更年期で汗が止まらない!?原因や対処法について解説します

更年期で汗が止まらない!?原因や対処法について解説します

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更年期では女性ホルモンのバランスが大きく変動し、多汗などのさまざまな症状が現れることがあります。
この記事では、更年期の汗の原因や対処法について詳しく掘り下げていきます。

更年期の症状に対する理解を深め、より快適な日々を送りましょう。

汗が止まらないホットフラッシュとは?

ホットフラッシュは、更年期の代表的な症状のひとつで、突然の強いほてりを伴い、顔や上半身が異常に暑く感じられることが特徴です。
また、大量の汗をかくことがあり、顔の赤みやのぼせ感も伴うことが多いです。

また、温度に関係なく発生し、日常生活に大きな影響を及ぼすことがあります。

例えば、仕事中や家事をしている際に突然発生することで、作業の妨げになることもあります。
また、他人の目が気になる場合もあり、心理的な負担になることもあります。

更年期で汗が止まらない原因

更年期における多汗の主な原因は、女性ホルモンの減少による自律神経の乱れです。
交感神経と副交感神経のバランスが崩れることで、体温、心拍数、血圧の調整が適切に行われなくなり、ホットフラッシュと呼ばれる急なほてりや発汗を生じます。

また、更年期には精神的なストレスが体温調節に影響し、精神性発汗といわれる顔や上半身の多汗を引き起こすことがあります。
これらの発汗は夜間も発生し、睡眠障害の原因となることもあります。

漢方で見る!体質別の汗について

更年期による不快な症状について、漢方医学における体質から、3つのタイプに分けてみてみましょう。

「陰虚(いんきょ)」タイプ

「陰虚(いんきょ)」タイプは、体内の水分が不足し、乾燥した状態を指します。
この体質の人は、肌の乾燥、睡眠障害、ほてり感、寝汗などの症状を経験しやすいとされています。

陰虚タイプは、体の内部が熱を持ちやすく、その結果、手足が暑く感じられることもあります。

陰虚の状態では、体内の水分と冷涼感を補うことが重要です。
対処法としては、適切な水分補給に加えて、食事や漢方薬を通じて体内の水分バランスを整え、日常生活での水分バランスの調整を意識することが、症状の管理に役立ちます。

漢方薬の選択には、陰虚の症状に合わせた処方が必要で、例えば「知柏地黄丸(ちばくじおうがん)」が有効でしょう。
この漢方薬には、ほてりや多汗などのホットフラッシュに対応する生薬が含まれており、更年期特有の症状や尿トラブルにも効果が期待されます。

「肝火(かんか)」タイプ

「肝火タイプ」とは、ストレスや感情の高ぶりによって生じる特定の体質を指します。
この状態では、怒りやイライラが募り、時には汗が止まらないこともあります。肝火タイプの人は、情緒が不安定になりやすく、特に精神的な刺激に敏感です。

肝火タイプの人は、日常生活の中でストレスを溜めないように意識し、心身の平穏を保つことが重要です。
この体質を和らげるための漢方療法には、抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)が推奨されます。

陳皮(ちんぴ)と半夏(はんげ)という生薬が加えられており、これにより自律神経のバランスを整え、血と気の流れを改善し、肝の活動を穏やかにし、気持ちを安定させます。
また、胃腸の調子を整える効果も期待できるため、胃腸が弱い人や子供にも適しています。

「気滞(きたい)」タイプ

「気滞タイプ」とは、心身の不調が顕著に現れ、頭のぼせや過度の発汗だけでなく、精神的な不安やイライラ、そして身体的な不快感を感じやすいのが特徴です。
このような状態では、胸や腹部に張りや痛みを感じることも珍しくありません。

日々の生活においてストレス管理を意識し、リラックスを促す活動や趣味を取り入れ、心身の調和と漢方薬の効果を高める生活を意識してみるとよいかもしれません。

体質を緩和するために推奨される漢方薬は加味逍遙散(かみしょうようさん)です。
この薬は、体内の「気」の流れを正常化し、全身に均等に分散させることを目的としています。

当帰(とうき)、芍薬(しゃくやく)、白朮(びゃくじゅつ)などの複数の生薬が含まれており、これらは不安やイライラを鎮めるとともに、自律神経のバランスを調整し、のぼせの症状を和らげる効果があるといわれ、情緒不安定な女性に適しているとされます。

別の疾患の可能性も…

更年期障害と似た症状は、他の病気の兆候も考えられます。
特に女性に多い甲状腺機能亢進症は更年期障害と似た症状を引き起こし、心臓への負担や体重減少をもたらすことがあります。

また、高血圧もホットフラッシュのような症状を引き起こすことがあります。
高血圧は動脈硬化を促進し、心臓病や脳卒中などの重篤な病気のリスクを高めます。

更年期に入ると、女性ホルモンの減少に伴い、高血圧のリスクが増加するため、定期的な血圧測定が推奨されます。
そして、過度の発汗や睡眠障害がある場合は、婦人科での相談を検討すべき症状のひとつです。

自己判断をせずに医療機関への受診を検討してみましょう。

更年期で止まらない汗の対処法

更年期の汗対策について以下にまとめていますので、自分に合った方法で、できることから取り入れてみてください。

 

1.通気性の良い服装の選択: 汗をかきやすい更年期には、肌への刺激が少ない素材の衣類を着用し、体温調節を助けましょう。

 

2.リラックス技法の実践: ストレスや緊張を解消するために、落ち着いた音楽をBGMで流したり、アロマオイルを使ったリラクゼーション技法を取り入れてみたり、深い腹式呼吸などで心を落ち着けましょう。

 

3.適度な運動の習慣化: 軽いストレッチやウォーキングなど、体を動かして血行を促進し、更年期症状の緩和を目指しましょう。

 

4.食生活の見直し: 大豆製品に多く含まれているイソフラボンや、緑黄色野菜やナッツ類に多く含まれるビタミンEなどの食品を意識して摂取してみましょう。イソフラボンには、女性ホルモンに似た効果があるとされ、ビタミンEには「血液促進」「ホルモンバランスを整える」「ほてりやのぼせ等の症状緩和」の効果があるといわれていますので、積極的に取り入れましょう。

 

5.快適な睡眠環境の確保: 寝汗に対処するため、吸収性の良いタオルやベッドパッドを使用し、質の高い睡眠を目指しましょう。

 

6.入浴で体を温める: 40度程度のお湯でゆっくりと入浴し、自律神経のバランスを整え、汗を抑えましょう。

 

7.ツボ押しの実践: 汗を抑える効果が期待できる大包(だいほう)や屋翳(おくえい)というツボを押して、症状の緩和を図りましょう。

更年期の汗に関するよくある質問

最後に、更年期の発汗に対する疑問について回答します。

更年期の発汗はどの部位で多く見られますか?

更年期における発汗は主に上半身、特に顔、首筋、胸などの部位で多く見られます。
この現象は、女性ホルモンの低下が引き起こす自律神経の不安定さによるもので、特にホットフラッシュと呼ばれる症状時に顕著に現れます。

更年期の女性は、突然の温度上昇と共にこれらの部位で強い発汗を経験することが一般的です。

更年期の発汗はどのような特徴がありますか?

更年期における発汗には独特の特徴があります。感情の変動やストレスが高まると、突然の発汗が生じることがあり、特に睡眠中の寝汗が顕著な現象として現れる人もいます。
発汗は主に顔、頭部、首周り、胸部に集中しており、手足は比較的涼しい状態であるにもかかわらず、上半身からは大量の汗が発生することがあります。

また、更年期の汗は、その性質が運動時にかくさらさらした汗とは異なり、通常より濃度が高くベタつきがあり、臭いを伴うことが多いです。
40代後半から50代前半にかけては、「ミドル脂臭」と呼ばれる特有の体臭が強まる傾向にあり、ホットフラッシュに伴う汗には、この臭いを強める乳酸が含まれていることがあります。

更年期の発汗はいつから始まり、いつ頃に終わりますか?

更年期の発汗は、通常、更年期の始まりとともに現れ、閉経後1年程度で症状が改善することが多いです。
更年期の症状は、40代半ばからといわれており、閉経は一般的に50歳前後に起こります。

ただし、これはあくまで一般的な目安であり、個人差が大きいため、一部の女性は30代後半から更年期の兆候を感じ始めることもあります。
また、閉経後数年経っても、上半身の発汗や顔のほてりなどの症状があり、これらの症状が60歳前後まで続く人もいます。

まとめ

更年期の発汗は、更年期特有の自律神経の乱れやホルモンバランスの変化によるものです。
予期せぬ瞬間に訪れる顔や上半身の発汗は、日常生活に大きな影響を与え、閉経後に徐々に落ち着くとはいえ、その時期は個人差があり、悩ましい症状のひとつです。

更年期の症状は一人で抱え込むものではなく、周りの協力や専門の医療機関のサポートを受けることで、より快適な日々を送りましょう。

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