役割りを持った「ごっこ遊び」(ままごと、ヒーローごっこなど)を楽しむようになるため、同年代の友だちと遊ぶ機会を積極的につくってあげましょう。
赤ちゃんの成長と
育児のポイント
待ちに待った赤ちゃんが誕生し、同時に育児もスタート。
「赤ちゃんって、どんな風に成長するの?」
「どんなことに気をつければいいの?」など、
子どもの成長や育児に不安を感じるママやパートナーもいると思います。
今回は、0歳の赤ちゃん~6歳頃までの子どもの成長と育児のポイントを中心に、
知ってもらいたいことをまとめました。
子どもの成長や発達は個人差も大きいため、
ここでご紹介するのはおおよその目安と考えましょう。
多少早くても、遅くても心配はいりません。
赤ちゃんの育ちを見守ることが不安やイライラではなく
安らぎや喜びをもたらすような育児が大切です。
幼児期(4歳まで)
会話が上達し、役割りを持った遊びを楽しむようになります。
お子さんの話を聞き流したりせず、じっくり耳を傾けることが大切です。
その場で褒めるばかりでなく、常日頃、気付いていた良いところを改めて褒めてあげましょう。
片足ケンケン、スキップができるようになります。
歯を磨いて口をすすいだり、お風呂で自分の体を洗うこともできるようになります。
また、ひらがなが読めるようになったり、10くらいまで数えられるようになったりします。
ただし、文字や数字の概念の発達にはかなりの個人差があります。
友だちと遊ぶ機会が大事

お手伝いをしてもらう
お手伝いの場面では、褒められる機会も多く、人の役に立つ喜びを実感できるため、自己肯定感や自己効力感が育まれます。
さらに、親子の信頼関係を強めつつ自立を促したり、お手伝いには他にも数々のメリットがあります。
また男の子にとっては、「家事は女性が行うもの」といった性別による役割分担の意識にとらわれず、柔軟な考え方が身に着く機会になるかも知れません。
食事の準備や調理、掃除などの場面で、子どもができることから少しずつ出番を増やしていきましょう。
幼児期(5〜6歳)
発声がはっきりし、流暢になってきます。
補助付き二輪車に乗れるようになります。
指先の細かな動きが発達し、はさみや鉛筆なども上手に使えるようになります。
また、折り紙で飛行機などをつくったり思ったものを絵に描いたりすることができるようにもなります。
ただし、はさみは先がとがったものは避け、子ども用に安全に配慮されたものを選びましょう。
トイレの後始末(おしりを拭いたり水を流したりなど)もできるようになります。
5歳頃になると多くの子どもが夜間もおむつがとれ、パンツで過ごせるようになります。
永久歯が生え始めるのもこの時期です。
やさしい気持ちで接する
子どもは親のまねをして育ちます。
良いことばかりではなく、悪口や癖などもまねする場合が多いので、日常生活では子どもに聞かれていることを意識して言動に注意しましょう。
育児にまつわるイライラが子どもに伝わらないように、穏やかな気持ちで接してみましょう。
親子でふれあいながら遊ぶ
ボール遊びは親子が時間を共有できる身体運動の代表的なものです。
また、はさみや筆記用具を上手に使えるようになるので、家庭にあるさまざまな素材を活用して、親子で何かをつくるのもいいでしょう。
心と体のふれあいがある遊びが大切です。
ひとりで着替えをさせる
急いでいる時など、ついつい手を出したくなるかもしれませんが、ひとりで着替えをさせましょう。
時間がかかっても、励まし、着替えができたら褒めてあげましょう。

歯磨きを自主的にやらせる
生涯にわたり使う永久歯を大切にしましょう。
また、子どもが自分から歯を磨くことで自主性を養うことにもなります。
ただし、奥歯はむし歯になりやすいため、親による仕上げ磨きは続けてください。

「おねしょ」が続く場合は受診を
子どものおねしょ(夜尿)は年齢が上がるとともに減り、5歳頃までになくなることが多いといわれています。
5歳を過ぎて、月に1回以上の夜尿が3か月以上続いている場合は治療を勧められる場合があります。
生活習慣の見直し(決まった時間にトイレに行く、就寝前の水分摂取を控えるなど)を1~2か月行っても改善しない場合には医療機関を受診することも検討しましょう。
家庭の中で役割を持たせる
食器を並べたり、片づけたりするお手伝いは、子どもにとって貴重な経験になります。
楽しみながらできるようにしてあげましょう。
また、遊んだおもちゃの片づけが苦手な子どもも多いのですが、自分の役割りと感じ自然に行う習慣を身につけさせましょう。

言葉によるコミュニケーションを楽しむ
タ行とサ行が混乱したり、言葉がつかえたりすることもありますが、無理に直そうとせず、穏やかな気持ちで話の内容に耳を傾けましょう。
絵本の続きを一緒に考えるなど、子どもの想像力を育むようなコミュニケーションも大切です。
社会性を育む
友だちとのさまざまな経験を通じて社会性を身につけていく時期です。
小学校入学前に、自分の衝動や好き嫌いではなく、社会の約束やルールに従って行動できるように少しずつ体験を積ませましょう。
まずは、同世代のお友達とのお遊び時間が重要です。