 改善点やアドバイス

「ストレスホルモン量検査キット」でストレスを見える化し、自分自身の健康管理に活用してみてください。※3

※1 3cm以上の後頭部の毛髪を10本以上。長さが足りない場合は15本以上カットしてください。
※2 1週間程度伸ばした両手の親指の爪。ネイルをされている場合は、ネイルオフしていただく必要があります。
※3 分析結果は医師による診断のような医療行為ではないため、医師の診断を代替して使用することはできません。ストレスによる疾病が疑われる方は、必ず医師の診断を優先させてください。

泣きすぎにはデメリットも?目の病気や頭痛に注意が必要

泣くことはストレスや疲労感の軽減に役立ちますが、泣きすぎにはデメリットも存在します。

たとえば、涙を拭く際に目の周りを擦りすぎると、目が充血したり、腫れたりする可能性があります。

さらに、手で粘膜に直接触れると眼瞼炎や結膜炎など、細菌感染による目の病気を引き起こす可能性もあるため注意が必要です。

涙を拭く際は、清潔なティッシュで軽く拭くことを心がけましょう。

また、偏頭痛を抱えている人は、泣くことで症状が悪化する可能性があります。泣くと副交感神経が優位になり、脳血管が拡張されるからです。

頭痛が頻繁に起こる場合は、医師の診察を受けるべきでしょう。

 

女性の方が涙もろいのはなぜ?女性ホルモンが関係していた

 

ドイツ眼科学会の発表によると、女性は1年間におよそ30〜64回泣くのに対し、男性はわずか6〜17回にとどまるそうです。

※参考:Frauen und Männer weinen anders – Emotionale Tränen bleiben ein Rätsel

では、女性の方が涙もろいのはなぜでしょうか?これには、女性ホルモンである「プロラクチン」や「エストロゲン」が関与していると考えられています。

プロラクチンは母乳の分泌を促す役割を持つ女性ホルモンです。涙腺の細胞にも存在しており、涙の分泌を促進すると考えられています。

一方でエストロゲンは、感情の制御に関与するセロトニンと深く関係していることがわかっています。

※参考:杉山暢宏他|うつ病の性差について

これら女性ホルモンの影響により、女性は涙もろい傾向にあるのかもしれません

ストレスと涙についてよくある質問

FAQ

ストレスと涙についてよくある質問をまとめました。

 

Q.仕事のストレスで泣いてしまうのは病気ですか?

仕事のストレスで泣いてしまうこと自体は体の自然な反応であり、病気ではありません

ただし、仕事のストレスによって長期間にわたり強い悩みや不安、抑うつ感などの状態が続く場合は、うつ病の初期症状の可能性があります

ストレスによって頻繁に泣いてしまい、うつ病の症状も見られる場合は精神科や心療内科の受診をおすすめします。

 

Q.注意されると泣いてしまうのは病気ですか?

注意されると泣いてしまうこと自体は体の自然な反応であり、病気ではありません。

ただし、頻繁に泣いてしまう場合は、HSPと呼ばれる気質の可能性があります。HSPの方は感受性が高く、外部からの刺激に強く反応しやすい傾向があります。

 

Q.中学生になってから泣くことが増えました。ストレスが原因ですか?

中学生になってから泣くことが増えた場合、ストレスが原因の可能性があります

中学生は学業や生活、友人関係に大きな変化が生じる時期です。これらの要素がストレスとなって、泣くことが増えているのかもしれません。

また、うつ病の初期症状の可能性もあります

涙もろくなることとあわせて、無気力感や喜びの喪失など、うつ病の症状も見られる場合は精神科や心療内科の受診をおすすめします。

 

Q.夜になると理由もなく泣いてしまうのは病気ですか?

夜になると理由もなく泣いてしまうこと自体は、一般的には病気ではありません

夜は一日の疲れやストレスが積み重なり、感情のコントロールが難しくなる時間帯だからです。

また、日中は仕事や他の活動の忙しさに気を取られていることが多く、夜になってから溜まっていた感情が溢れているとも考えられます。

ただし、夜間に泣くことが頻繁に起き、他の症状や問題も見られる場合は、うつ病や不安障害など心の疾患の可能性も考えられます。

 

Q.病気以外に涙が止まらない原因はありますか?

マスカラやアイライナーなどの化粧品に含まれる成分が、目の粘膜を刺激して涙が出る場合があります。特に、ウォータープルーフタイプの化粧品は落ちにくいため、目の粘膜に残りやすく、刺激を与えやすいと言われています。

まつげエクステの接着剤が、目の粘膜を刺激して涙が出る場合があります。また、まつげエクステの重みによって、まぶたが下垂し、涙の通り道が塞がれてしまうことも原因となります。

Q.泣きたいのに泣けないときの精神状態を教えてください。

感情を押し殺してしまう人や、周囲の人のことを優先してしまう人は、泣きたいのに泣けないという経験をすることが多いようです。

涙を流すことは、ストレスや溜め込んだ感情を解放する健康的な方法です。涙を我慢することは、かえって逆効果になる可能性があります。

悲しみや悲嘆に圧倒されている場合も、泣くことが難しくなることがあります。

Q.涙が止まらない場合は医療機関を受診した方がよいですか?

涙の止まらない状態は感情不安定の表れであり、放置すると深刻な状態に悪化する可能性があります。

また、感情的な苦痛や涙の止まらない状態を感じている場合は、精神科医やセラピストなどの精神保健専門家に相談することを推奨しています。

ストレスで頻繁に泣いてしまう場合は医療機関の受診を

ストレスによって涙が出るのは、体の自然な反応です。

泣くことでストレスや疲労感が軽減されるだけでなく、寝付きが良くなり、免疫力の向上も期待できます。

しかし、あまりにも頻繁に泣いてしまう場合はうつ病の初期症状や、HSPと呼ばれる気質の可能性があります。

憂うつな気分や気分の沈み、眠れない、集中力の低下など、うつ病の症状が見られる場合は医療機関を受診することが大切です。

 

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