ストレスで記憶が飛ぶ？
記憶障害の原因や対処法

ストレスは記憶が飛ぶ原因になる！記憶障害を引き起こす病気

以下の記憶障害を引き起こす病気は、過剰なストレスが原因のひとつとされています。

1. 解離性健忘症
2. 一過性全健忘
3. 抑うつ状態
4. 認知症・若年性認知症
5. 適応障害

それぞれの具体的な症状や対処法について、詳しくみていきましょう。

記憶が飛ぶ病気①解離性健忘症

解離性健忘症は、解離性障害の一種で、通常は重大なストレスやトラウマ的な出来事に関連して発生します。

解離性健忘症は、患者さんが特定の情報や出来事を意識的に思い出すことができない状態を引き起こします。これには、自分自身や他人に関する重要な情報、特定の期間に関する記憶などが含まれます。

解離性健忘症は一時的な場合や、長期間にわたることもあります。

 

解離性健忘症の主な症状は、重要な個人情報や出来事の記憶が部分的、または完全に失われることです。解離性健忘症は、通常、単一のイベントや特定の期間に限定されます。

以下は、解離性健忘症の具体的な症状の例です。

• 特定の出来事の記憶喪失：特定のトラウマ的な出来事に関する記憶を思い出せないことがあります。
• 期間に関する記憶喪失：数時間から数日間、あるいはそれ以上の期間に関する記憶が失われることがあります。
• アイデンティティの喪失：一部の患者さんは、自分が誰か、過去にどのような経験をしたかを思い出せないことがあります。
• 日常生活の混乱：記憶喪失のために、日常生活や社会的な機能が著しく影響を受けることがあります。

 

解離性健忘症の主な原因は、極度のストレスやトラウマです。

以下は、解離性健忘症の引き金となりえる具体的な状況です。

• 重大なトラウマ：身体的虐待、性的虐待、戦争体験、自然災害などの重大なトラウマにより、解離性健忘症を引き起こす場合があります。
• 心理的ストレス：深刻な家庭問題、経済的困難、重大な人間関係の問題なども、解離性健忘症の引き金となり得ます。
• その他の精神的健康問題：ほかの解離性障害や精神的健康問題と併発することがあります。

 

記憶が飛ぶ病気②一過性全健忘

一過性全健忘は、突然一時的に記憶が失われる病気です。通常、数時間から24時間程度続き、その後は完全に回復することが多いです。

一過性全健忘は、特に中高年に多く見られ、原因は明確ではありませんが、強いストレスや激しい運動、急な温度変化などが引き金となることがあります。

一過性全健忘にある間、患者さんは新しい情報を覚えることができず、直近の出来事や現在の状況の記憶が失われます。過去の出来事に関する記憶は保たれることが多いですが、エピソードが終了した後も、一過性全健忘の期間に起こった出来事に関する記憶は残らないことが一般的です。

 

一過性全健忘の主な症状は、突然の記憶喪失です。

以下に、一過性全健忘に関連する詳細な症状を示します。

• 新しい記憶の形成ができない：一過性全健忘の発作中、患者さんは新しい情報を覚えることができません。例えば、医師の質問に答えた直後に同じ質問を繰り返すことがあります。
• ときと場所の混乱：患者さんは現在の日時や自分がいる場所の認識が曖昧になります。例えば、自宅にいるのに、どこにいるのかわからないと感じることがあります。
• 既存の記憶の保持：過去の出来事に関する記憶は保たれることが多いです。例えば、家族や友人の顔を覚えているが、最近の出来事や会話を覚えていない状態です。
• パニックや不安：突然の記憶喪失により、患者さんは混乱し、パニックや不安を感じることがあります。
• 正常な認知機能：一過性全健忘のエピソード中でも、患者さんの認知機能（知能や言語能力）は通常通りに保たれます。

 

一過性全健忘の原因は完全には解明されていませんが、いくつかの要因が発作の引き金になると考えられています。

• 強いストレス：精神的なショックや極度の緊張が引き金となることがあります。
• 激しい運動：過度の身体的なストレスも原因となる可能性があります。
• 急な温度変化：例えば、熱いお風呂に入った後に冷たい水に触れるなど、急激な温度変化が一過性全健忘を誘発することがあります。
• その他の要因：頭部外傷や血管の問題なども考えられますが、確定的な原因はまだ明確ではありません。

 

記憶が飛ぶ病気③抑うつ状態

抑うつ状態とは、気分の低下や倦怠感、睡眠障害などを特徴とする精神障害です。慢性的なストレスは抑うつ状態の発症リスクを高めるとされています。

※参考：梶達彦他｜中高年における抑うつ症状の出現と生活上のストレスとの関連

 

うつ病は、長期間にわたって持続する深い悲しみや興味、喜びの喪失を特徴とする精神疾患です。抑うつ状態は、うつ病の症状が軽度から中等度の場合を指し、日常生活に支障をきたすことがあります。

うつ病や抑うつ状態の主な症状は以下のとおりです。

• 持続的な悲しみや絶望感
• 興味や喜びの喪失
• 食欲や体重の変動
• 睡眠障害（不眠または過眠）
• 疲労感やエネルギーの喪失
• 自尊心の低下や罪悪感
• 集中力や決断力の低下
• 自殺念慮や自傷行為

 

PTSD（心的外傷後ストレス障害）との関係

PTSDは、生命の危険を感じるような強いストレスやトラウマを経験した後に発症する精神障害です。うつ病や抑うつ状態と同様に、PTSDも記憶や認知機能に深刻な影響を及ぼすことがあります。

PTSDの主な症状は以下のとおりです。

• フラッシュバック：トラウマ的な出来事が突然思い出され、強烈な恐怖や不安を感じます。
• 悪夢：トラウマ的な出来事に関連する悪夢を頻繁に見ることがあります。
• 回避行動：トラウマを思い出させる状況や場所を避けるようになります。
• 過剰な警戒心：常に緊張し、驚きやすくなります。
• 感情の麻痺：感情表現が乏しくなり、他人との関係が疎遠になることがあります。

 

うつ病や抑うつ状態、そしてPTSDは、いずれも記憶や認知機能に深刻な影響を及ぼすことがあり、記憶の断片化や集中力の低下、短期記憶の障害などが生じることがあります。

 

記憶が飛ぶ病気④認知症・若年性認知症

過度のストレスは認知症のリスクを増加させることがわかっています。

※参考：Association of Stress with Risk of Dementia and Mild Cognitive Impairment: A Systematic Review and Meta-Analysis

認知症は高齢者によく見られる、記憶力や認知機能の低下が特徴の病気です。

 

65歳未満では「若年性認知症」と呼ばれ、進行すると以下のような症状が現れます。

症状	例
記憶障害	・予定や約束を忘れる ・人の名前や重要な情報が覚えられないなど
認識障害	・自分の家族や友人を認識できない ・物の使い方がわからないなど
言語障害	・文章や会話の内容が理解できない ・言葉がうまく出てこないなど

※参考：厚生労働省｜認知症を理解する

また、認知症と診断されなくても、物忘れがひどい場合は「軽度認知障害」の可能性があります。

軽度認知障害は認知症の初期段階ではあるものの、日常生活においてはさほど問題がない状態です。

軽度認知障害の患者は、年間10～15%が認知症へ移行すると言われています。

※参考：厚生労働省｜軽度認知障害

認知症には根本的な治療法はありませんが、症状を管理し、進行を遅らせるための治療法があります。

 

薬物療法

• コリンエステラーゼ阻害薬：アルツハイマー病の初期から中期の症状を緩和するために使用されます。代表的な薬にはドネペジル、リバスチグミン、ガランタミンがあります。
• NMDA受容体拮抗薬：中等度から重度のアルツハイマー病の治療に使用されるメマンチンがあり、グルタミン酸という神経伝達物質の異常な活動を抑制します。

 

非薬物療法

• 認知リハビリテーション：記憶や問題解決能力を維持、向上させるためのトレーニングや活動を行います。
• 作業療法：日常生活の活動を維持するための訓練やサポートを提供します。
• 心理療法：不安や抑うつの管理に役立ちます。カウンセリングや認知行動療法が含まれます

 

ライフスタイルの改善

• 定期的な運動：身体活動は脳の健康に寄与し、認知機能の低下を遅らせる可能性があります。
• バランスの取れた食事：地中海食やDASH食は、心血管の健康によいとされ、認知機能にもよい影響を与えます。
• 社会的活動：社会的なつながりを保つことで、認知機能の維持に役立つとされています。

記憶が飛ぶ病気⑤適応障害

適応障害は、特定のストレス要因に対する心理的反応として発症する精神疾患で、記憶障害を含む認知機能の低下が見られることがあります。国立精神・神経医療研究センターの調査によれば、適応障害患者の約30%が記憶の問題を報告しており、特に新しい情報の記銘や想起に困難を示すケースが多いとされています。

適応障害による記憶障害は、過度なストレスホルモンであるコルチゾールが海馬（記憶形成に重要な脳領域）に悪影響を与えることが主な機序と考えられています。典型的な症状として、仕事や学業のパフォーマンス低下、約束の忘却、物の置き場所を忘れるなどの日常生活における支障が現れます。

重要なのは、適応障害による記憶障害は一時的なものであり、適切なストレス管理と環境調整によって回復可能な点です。治療では認知行動療法や短期的な薬物療法が効果的とされており、80%以上の患者が6ヶ月以内に症状の改善を示すことが日本うつ病学会のガイドラインで報告されています。

【参考文献】

国立精神・神経医療研究センター「適応障害の診断と治療」

「ストレスホルモン量検査キット」であなたのストレスレベルを見える化

強いストレスを感じると、ストレスホルモンと呼ばれる「コルチゾール」が多量に分泌され、認知機能を低くする=「記憶が飛ぶ」ことがあります。

コルチゾール濃度が高くなると、記憶力の低下だけでなく、不眠、免疫力の低下、脳を傷つけるなどさまざまな不調をきたすおそれがあるので、日々の健康管理のためには、ご自分のコルチゾール濃度を把握することが重要です。

あすか製薬メディカルでは、髪の毛※1もしくは爪※2からストレスを見える化できる「ストレスホルモン量検査キット」を開発しました。

ストレスホルモン量検査キットは、副腎皮質から分泌されるホルモンの一種「コルチゾール」の量を測定できるキットです。

使い方は簡単3ステップ！

• 髪の毛※1もしくは爪※2をカットする
• カットした検体を袋に入れる
• ポストへ投函したら完了！あとは結果を待つだけ

3分ほどで完了します。

結果レポートでは下記のことがわかります。

• ストレスホルモン「コルチゾール」の数値
• ストレスレベルを4段階で評価
• 改善点やアドバイス

ストレスと上手に向き合い、心と体の健康向上を目指しましょう。※3

※1 3cm以上の後頭部の毛髪を10本以上。長さが足りない場合は15本以上カットしてください。
※2 1週間程度伸ばした両手の親指の爪。ネイルをされている場合は、ネイルオフしていただく必要があります。
※3 分析結果は医師による診断のような医療行為ではないため、医師の診断を代替して使用することはできません。ストレスによる疾病が疑われる方は、必ず医師の診断を優先させてください。

こんなサインには要注意！記憶障害の初期症状

記憶障害は高齢者に限らず、若い方でも発症する可能性があります。

早めに気づき、適切な対策を取るためにも、以下のサインには注意が必要です。

1. 若いのに直前の記憶が飛ぶことがある
2. 仕事が忙しすぎて記憶が飛ぶことがある
3. 疲れすぎて記憶がないときがある

それぞれ、詳しくみていきましょう。

記憶障害の初期症状①若いのに直前の記憶が飛ぶことがある

若いのに直前の記憶が飛ぶことがあるのは、記憶障害の兆候かもしれません。

10代や20代の若い世代においても、以下のような原因によって記憶障害が生じることがあります。

• 強いストレスによる一過性全健忘
• 特定の薬物の影響（とくにベンゾジアゼピン系の抗不安薬や睡眠薬）
• アルコールの影響
• 睡眠不足
• 神経系の疾患（若年性アルツハイマー病）
• 偏った食事・運動不足などによる副腎疲労など

記憶の欠落や物忘れが頻繁に起きる場合は、若年性認知症などの病気の可能性もあるため、早めに医師の診察を受けることが大切です。

 

記憶障害の初期症状②仕事が忙しすぎて記憶が飛ぶことがある

仕事が忙しすぎて記憶が飛んだり、予定や約束を忘れたりする症状は記憶障害の可能性があります。

忙しい仕事環境ではストレスが蓄積しやすく、過剰なストレスは記憶力に悪影響を与えるからです。

予定の忘れや業務の単純ミス、情報の欠落などが頻繁に見られる場合は、多忙によってストレスが溜まりすぎているのかもしれません。

また、多忙な生活による睡眠不足も記憶障害の原因のひとつです。睡眠不足は脳の認知機能に悪影響を及ぼすことがわかっています。

※参考：瀬尾明彦他｜睡眠時間が翌日終日の認知・運動機能に与える影響

症状の進行が見られる場合や、なかなか回復しない場合は医師の診察を受けるようにしましょう。

 

記憶障害の初期症状③疲れすぎて記憶がないときがある

疲れすぎて記憶がないと感じる場合は、記憶障害を引き起こしている可能性があります。

疲労がたまると集中力や注意力が低下し、情報の処理能力が鈍化します。

疲れている状態では、新たな情報を記憶したり直前の出来事を思い出したりすることが難しくなるのです。

十分な休息や睡眠を確保し、記憶力の維持にも努めましょう。

慢性的な疲労や記憶障害の背後には、脳に関する疾患をはじめ、他の要因が潜んでいる可能性もあります。

休息や睡眠をとっても繰り返し記憶が飛ぶ場合は、医師の診察を受けることをおすすめします。

ストレスを自覚している場合の対処方法

ストレスを自覚している場合、以下の対処方法を試すことで、ストレス軽減や記憶力の改善が期待できます。

1. ストレスの原因を解明し解消に努める
2. 環境・生活を改善する
3. 心療内科・精神科を受診する

それぞれ、詳しくみていきましょう。

ストレスの対処法①ストレスの原因を解明し解消に努める

ストレスによる記憶障害を自覚している場合、ストレスの原因を解明し解消することが大切です。

まずは、自身がどのような要素からストレスを感じているのかを見つけましょう。以下のように、さまざまな要素がストレスの原因となる可能性があります。

• 仕事の過剰な負荷や人間関係
• 家庭の問題
• 生活習慣の乱れなど

自己分析や日記を活用したり、ときには医師やカウンセラーなど専門家のサポートを受けたりして、具体的な要因を洗い出してみてください。

ストレスの原因が明確になったら、それに対する具体的な対策を考えましょう。

たとえば、仕事の負荷を調整する、コミュニケーションを改善する、生活リズムを見直すなど、自分にとってのストレス軽減策を実行に移しましょう。

記憶障害の改善には時間がかかることもありますが、ストレスの原因を解消することで症状の軽減が期待できます。

ストレスの対処法②環境・生活を改善する

環境や生活の改善は、ストレスを軽減する有効な方法のひとつです。ストレスを軽減することで、記憶障害の改善にもつながります。

たとえば、職場の環境や人間関係で心身に影響が及ぶほどのストレスを感じているなら、休職したり転職したりするなど、ストレスの原因を避けることもひとつの手段です。

また、生活習慣を見直すことも大切です。十分な睡眠時間を確保し、毎日適度な運動を行うことを心がけましょう。

食事によってストレスへの対処能力を向上させることも可能です。以下の栄養素は、ストレスの軽減やホルモンの生成に役立つことが知られています。

栄養素	食べ物
トリプトファン	バナナ、大豆製品など
GABA（γ-アミノ酪酸）	発酵食品、玄米、アーモンドなど
ポリフェノール	紅茶、コーヒー、赤ワイン、チョコレートなど
ビタミンB郡	鶏肉、魚、卵、豆類、ナッツ類など
ビタミンC	柑橘類、キウイ、ブロッコリー、トマトなど
ビタミンE	ナッツ類、オリーブオイルなど

これらの栄養素をバランスよく摂取することで、ストレスへの対応力を高められるでしょう。

 

ストレスの対処法③心療内科・精神科を受診する

ストレスによる記憶障害の症状が見られる場合、まずは心療内科・精神科の受診をおすすめします。

記憶障害や物忘れなどの症状は、脳に関する病気や認知症などの可能性があるからです。

病状によっては、脳神経内科や脳神経外科の受診も必要になるでしょう。

また、ストレスによる記憶障害は副腎疲労が関連している可能性もあります。

副腎疲労はストレスによって副腎皮質が過度に刺激され、コルチゾールの分泌が乱れている状態です。

副腎疲労によってコルチゾールの分泌が乱れると、記憶力や注意力の低下、睡眠障害やうつ症状を引き起こすとされています。

副腎疲労は病名ではありませんが、内科で診てもらえる場合があるので、心療内科・精神科で記憶障害の原因が見つからなかった場合の選択肢として、覚えておくとよいでしょう。

適切な治療を受け、副腎機能を回復に導くことで記憶障害の改善が期待できます。

ストレスで記憶が飛ぶことについてよくある質問

ストレスが原因で記憶が飛ぶことは、誰にでも起こりうる現象です。ここでは、よくある質問に答えていきます。

ストレスで自分の行動を覚えていない、さっきの記憶がないことはよくあることですか？

ストレスが強いと、一時的に自分の行動や直近の出来事を覚えていないことが生じることがあります。

このような現象は、過度のストレスや疲労によって脳が一時的に情報処理能力を低下させるために起こります。特に、解離性健忘症などの心理的要因が関与する場合もあります。

頻繁に起こる場合は、ストレス管理や心理的なサポートを検討することが重要です。

ストレスで記憶喪失になる原因は何ですか？

ストレスが原因で記憶喪失になる主な理由は、解離性健忘です。

解離性健忘は、極度のストレスやトラウマが引き金となり、特定の記憶や情報が一時的に失われる状態です。

脳は過度のストレスを処理するために、解離性健忘を起こすことがあります。防衛機制の一種で、脳が過剰なストレスから自分を守るための方法です。

ストレスによる記憶喪失のチェック方法を教えてください。

ストレスが原因で記憶喪失が起こることがあります。以下のチェック方法で自己評価を行ってみましょう。

1. 自己評価

• 最近、重要な予定や約束を忘れることが増えていませんか？
• 同じ質問や話を繰り返していませんか？
• 最近の出来事や会話を思い出せないことが多いですか？

「はい」が多い場合、記憶の問題があるかもしれません。

 

2.ストレスレベルの評価

ストレスが高いと記憶に影響を及ぼします。

• 日常生活でのストレス源をリストアップする。
• ストレスを感じる頻度や強度を記録する。
• 身体的（頭痛、肩こり）や心理的（不安、イライラ）症状があるか確認する。

 

3.簡易記憶テスト

簡単なテストで記憶力を確認しましょう。

• 数分間で10個の単語を覚え、その後思い出せるか確認する。
• 数字の列を逆に言う練習をする（例：12345を54321）。
• 短い物語を読んで要約する。

 

4.専門家の助けを借りる

• 医師の診察：内科や精神科の医師に相談する。
• 心理カウンセリング：カウンセラーに相談し、ストレス管理法を学ぶ。
• 専門クリニック：記憶障害専門のクリニックで評価を受ける。

 

ストレスによる記憶喪失は一時的なことが多いですが、適切な対処をすることで改善が期待できます。

ストレスを抱える20代で物忘れが激しい・記憶障害になる場合、どのような病気の可能性がありますか？

20代で物忘れが激しくなったり、記憶障害が見られる場合、いくつかの病気が考えられます。

まず、ストレスや不安が原因で記憶力が低下することがあります。過度なストレスは、解離性健忘やうつ病を引き起こし、記憶障害の原因になることがあります。

さらに、若年性認知症の可能性も考えられます。若年性認知症は通常65歳未満で発症し、記憶力の低下や認知機能の障害が現れます。

また、頭部外傷や脳の感染症、栄養不足（特にビタミンB12の欠乏）も記憶障害を引き起こすことがあります。

これらの症状が続く場合は、早めに医師の診察を受け、適切な診断と治療を受けることが重要です。専門家の助けを借りることで、早期に適切な対応が可能となります。

記憶障害に悩んでいる場合は医療機関の受診を

過剰なストレスは心身にさまざまな影響を与えます。一過性全健忘や認知症など記憶障害の発症リスクを高めることもそのひとつです。

「若いのに物忘れが激しい」「仕事が忙しすぎて記憶が飛んだり、予定を忘れたりしてしまう」

このような症状が頻発する場合は、心療内科や精神科、内科（副腎疲労が疑われる場合）の受診をおすすめします。

頻発する記憶障害はストレスだけでなく、脳の異常や認知症の兆候などさまざまな可能性があるからです。

記憶障害に悩んでいる場合は、自身の健康を最優先に考え、迷わず医師の診察を受けることをおすすめします。