赤ちゃんの成長と
育児のポイント

待ちに待った赤ちゃんが誕生し、同時に育児もスタート。
「赤ちゃんって、どんな風に成長するの?」
「どんなことに気をつければいいの?」など、
子どもの成長や育児に不安を感じるママやパートナーもいると思います。
今回は、0歳の赤ちゃん~6歳頃までの子どもの成長と育児のポイントを中心に、
知ってもらいたいことをまとめました。

子どもの成長や発達は個人差も大きいため、
ここでご紹介するのはおおよその目安と考えましょう。
多少早くても、遅くても心配はいりません。
赤ちゃんの育ちを見守ることが不安やイライラではなく
安らぎや喜びをもたらすような育児が大切です。

幼児期(1歳頃)

ひとり歩きを始めます。
積み木を積む、小さい物を手にとって穴に入れるなど、目と手を協応させた細かい動きが少しずつできるようになります。
物を入れたり、出したりすることを喜んだり、音楽に合わせて体を動かしたりするようになります。
1歳過ぎから徐々に歩行が安定し、行動範囲とともに興味の対象も広がります。
1歳半くらいになると発語が盛んになり、保育者の言葉を聞いてところどころ繰り返したり、言葉の語尾をまねたりするようになります。
また、言葉による簡単な指示がわかるようになり、例えば「待っててね」と伝えると、少しの間待てるようになります。

うまくできたときは褒める

1歳頃から自我が芽生えてきて、「自分でやりたい」という気持ちが強くなってきます。
思い通りにできないと、泣いたり、怒ったり、大声をあげたりすることもあります。
家事や育児で心の余裕がないこともあると思いますが、うまくできたときにはその場で褒めてあげましょう。

親子のふれあいの時間を増やす

1歳半くらいになると、一緒に絵本などを見ながら動物などを指差して教えてくれるようになります。
親子のふれあいを増やし、子どもが自分の気持ちを安心して表し、それが受け止められる心地よさを感じられるようにすることも大切です。
また、会話を通じて言葉の発達を促すためにも、テレビや動画などを長時間見せることは避けましょう。

親子ともに、
規則正しくメリハリのある生活を

規則正しい食事と睡眠は、子どもの心と体の成長にとても大切です。
子どもの早寝早起きや体を動かす習慣は、親にとっても精神的・肉体的メリットがあります。
一緒に歩いたり体を十分に動かして、イキイキと楽しめる機会をつくりましょう。

自分で食べる楽しみを増やす

個人差はありますが、前歯はおおよそ生後6か月~9か月から生えはじめ、奥歯は18か月くらいで生えてきます。
離乳完了期(生後12~18か月頃)になると、前歯でかじったり、歯茎で噛んだりすることが上手になります。
まだ手づかみ食べが中心ですが、スプーンやフォークを持って自分で食べようとします。
まずは手づかみ食べにより、自分で食べる楽しさを感じさせましょう。
歯茎で噛めるくらいの硬さで、手づかみできるくらいの大きさの食べ物を取り入れてください。
1日3回の離乳食に加えて、合間におやつ(イモ類や果物など)も食べさせてみましょう。
母乳は欲しがるだけ、育児用ミルクは食欲や体重の増え具合に応じて飲ませましょう。
また、食べものを喉につまらせないように常に目を離さず注意しましょう。

幼児期(2歳頃)

走る、跳ぶなどの運動機能が発達してきます。
運動遊具を使って、登る、すべる、跳ぶなどを繰り返し楽しむようになります。
クレヨンを使って思いのままに描いたり、積み木やブロックでさまざまな形をつくり何かに見立てて遊ぶようになります。
また、スプーンやフォークを使って食事ができるようになります。
二語文を話すようになり、おしゃべりが盛んになってきますが、この時期の言葉の発達には個人差が大きく、あまりしゃべらない子もいます。

危険のない場所で遊ばせる

外遊びや友だちとの遊びの機会をつくり、体を動かすことを十分に楽しめるようにしましょう。
遊びの広がりや子どもの動線を考慮して遊具などを配置し、危険のない場所で自由に遊ばせてあげましょう。

自立に向けて意欲を育てる

食事や着替えなどを自分ひとりでしたがるようになります。
思い通りにできなかったり、やらせてもらえなかったりするとかんしゃくを起こすこともあります。
そんなときは子どもの気持ちを受け止め、そっと援助しながら、自立に向けて意欲を育てていきましょう。
できたときには「できたね」などと褒めて、満足感や達成感を与えるようにします。

子どもの気持ちの揺れも成長の証し

かんしゃくを起こしたり、何でもイヤイヤと拒否したりする時期で、子どもとどのように関わったらよいのか悩むことが多くなる時期です。
まずは子どもの気持ちの不安定さ、揺れも精神的に発達している証しであると思いましょう。
子どもを否定したり、突き放すのではなく、穏やかな気持ちでやさしく見守って待つことが大切です。

おむつを取る準備
(トイレトレーニング)を始める

排泄を「おしっこが出た」などと言えるようになり、「出たら教えてね」という言葉も理解できるようになります。
トイレトレーニングは、できたら褒める、失敗しても叱らないことを心掛け、あわてず進めましょう。
効率よく進めるためのトレーニングパンツや補助便座を使ってもいいでしょう。

むし歯予防に取り組む

幼児期はむし歯になりやすい時期です。
おやつの回数や時間を制限する、歯みがきの際に親が仕上げみがきを行う、歯科や保健所などでフッ化物塗布を行う、歯科を定期的に受診して口腔内の環境を整えるなど、むし歯予防に取り組みましょう。

幼児期(3歳頃)

三輪車などの乗り物をこいだり、でんぐり返しができるようになります。
会話が上手になり、数を理解して3くらいまで数えられるようになります。
ひとりで洋服を着たり、トイレに行ったりすることができるようになります。
また、お箸を使って食事ができるようになります。

笑顔で子どもを抱きしめる

まだまだ甘えたい時期です。
笑顔で子どもを抱きしめて、親子間の愛情を深めましょう。

自分本位な要求でも
まずは耳を傾ける

自己主張が強くなり、自分本位な要求をすることもありますが、一方的に拒否せずに、まずは耳を傾けるようにしましょう。
また、自分のことは自分でやりたがりますが、ちゃんとできなくても、待って、必要なら少しだけ手を貸して、自分でできたという満足感を与えましょう。

上手に叱る

危ないことやしてはいけないことをした場合でも決して感情的になってはいけません。
その場で、なぜいけないのかを簡単な言葉で優しく伝えましょう。
子どもが理解した場合には、心から褒めてあげましょう。

家族で食事を楽しむ

家族団らんの場として食事の時間を大事にしましょう。
また、この頃から食事の種類も多様化してきます。
乳歯が生えそろうと噛む力も育ってきますから、歯ごたえのある物もゆっくり噛んで食べられるようになります。
よく噛むことは顎の成長も促します。
子どもにとっても、だれと、何を、どのように食べるかが大切です。

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