食べ物をのどに詰まらせ窒息することがあります。
パン、こんにゃく、キノコ類、海藻類、肉などは、1cm程度まで小さくしてから与えましょう。
プチトマトやブドウ、うずら卵など球形の食品は吸い込みにより窒息の原因となります。
小さめに切るなどして吸い込みを防ぎましょう。
イカ、貝類など噛み切りにくい食材は0歳~1歳の子どもには与えないでください。
気管・気管支に入りやすい豆・ナッツ類は重い肺炎の原因になります。
5歳以下の子どもには食べさせないようにしましょう。
また、泣いている子どもをあやそうとして、お菓子などを与えると窒息することがあります。
医薬品、洗剤、化粧品、たばこ、お酒などの誤飲〔0歳~6歳くらい〕
医薬品や洗剤、たばこやお酒などの誤飲により重い症状が生じることがあります。
これらは、子どもの目につかない場所や、手の届かない場所に保管しましょう。
万が一誤飲事故が起こり、判断に迷った際には、「中毒110番」などに問い合わせましょう。
水まわりの事故
入浴時の溺水、洗濯機やバケツなどよる事故
〔0歳~5歳くらい〕
親が洗髪中に浴槽で溺れたり、水が入った洗濯機、バケツや洗面器で溺れてしまうことがあります。
親が洗髪する際には子どもを浴槽から出し、風呂から上がる際には子どもを先に浴室から出しましょう。
洗濯機、バケツ、洗面器などに水を溜めたままにするのはやめましょう。
浴槽への転落による溺水〔0歳~2歳くらい〕
子どもがひとりで浴室に入り、浴槽をのぞき込んでいるうちに転落し、溺れることがあります。
入浴後は浴槽の水を抜き、浴室には外鍵をつけるなどして子どもだけで入れないようにしましょう。
ビニールプールや水遊び場での事故〔1歳以上〕
ビニールプールなど水深が浅い場所での遊びでも、親が眼を離したすきに子どもが溺れることがあります。
ビニールプールなどで水遊びをするときは、必ず大人が付き添い、子どもから目を離さないようにしましょう。
やけど事故
お茶、みそ汁、カップ麺などでのやけど
〔0歳~2歳くらい〕
子どもを抱いた状態でお茶などを飲もうとしてこぼすことで、やけど事故が起こります。
また、テーブルクロスがかかった食卓にカップ麺などの熱い汁物が置いてあると、子どもがテーブルクロスを引っ張って容器ごとひっくり返し、やけどをすることがあります。
子どもを抱いたまま熱い飲料を飲むことは避け、テーブルクロスなど事故の原因になりうるものは使わないようにしましょう。
電気ケトル、ポット、炊飯器でのやけど
〔0歳~2歳くらい〕
電気ケトルなどにつかまり立ちをしたり、コードを引っ張ったりして倒し熱湯を浴びたり、炊飯器から出る蒸気に触れたりして、やけどをすることがあります。
電気ケトルやポットは倒れても中身がこぼれない製品を選びましょう。
また、電気ケトルやポット、炊飯器はコードも含めて子どもの手の届かない場所に設置しましょう。
暖房器具や加湿器でのやけど
〔0歳~2歳くらい〕
ストーブに直接さわったり、加湿器から出る蒸気に触れたり、加湿器を倒して熱湯を浴びたりして、やけどをすることがあります。
床に置くタイプの暖房器具は子どもの手が届かないよう安全柵などで囲み、加湿器は転倒しても熱湯がこぼれないタイプの製品を選び、使用時はベビーゲートを活用しましょう。
調理器具やアイロンでのやけど
〔0歳~2歳くらい〕
親が目を離したすきに、熱くなった調理器具やアイロンに触れて、やけどをすることがあります。
フライパンや鍋などは調理中だけでなく、調理後も熱くなっていることがあるため、子どもが触れないよう十分に注意しましょう。
キッチンゲートを設置して子どもがキッチンに入れないようにするのも一案です。
アイロンを使用する際には子どもを近づけないようにして、使用後はコードも含めて、子どもの手が届かない場所になるべく早く片づけましょう。
また、電源コンセントにも触れないように注意しましょう。
ライターや花火でのやけど〔2歳~6歳くらい〕
花火は広くて安全な指定された場所で行い、子どもだけで遊ばせないようにしましょう。
また、使い捨てライターなどによるやけどや火災事故を防ぐため、子どもが操作できないような対策が施されたライターを使用し、使用後は子どもの手の届かない場所に保管しましょう。
転落・転倒事故
大人用ベッドやソファからの転落
〔0歳~1歳くらい〕
ベッドやソファで寝ている子どもが、寝返りをしたりして転落することがあります。
寝かしつけの際に、添い寝をすることが多いと思いますが、2歳になるまではなるべく大人用ベッドは使わないようにし、ソファで寝かせることも避けましょう。
転落防止のためであっても、やわらかいクッションやおもちゃなどは窒息のおそれがあるため、周りに置かないようにしましょう。
椅子や階段からの転落、段差での転倒
〔0歳~1歳くらい〕
椅子や子ども用ハイチェアの上で立ち上がって転倒したり、ハイハイしていて階段から転落することがあります。
椅子の上で立ち上がらせたり、遊ばせたりしないようにしましょう。
ハイチェアでは安全ベルトを締め、階段には転落防止の柵を設置しましょう。
また、玄関などにつまずきやすい段差がないか確認しておきましょう。
ベランダや出窓などからの転落〔1歳以上〕
ベランダや出窓などから、外を見ようとして転落することがあります。
子どもだけでベランダに出ないように気をつけるとともに、普段から転落する危険があることを教えておきましょう。
思わぬものが子どもにとっては踏み台になることがあり危険です。
例えば、ベランダには植木鉢や椅子など、窓付近にはベッドやソファなどを置かないようにしましょう。
また、窓が大きく開かないようにストッパーをつけることも有効です。
自動車・自転車関連の事故
チャイルドシート未使用による事故
〔0歳~6歳くらい〕
チャイルドシートを使用していないと、クルマの座面から転落したり、交通事故の際に重大なダメージを受けることがあります。
子どもを抱っこしたまま保護者がシートベルトを締めることも危険です。
たとえ短時間の乗車であっても、6歳になるまでは必ずチャイルドシートを使用します。
6歳以上でも、シートベルトを適切に着用できない場合はチャイルドシートを使用しましょう。
子どもを乗せた自転車での転倒〔0歳~6歳くらい〕
自転車に乗せる前にまずヘルメットを着用させ、座席に座らせたあとはシートベルトを確実に締めましょう。
子どもを乗せたまま停めてあった自転車が、ちょっと目を離したすきに倒れることがあります。
子どもを乗せたまま自転車から離れないようにしましょう。
子どもを2人乗せる際には「幼児2人同乗基準適合車」を選び、転倒防止のため、乗せるときは後部座席→前部座席、降ろすときは前部座席→後部座席の順番を守りましょう。
なお、子どもを抱っこしながら運転することは道路交通法違反です。
法律以前の問題として、子どもの安全のために、子どもを抱っこやおんぶして自転車に乗ってはいけません。
路上での事故など〔1歳以上〕
子どもが道路に飛び出して交通事故にあうことがないように、子どもと手をつなぎ、大人が車道側を歩くようにしましょう。
また、道路越しに子どもに声をかけると、飛び出す可能性があり非常に危険です。
駐車場は死角も多く、とても危険な場所です。
車の乗り降りの際は、子どもから目を離さず、手をつなぐようにしましょう。
普段から、道路に飛び出すのは危険であることなど、交通ルールについて教えておきましょう。