更年期障害の症状は漢方薬で改善できる?お悩み別の漢方薬について解説します!

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更年期障害を改善したいけどどうしたらいいかわからない…更年期障害の症状に悩まされていませんか?
この記事では、更年期障害の症状は漢方薬で改善できるのかについて解説します。

最後まで読めば、自分に適した漢方薬がわかるでしょう。

更年期障害とは?

更年期障害とは、エストロゲンの急激な減少によって引き起こされる、さまざまな不調のことを指します。
症状には、ほてりやのぼせ、汗の発作、イライラ、不安感などが含まれます。

閉経は、卵巣機能の低下により排卵が停止し、月経がなくなる状態を指します。
この閉経前後の約10年間が更年期とされています。

更年期には、多くの女性が体調の変化に対応しきれず、季節の変わり目に風邪をひきやすくなったり、生理前のホルモンの変動で体調を崩しやすくなったりします。

 

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更年期障害の主な症状

更年期障害はホルモンバランスの変化によって引き起こされ、主に「自律神経症状」と「精神神経症状」に分けられます。

以下に主な症状を挙げます。

自律神経症状:

  • ほてりやのぼせ
  • 動悸、頻脈
  • 発汗、特に上半身が急激に熱くなる「ホットフラッシュ」
  • 手足の冷え
  • 肩こり、筋肉痛
  • 吐き気、嘔吐
  • 頭痛、腰痛
  • 消化器症状(胃痛、胃部不快感)
  • 不正出血、性交痛、排尿痛、頻尿

精神神経症状:

  • 不安感、恐怖感
  • 抑うつ気分、理由もなく落ち込む
  • イライラ、集中できない
  • 不眠、やる気が起きない
  • 疲労感、ストレスからの悪化

更年期障害の症状は月経前症候群(PMS)と似ていますが、更年期障害の場合は生理周期に関係なく発生します。

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漢方の基本的な考え方である「気血水」について

漢方医学における「気血水」とは、体内の基本的な要素を指し、健康維持や病気治療の根底にある概念です。

以下で詳しく見ていきましょう。

気血水とは

漢方医学における「気血水」とは、体の健康状態を支える三つの基本要素です。
「気」は体内のエネルギー源で、生命活動を支える力、「血」は栄養と酸素を運び、生命を維持するための重要な流体、「水」は体内の水分代謝と循環を表します。

体質によって、どの要素が弱まりやすいかは異なり、それが漢方でいう「体質」となります。
この体質を理解し、気血水のバランスを整えることが大切です。

「気」とは、漢方医学において体内の生命エネルギーを意味し、自律神経機能と密接に関連しています。
体内の「気」のバランスが崩れると、さまざまな症状が生じるとされます。

漢方では、一方で「気」の流れが滞る状態を「気滞(きたい)」といいます。
「気」の不足している状態は、「気虚(ききょ)」と呼ばれ、気虚の症状には、疲労感、虚弱感、息切れ、冷え性、胃もたれ、下痢、頻尿などがあります。

一方で「気」の流れが滞る状態を「気滞(きたい)」と呼ばれ、気滞の症状には、不安感、イライラ、偏頭痛、お腹の張り、生理不順、不眠、うつ症状などがあります。

漢方医学における「血」とは、身体全体を流れる血液のことで、血の状態が身体の健康を大きく左右します。
「血」の異常は、血液自体の問題、血の流れ、または血の量に関連する症状を引き起こします。

血液が不足している状態は「血虚(けっきょ)」と呼ばれ、めまい、立ちくらみ、動悸、抜け毛、目のかすみ、肌荒れ、手足のしびれなどの症状があります。

一方で、血の流れが滞っている状態は「瘀血(おけつ)」とされ、慢性的な肩こり、頭痛、重い生理痛、下肢静脈瘤、慢性的な関節痛、不正脈、胸痛などが主な症状です。

漢方医学における「水」とは、血液を除いた体内のさまざまな体液を指し、代謝や免疫機能に重要な役割を果たします。
体内の水分バランスが崩れると、さまざまな健康問題が生じます。

体内の水分が不足する状態は「陰虚(いんきょ)」と呼ばれ、のぼせ、ほてり、目の乾燥、口の渇き、耳鳴り、便秘などの症状があります。

一方、体内の水の巡りが悪い状態は「痰湿(たんしつ)」とされ、吹き出物、肥満、めまい、吐き気、身体のだるさ、むくみなどが主な症状です。

症状別におすすめな漢方薬

漢方薬は、その人の体質や症状に合わせて選ぶことが重要です。

以下で、症状別におすすめの漢方薬を紹介します。

ホットフラッシュで汗が気になる方

ホットフラッシュや過剰な汗を気にする方におすすめの漢方薬を以下で紹介します。

加味逍遙散(かみしょうようさん):

更年期障害でよく使われる漢方薬の一つで、乱れた「気」のバランスを整えると同時に、体内の過剰な熱を抑える効果が期待できます。
これにより、イライラや抑鬱などの精神的な不安症状、のぼせやほてり、ホットフラッシュといった体温調節に関わる症状を軽減します。

また、生理前に胸が張る方や、PMS(月経前症候群)の症状にもおすすめです。

知柏地黄丸(ちばくじおうがん):

知柏地黄丸は、体力が中等度以下で疲れやすく、胃腸障害がない方に適しています。
顔や四肢のほてり、排尿困難、頻尿、むくみといった症状に対して効果が期待できます。

特に口渇を伴う方におすすめです。

イライラしやすい方

イライラしやすい方や精神的な不安を感じる方におすすめの漢方薬を以下で紹介します。

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう):

体力が中等度以上の方に効果が期待できる漢方薬です。
この薬は、動悸、不眠、便秘などの症状を伴う高血圧の随伴症状、神経症、更年期神経症、便秘などに用いられます。

また、月経不順や月経困難、血の道症などの女性特有の悩みにも対応し、更年期障害に代表される症状にも適しています

女神散:

江戸時代の名医によって名付けられたこの薬は、のぼせ、めまい、産前産後の神経症、更年期障害、生理不順などの女性特有の症状に対して幅広く効果が期待できます。
また、神経症にも用いられることがあります。

漢方薬は、体力や症状に合わせて適切に使用することで、イライラや精神的な不安を軽減し、より快適な日常生活をサポートします。
ただし、使用する前には医師と相談し、自身の体質や状態に適した漢方薬を選ぶことが重要です。

不安感が強く眠れない方

不安感が強く眠れない方におすすめの漢方薬を以下で紹介します。

  • 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう):
    体力がある人向けの漢方薬で、不安感や恐怖感、それに伴う不眠症状に効果が期待されます。
    また、動悸や便秘にお悩みの方にもおすすめです。更年期には、エストロゲンの減少による感情の不安定さや不眠が問題となることが多く、この漢方薬はそうした症状に対応します。
  • 柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)」:
    貧血症状や冷え、動悸、息切れを感じる人に適しており、心の症状を緩和するのに優れた漢方薬です。
  • 加味帰脾湯(かみきひとう):
    不眠症への効果が期待でき、体力が低下している方や心身の疲労が溜まっている人に適しています。
    この薬は、イライラや不安感、恐怖感などの精神的な症状にも適しています。

不安や不眠に悩む方は、これらの漢方薬を選択肢の一つとして考え、医師と相談することが望ましいでしょう。

足腰の冷えが気になる方

足腰の冷えが気になる方におすすめの漢方薬を以下で紹介します。

  • 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):
    体力がある方向けの漢方薬で、上半身ののぼせと下半身の冷え、頭痛、肩こりなどに効果が期待されます。月経異常や多汗にも適しています。
  • 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):
    体力がなく、身体の冷えや疲労を感じやすい方に適しています。
    貧血、頭痛、腰痛、肩こり、むくみ、耳鳴り、月経異常などにおすすめです。
  • 五積散(ごしゃくさん):
    体力がなく病気になりやすい方に向いており、腰痛のほか、頭痛、胃の不調、関節痛などにも対応します。
  • 温経湯(うんけいとう):
    日頃から冷え性で手足にほてりを感じる、口が乾きやすい体質の方におすすめです。
    不眠、頭痛、月経異常などにも効果が期待できます。

上記の漢方薬は、更年期に伴う冷え症や腰痛などの症状に対して、体の内側からバランスを整える助けをします。
ただし、使用する際は体質や症状に合わせた選択が重要なので、相談をおすすめします。

更年期障害の漢方に関するよくある質問

更年期障害の漢方に関するよくある質問に以下でお答えします。

漢方に副作用はありますか?

副作用は少ないとされていますが、脱力感、胃もたれ、湿疹、かゆみ、むくみ、倦怠感、黄疸、下痢などの症状が起こることがあります。
アレルギーが起こる場合もあるので、服用後に不調を感じた場合は直ちに服用を中止し、受診しましょう。

特に、漢方薬の服用を始めたばかりの方や、他の薬を併用している方は副作用が出やすい傾向にあるため、注意が必要です。

漢方薬の飲み方を教えてください

漢方薬は、白湯で服用します。
煎じ薬の場合は土瓶で煮詰めた後にこして飲みますが、エキスや粉末の形状のものは白湯に溶かして服用します。

また、食後に服用すると食物と一緒に胃で消化され、効果が減少することがあるため、食前や食間に服用することが多いとされています。
しかし、処方される漢方薬の種類や組み合わせによっては、飲み方が異なることもあるので、医師からの指示をしっかりと確認することが大切です。

漢方はどこで購入できますか?

漢方薬の購入先には主にドラッグストア、漢方専門薬局、病院の3つがあります。
ドラッグストアでは気軽に漢方薬を購入できますが、その成分量が病院や専門薬局のものより少なく、効果が現れるまで時間がかかる場合があります。

一方、漢方専門薬局では、多種多様な漢方薬が取り扱われており、薬剤師による個別の問診を基に、患者さんの症状や体質に合わせた処方をしてくれます。

最後に、病院では医師の診断に基づいて、症状や体質に合った漢方薬が処方されます。
漢方薬を選ぶ際は、自身の健康状態や症状を考慮し、適切な場所で購入することが重要です。

まとめ

症状別におすすめな漢方薬を紹介しました。
更年期障害の症状を改善させるのに漢方薬はおすすめですが、人によって副作用が出ることがあるので、使用する前に医師に相談することが大切です。

自分の体質を理解し、気血水のバランスを整えられるようにしましょう。

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