甲状腺の病気

そもそも甲状腺って?

甲状腺とは、のどぼとけの下にある蝶ような形をした臓器で、甲状腺ホルモンを分泌しています。甲状腺ホルモンは、カラダ全体の新陳代謝を促進する働きがあります。通常、甲状腺ホルモンは、多すぎたり少なすぎたりしないようバランスが保たれていますが、甲状腺の働きに異常があらわれると、そのバランスが崩れてしまいます。

甲状腺の位置甲状腺の位置

甲状腺ホルモンの乱れによって
引き起こされる病気と症状

通常、甲状腺ホルモンは、多すぎたり少なすぎたりしないようバランスが保たれています。甲状腺の働きに異常があると様々な症状が起こります。

甲状腺ホルモンが多すぎる場合

甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、新陳代謝が過剰になる病気を甲状腺機能亢進(こうしん)症といいます。代表的な病気として、甲状腺を刺激する自己抗体(自分のカラダに対する抗体)ができることで甲状腺ホルモンが過剰につくられる「バセドウ病」があります。

甲状腺ホルモンが不足する場合

甲状腺ホルモンの分泌量が減り、新陳代謝が低下する病気を甲状腺機能低下症といいます。代表的な病気として、甲状腺を障害する自己抗体ができることで甲状腺ホルモンの分泌が減る「橋本病」があります。(橋本病と診断された方の全てが甲状腺機能低下症となるわけではありません。)

甲状腺の病気は、男性よりも女性に多くあらわれるという特徴があり、自己免疫疾患としてバセドウ病や橋本病があります。自己免疫疾患とは、免疫系が自分の細胞を異物だと認識して攻撃してしまうことで症状が引き起こされる病気です。
また、このような甲状腺の病気は、月経周期の異常や不妊・流産の原因になることもあります。

甲状腺の病気による主な症状は?

甲状腺ホルモンが多い時にあらわれる症状
(主にバセドウ病)

  • 疲れやすい
  • 汗をかきやすい
  • 暑がり
  • 体重が減る
  • イライラ感、集中力低下
  • 息切れ、動悸
  • 筋力の低下
  • 手指がふるえる
  • 希発月経(月経の回数が少なくなること)、無月経
  • 軟便
  • 甲状腺(首・喉元あたり)が腫れたり太くなる
  • 目が飛び出して見える

甲状腺ホルモンが少ない時にあらわれる症状
(主に橋本病)

  • 疲れやすい
  • 寒がり
  • むくみ
  • 体重が増える
  • 眠気、記憶力低下
  • 息切れ、脈がゆっくり
  • 筋力の低下
  • 動作が遅くなる
  • 無排卵、無月経
  • 便秘
  • 甲状腺(首・喉元あたり)が腫れたり太くなる
  • まぶたの腫れ
症状の位置

甲状腺の病気は
何科で診てもらえばいいの?

気になる症状があったら、まずはかかりつけ医に「甲状腺の病気が心配」と相談してみましょう。
また、更年期障害のような症状があったり、月経の異常がみられる場合は、産婦人科医にも相談できますよ。

診断、治療はどうするの?

自覚症状や甲状腺の腫れ、血液検査によって、甲状腺の機能(正常・亢進・低下)を示すホルモンの数値や自己抗体の有無を調べ、総合的に診断します。
甲状腺の病気と診断された場合は、適切な治療により甲状腺ホルモンの分泌量をコントロールすることで、健康な人と同じように、仕事、運動、食事などの日常生活や、妊娠などのライフイベントを迎えることができます。

甲状腺機能亢進症(主にバセドウ病)の治療

3種類の治療法があります。

お薬
抗甲状腺剤(甲状腺ホルモンの合成を抑えるお薬)を使って、甲状腺ホルモンの合成と分泌を抑えます。
アイソトープ(放射性ヨウ素)治療
アイソトープが入ったカプセルを内服し、甲状腺ホルモンの分泌量を減らします。
手術
甲状腺の一部または全部を取り除きます。術後に甲状腺ホルモンを補うお薬の服用が必要となる場合もあります。
甲状腺ホルモンが不足する場合

甲状腺ホルモン剤を内服し、不足している甲状腺ホルモンを補います。

甲状腺の病気は、体調不良や更年期障害の症状と似ているので気づかないことも多いよ。症状が長引くときは医師に相談してみよう。甲状腺の病気は、体調不良や更年期障害の症状と似ているので気づかないことも多いよ。症状が長引くときは医師に相談してみよう。
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