
仕事に行こうとすると吐き気
仕組みや対処法を解説
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#コルチゾール #ストレス
「仕事に行こうとすると吐き気がする」
「仕事のストレスで涙や動悸が止まらない」
このような仕事のストレスによる心身の不調は、自律神経の乱れが原因かもしれません。
過度なストレスを感じ続けると自律神経の働きが乱れて、吐き気や頭痛、動悸などの体調不良を引き起こすのです。
今回はストレスによって吐き気が起こる仕組みや、吐き気への対処法を解説します。
最後まで読めば吐き気を早く鎮める方法や、吐き気を起こしにくくなる方法がわかります。
※ 本記事はあすか製薬グループの編集ポリシー及び運営体制による校閲テストをクリアして公開されています。
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ストレスで吐き気が起こる仕組み

過度なストレスによって自律神経が乱れると、吐き気をもよおす可能性があります。
自律神経には2種類あり、下記のように消化管の動きを調整しています。
- 交感神経:消化活動を抑制する
- 副交感神経:消化活動を促進する
※参考: MSDマニュアル「自律神経系の概要」
本来であれば上記の機能は自動で調整されますが、過度なストレスによって自律神経が乱れると、消化管の動きが上手く調整できなくなります。
結果として、消化活動が抑制され過ぎて食べ物が上手く消化されない、消化活動が促進され過ぎて胃酸が過剰分泌されるなど、吐き気の原因となるのです。
明らかな内臓の疾患がないにも関わらず吐き気や胃痛などの症状がある状態は「機能性ディスペプシア」とも呼ばれます。
またストレスによって感覚が過敏になることも、吐き気を感じやすくなる原因の1つです。
※ 参考:医療情報科学研究所(2012年)病気がみえる vol.1 消化器 第4版 株式会社メディックメディア
ストレスによって起こる吐き気以外の症状(頭痛・動悸・息苦しさなど)

自律神経は生命機能の維持に関わる重要な神経であり、消化管の機能調整の他にも以下のような働きがあります。
- 交感神経:心身を活発に導く緊張・興奮の働き
- 副交感神経:心身を休息に導くリラックスの働き
過度なストレスによって自律神経が乱れると、体内の働きを上手く調節できなくなるため、下記のような症状を引き起こすおそれがあります。
全身的症状 | ・身体のだるさ ・疲労の蓄積 |
器官的症状 | ・頭痛、めまい ・動悸、息切れ ・のぼせ ・下痢、便秘 ・冷え |
精神的症状 | ・情緒不安定 ・イライラ ・不安感 ・うつ |
ストレスが限界を迎えた場合、上記以外の症状が現れることもあります。ストレスによる不調を感じている方は、下記の記事もチェックしましょう。
ストレスホルモン量検査キットでストレスをセルフチェックしよう

仕事に行こうとすると吐き気がするのは、ストレスが原因かもしれません。
過度なストレスを感じると自律神経が乱れて消化活動が上手く調節できなくなり、吐き気を引き起こすことがあります。
あすか製薬メディカルでは、髪の毛※1もしくは爪※2からストレスを見える化できる「ストレスホルモン量検査キット」を開発しました。
ストレスホルモン量検査キットは、副腎皮質から分泌されるホルモンの一種「コルチゾール」の量を測定できるキットです。
慢性的なストレスを感じると、コルチゾールの分泌も同じく増加します。
コルチゾール濃度が高くなると、不眠、免疫力の低下、脳を傷つけるなど心身に不調をきたすおそれがあるので、日々の健康管理のためには、ご自分のコルチゾール濃度を把握することが重要です。
使い方は簡単3ステップ!
- 髪の毛※1もしくは爪※2をカットする
- カットした検体を袋に入れる
- ポストへ投函したら完了!あとは結果を待つだけ
3分ほどで完了します。
結果レポートでは下記のことがわかります。
- ストレスホルモン「コルチゾール」の数値
- ストレスレベルを4段階で評価
- 改善点やアドバイス
日々のストレスが気になっている方は、検査キットでストレスレベルをチェックしてみましょう※3
※1 3cm以上の後頭部の毛髪を10本以上。長さが足りない場合は15本以上カットしてください。
※2 1週間程度伸ばした両手の親指の爪。ネイルをされている場合は、ネイルオフしていただく必要があります。
※3 分析結果は医師による診断のような医療行為ではないため、医師の診断を代替して使用することはできません。ストレスによる疾病が疑われる方は、必ず医師の診断を優先させてください。
仕事のストレスで吐き気が起こるのは甘えではない
仕事のストレスによる吐き気は「精神的な弱さ」や「甘え」ではなく、自律神経系の生理的反応として科学的に説明できる現象です。強いストレスを感じると視床下部-下垂体-副腎系(HPA系)が活性化し、ストレスホルモンであるコルチゾールやアドレナリンの分泌が増加します。これらのホルモンは胃腸の運動を抑制し、消化機能を低下させることで吐き気や腹痛を引き起こします。
また、国立精神・神経医療研究センターの調査では、ストレス関連の身体症状として吐き気を経験した労働者は全体の約15%に上り、特に責任あるポジションや締切に追われる環境にいる人ほど発症率が高いことが示されています。
重要なのは、これらの身体症状を「心の弱さ」と誤解せず、適切な対処法を知ることです。軽度であれば休息や深呼吸などのリラクゼーション法が効果的ですが、症状が慢性化している場合は、専門医への相談が推奨されます。
【参考文献】
国立精神・神経医療研究センター「職場のメンタルヘルス対策報告書」
仕事のストレスで吐き気がするときの対処法

通勤前や途中で吐き気が起こってしまったときは、下記の対処法を参考にしてください。
- 横になりしばらく休む
- 窓を開けて空気を入れ替える
- 冷たい水でうがいをする
- 吐き気を鎮めるツボを押す
- 仕事を休む
1.横になりしばらく休む

吐き気がひどいときは、一旦横になって休みましょう。締め付けがきついベルトや履物などは吐き気を増長させるため、外すのが良いです。
右側を下にして休むと胃の内容物が速やかに十二指腸へ送られるため、吐き気が改善されやすくなります。
ただし右を下にすると胃酸が逆流しやすいため、喉まで胃酸が上ってくる感覚があるときは左を下にして休みましょう。
2.窓を開けて空気を入れ替える

吐き気がするときは、窓を開けて部屋の空気を入れ替えましょう。空気がこもっていると臭いで吐き気が強まることがあります。
香水や柔軟剤の香り、人の体臭で具合が悪くなった経験がある方もいるのではないでしょうか。
悪臭により大脳皮質が興奮することで嘔吐中枢が刺激されて、吐き気が起こるのです。
※参考:医療情報科学研究所(2012年)病気がみえる vol.1 消化器 第4版 株式会社メディックメディア
もし通勤中なら、一度電車やバスから降りるのがおすすめです。
3.冷たい水でうがいをする

口の中の臭いは吐き気を誘うため、うがいをして口の中を清潔にしましょう。冷たい水でうがいをするとさっぱりして吐き気を鎮めやすいです。
レモン水や番茶なども口の中をスッキリさせるのにおすすめです。
ただし、水を口に含むことで吐き気を起こすこともあるため、無理しない範囲でうがいをしましょう。
4.吐き気を鎮めるツボを押す
その場で吐き気を鎮めたいときは、ツボを押すのもおすすめです。吐き気に効くといわれているツボは、下記の3つです。

ツボの名前 | 場所 | 期待される効果 |
労宮(ろうきゅう) | 手のひらの真ん中で、薬指を曲げると指先が当たる場所 | 自律神経の働きを整える |
中脘(ちゅうかん) | 胸骨とへその中間で、へそから指幅4本分上のところ | 自律神経の働きを整える |
足三里(あしさんり) | 膝の皿の外側から、すねの骨に沿って指幅4本分下がったところ | 内臓の調子を整える |
※参考:福辻鋭記(2011)立体イラストでツボがわかる!正しいツボの見つけ方・押し方 株式会社西東社
ツボを押すときは、息を吐くのに合わせて押すと効果的です。ゆっくりと深い呼吸を心がけましょう。
5.仕事を休む

どうしても吐き気がおさまらないときは、思い切って仕事を休んでみましょう。ストレスが原因の吐き気なら、気持ちが楽になって治まる可能性があります。
無理をして出勤すると症状が悪化したり、ストレスから病気を発症したりすることも考えられます。
身体的な症状が出ているのは、限界に近いストレスが溜まっているサインです。心や身体を休めるように努めましょう。
仕事の前に吐き気がするのは甘えではありません。むしろ仕事に対して真剣に向き合いすぎて、ストレスを抱えている可能性があります。
ストレスを感じやすい人の特徴として、下記のような性格が挙げられます。
- 真面目で几帳面
- がんこで厳格
- 内向的で嫌と言えない
- 心配性
上記のような方は、
「仕事で自分にも相手にも完璧を求めてしまい、手を抜けない」
「これ以上キャパがないのに仕事を引き受けてしまい、残業が続いている」
「失敗したときのことが心配で、仕事以外の時間にも悩み続けてしまう」
などのストレスを抱えがちです。
仕事に行こうとすると吐き気がするほどストレスが溜まっている方は、適度に力を抜き休養をとることが大切です。
「甘えているせい」と自分を必要以上に責めないようにしましょう。
仕事のストレスで吐き気を起こさないための対策

ストレスによる吐き気を起こさないための対策として、下記の5つがあります。
- ストレスの根本原因を解消する
- 信頼できる人に相談する
- 気分転換できる趣味を見つける
- 休職や転職を検討する
- 病院を受診する
順番に解説します。
1.ストレスの根本原因を解消する

仕事によるストレスで吐き気がする場合は、根本の原因を解決する必要があります。
周囲への相談や趣味などでストレスを解消しても、根本原因が残っていればストレスを受け続けることになるためです。
自分が何にストレスを感じているのか、どうすればそのストレスを減らせるかを考えて対策をとってみましょう。
たとえば残業が辛いと感じているなら業務の効率化に向き合う、仕事そのものが合わないと感じているなら部署移動を打診するなどです。
自分のストレスに気づき、適切な対処をすることを「ストレスマネジメント」といいます。
ストレスマネジメントには、ストレスによる心身の不調の防止や人間関係を良好にする効果があるといわれています。
ストレスマネジメントの詳しい内容に関しては、こちらの記事を参考にしてください。
2.信頼できる人に相談する

ストレスを感じているときは一人で抱え込まず、信頼できる人に相談しましょう。人に話すことで、気持ちが少し楽になります。
また他者からの意見を聞くことで、問題解決への糸口が見えることもあります。
ストレスを感じているときは視野が狭くなりがちなので、周囲の意見を聞くのは効果的です。
職場での悩みは一人で解決できないことも多いです。信頼できる上司がいれば相談し、解決の手助けをしてもらいましょう。
3.気分転換できる趣味を見つける

ストレスが溜まったら、こまめに気分転換をすることが大切です。帰宅後や週末に楽しめる趣味があれば、仕事で溜まったストレスを緩和できるかもしれません。
「仕事で疲れて趣味を楽しむ気力がない」と思う方もいるかもしれませんが、あえて活動することも大切です。
心の疲れから身体の症状が出ていることもあるためです。
もし何にも興味・関心がわかない場合は、うつ病や適応障害などの精神疾患を発症しているおそれがあります。
もともと好きだった趣味を楽しめない場合は、病院受診をおすすめします。
4.休職や転職を検討する

職場でのストレスをどうしても解決できない場合は、休職や転職を検討するのも1つの方法です。
人間関係や業務量などは、自分ひとりでは変えられないケースも多くあります。
同じ職場に居続ける限りストレスは継続するため、耐えられないほど辛い場合は転職したほうが良いかもしれません。
「その仕事自体は好きで辞めたくない」「転職を成功させる自信がない」という方は、上司に相談して休職を申し出ましょう。
理由を伝えることで、休職明けに環境が改善されることも考えられます。
5.病院を受診する

ストレスによる吐き気やその他の症状が続く場合は、早めに病院を受診しましょう。過度なストレスが原因で、病気を発症しているおそれがあります。
ストレスが原因で発症する病気には、下記のようなものがあります。
病名 | 定義 | 症状 |
心身症※1 | ストレスが原因で発症した身体疾患の総称 | ・過敏性腸症候群(腹痛や下痢) ・機能性ディスペプシア(胃痛や胃もたれ) ・高血圧 ・アトピー性皮膚炎 ・頭痛 ・疼痛性障害(身体のある部分が慢性的に痛む) など |
うつ病※2 | 長期間にわたって気持ちがふさぎ込み、日常生活に支障をきたす状態 | ・抑うつ ・興味関心の低下 ・不眠 ・食欲不振 ・イライラ感 ・疲労感 ・集中力の低下 ・希死念慮(自殺願望) など |
適応障害※3 | 日常生活で起こったでき事や環境に対して上手く対処できないことで心身に症状が現れ、社会生活に支障をきたす状態 | ・抑うつ ・不安感 ・頭痛 ・不眠など |
吐き気以外にも上記のような症状があれば、心療内科や精神科を受診しましょう。
※参考1:国立精神・神経医療研究センターNCNP病院「心身症」
※参考2:厚生労働省 こころもメンテしよう〜若者を支えるメンタルヘルスサイト〜「うつ病」
※参考3:厚生労働省 e‐ヘルスネット「適応障害」
仕事のストレスによる吐き気に関するよくある質問

仕事のストレスによる吐き気に関するよくある質問をまとめました。
Q.吐き気で仕事を休むとき理由は何と伝えればいいですか?
吐き気で仕事を休むときは、正直に体調不良であることを伝えましょう。
お葬式や家族の事情などと嘘をついて休むと、のちのちバレてしまったときに信用を失います。
職場に居づらい、人間関係が悪化するなど新たなストレスの原因となることも考えられます。
体調不良という理由では休めないという場合は、通院を理由に休むと良いでしょう。
ストレスによって通勤できないほどの症状がでているなら、できるだけ早めに受診すべきといえます。
Q.仕事のことを考えると涙が出るのは異常ですか?
仕事のことを考えると涙が出るのは、ストレスが限界を迎えているサインといえます。
うつ病や適応障害などの精神疾患を発症しているおそれもあるため、早めに病院を受診しましょう。
Q.ストレスで仕事に行けなくなった場合、休職扱いにしてもらえますか?
病院を受診し「休職が必要な状態」と診断されれば、休職扱いにしてもらえる可能性があります。休職の場合、診断書が必要なので医師に相談しましょう。
また休職扱いにしてもらうためには、会社の休職制度の要件を満たしている必要があります。
要件を満たしているにも関わらず休職が認められない場合、会社は労働基準法に違反していることになるため、労働基準監督署に相談しましょう。
まとめ

仕事に行こうとすると吐き気がするのは、ストレスによる自律神経の乱れが原因となっている可能性があります。
消化管の動きは自律神経によって調節されているため、自律神経が乱れると消化活動が上手く調節できなくなり、吐き気が起こるのです。
吐き気が起こったときは安静にし、無理をしないようにしましょう。場合によっては休職や転職を検討することも大切です。
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