
生理周期が短いのはどうして?頻発月経の基礎知識と治療について解説します
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頻発月経の原因はさまざまですが、主にホルモンバランスの乱れ、子宮・卵巣の疾患、及び過度のストレスが挙げられます。
この記事では、頻発月経の基礎知識と治療について解説します。
最後まで読めば、生理周期が短い理由についてわかるでしょう。
生理周期について
生理周期は女性の健康と密接に関連しています。
生理周期は大きく分けて、増殖期(卵胞期)、排卵期、分泌期(黄体期)、月経期の4つに分類されます。
周期の始まりである月経期は、受精しなかった場合に子宮内膜が剥がれ落ち、血液と共に排出されます。
その後、卵胞ホルモンの増加により、増殖期(卵胞期)が始まり、子宮内膜が再び増殖します。
この時期は基礎体温が低く、排卵期に向かうにつれて卵胞ホルモンがピークに達し、卵子が排出されます。
次に分泌期(黄体期)では、黄体ホルモンの分泌が増え、基礎体温が高くなります。
妊娠が起こらない場合、これらの準備された内膜は月経として排出されます。
生理周期は25〜38日の範囲内で変動し、生理周期の期間はストレスや疲れ、ホルモンバランスによって変動することを理解しておきましょう。
ただし、周期が極端に短い、または長い場合は医師の診察を受けることをおすすめします。
頻発月経とは
頻発月経とは、生理周期が短く、24日以下である状態を指します。
1ヶ月に2回以上の生理が発生することがあり、生理の間隔が短いため、1年間に生理の回数が多くなるのが特徴です。
出血期間は個人差があり、10日から14日程度続くことが多いとされています。
このような症状が見られる場合は、医師に相談し、適切な診断と治療を受けることが重要です。
頻発月経で考えられる主な3つの原因
頻発月経の原因は、主にホルモンバランスの乱れ、子宮・卵巣の疾患、及び過度のストレスが挙げられます。
以下で解説していきます。
原因①卵胞期に関連すること
頻発月経の原因の一つとして、卵胞期の短縮が挙げられます。
卵胞期は、生理終了後から排卵までの期間で、約10日間続くものです。
この間、卵胞内の卵子が成熟し、エストロゲンの分泌量も増え、子宮内膜が妊娠に備えて肥厚します。
しかし、卵巣刺激ホルモンが過剰に分泌され卵子の成熟が早まるため、生理期間が異常に短くなることがあります。
このような状態では、卵子が未成熟のまま排卵され、受精がうまくいかない、あるいは流産のリスクが高まる可能性があります。
原因②黄体期に関連すること
黄体期は、排卵後から生理が始まるまでの期間で、正常であれば12〜16日続きます。
この期間中、プロゲステロンの分泌が増加し、子宮内膜を着床に適した状態に保ちます。
しかし、黄体機能不全やホルモン分泌異常が生じると、この期間が短くなり、結果として生理周期が短縮します。
黄体期が短縮すると、子宮内膜が十分に発達せず、受精卵の着床が困難になるため、不妊や流産のリスクが高まる可能性があります。
特に妊娠を望む女性にとっては、黄体機能不全による頻発月経は深刻な問題となるため、早期の治療が必要となります。
原因③排卵がない
頻発月経の原因として考えられる無排卵周期症は、定期的に生理のような出血があるものの、実際には排卵が起こっていない状態を指します。
この状態は、卵胞の成熟や排卵過程で何らかの異変があるために生じることが多く、特に思春期や更年期に多く見られます。
無排卵周期症では、出血期間が長く続くことが特徴で、出血量は少なめです。
無排卵性の出血は、出血間隔が2週間程度と短く、出血期間が10日から2週間に及ぶことがあります。
排卵が起こらないため、黄体期が存在せず、結果として生理周期が短縮し、頻発月経の原因となります。
実際には、頻発月経のケースの多くは無排卵性出血であることが多く、特に19日以内の頻発月経の大部分が無排卵性であるといわれています。
このため、頻発月経を経験している場合は、無排卵周期症を疑い、医師の診断を受けることが重要です。
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頻発月経の治療について
頻発月経の治療は、原因に応じてホルモン療法や生活習慣の改善、ストレス管理が中心となります。
以下で詳しく解説していきます。
思春期
思春期の月経は、初経から数年間は周期が安定しません。
月経周期が25〜38日以内の場合は正常範囲内とされますが、思春期では24日以内の頻発月経や39日以上の稀発月経も珍しくなく、また、月経持続期間が8日以上続くこともあります。
これらの症状は思春期の特性の一つであり、多くの場合、成長に伴い自然と改善されるため、過度に心配する必要はありません。
しかし、月経困難症がある場合や、頻回な月経が日常生活や学業、スポーツ活動に支障をきたす場合には、治療が必要となることがあります。
その際には、エストロゲン・プロゲスチン配合薬(LEP製剤)を用いて月経周期をコントロールする方法が考慮されます。
性成熟期
性成熟期(10代後半から40代前半)の頻発月経で妊娠を希望しない場合、無排卵状態や黄体機能不全に対する直接的な治療は必ずしも必要ではありません。
しかし、将来的に妊娠を望む場合は、月経周期を人工的に安定させる排卵誘発剤の内服や黄体ホルモンの補充などのホルモン療法を行うことがあります。
排卵誘発剤を含む内服薬や注射薬は排卵を促す働きをし、点鼻薬はホルモンバランスを整える役割を果たします。
このような治療を通じて、短縮された卵胞期を正常に戻し、頻発月経を改善することを目指します。
更年期
更年期には無排卵性の頻発月経が起こりやすいとされていますが、閉経に向かう過程で自然に治癒することが多いため、治療は行われません。
ただし、過多月経や月経困難症、貧血がある場合には、血栓症のリスクを考慮し、エストロゲンを含むホルモン剤の使用は控えます。
代わりに子宮内膜の増殖を抑制する黄体ホルモン内服薬や子宮内システム(IUS)の使用が検討されることがあります。
また、卵巣機能の低下に伴う症状が顕著な場合は、ホルモン補充療法が適用されることもあります。
このように、更年期の頻発月経治療は、症状に応じてさまざまな治療法が選択されます。
生理周期が短いことに関するよくある質問
生理周期が短いことに関するよくある質問に以下でお答えしています。
生理周期がいつもより短いのですが、病院を受診した方が良いでしょうか?
生理周期がいつもより短い場合、原因を特定するために婦人科の受診が推奨されます。
特に、いつもと異なる時期に2〜3日以上の出血が続く場合は注意が必要です。
短い周期がたまたまのことである可能性もありますが、続く場合は黄体機能不全、多嚢胞性卵巣症候群などの疾患が関係していることもあります。
頻発月経自体が必ずしも治療を要する状態ではありませんが、不安や疑問がある場合や、妊娠を希望している場合、日常生活に影響がある場合は、婦人科医に相談することが賢明です。
生理周期が短い頻発月経と貧血は関係がありますか?
生理周期が短い頻発月経は、貧血と密接に関連しています。
1ヶ月の間に2回から3回の生理になった場合、経血量が増えるため、体が慢性的な貧血状態に陥るリスクが高まります。
貧血は血行不良を引き起こし、日常生活に支障をきたすようになるでしょう。
このように、頻発月経や月経過多によって経血量が増加し、体内の血液量が不足することで貧血を引き起こすケースがあります。
これらの症状は、特に女性の健康に影響を及ぼすため、異常を感じた場合は早めに婦人科医の診察を受けることが重要です。
ストレスのせいで頻発月経になることはありますか?
頻発月経は、卵巣機能の低下や、ストレスによるホルモンバランスの乱れによって引き起こされることがあります。
ストレスは体のさまざまな部分に影響を及ぼし、ホルモン分泌に大きな変化をもたらすため、生理周期にも影響を与えます。
このように、ストレスが頻発月経を引き起こす原因の一つとして考えられるため、ストレスを感じている場合には、リラックス方法を見つけることが重要です。
まとめ
生理周期が短いのはホルモンバランスによる影響も考えられますが、症状が続く場合は黄体機能不全、多嚢胞性卵巣症候群などの疾患が関係していることもあります。
頻発月経は必ずしも治療を要する状態ではありませんが、不安や疑問がある場合や、妊娠を希望している場合、日常生活に影響がある場合は、婦人科医に相談しましょう。
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