仕事のストレスが「やばい」

その原因と対処法

仕事のストレスがやばいと感じたらチェック！心身が限界に近づいたときに出るサイン

心身の健康を守るために、仕事のストレスがやばいと感じたら以下のサインに注意することが大切です。

• 胃の不調や消化不良
• 睡眠障害
• 食欲不振または過食
• 過度のイライラや怒りっぽさ
• 気分の落ち込みやうつ症状

それぞれ、詳しくみていきましょう。

胃の不調や消化不良

ストレスによって自律神経が乱れると、胃酸が過剰に分泌され、胃の粘膜にダメージを与え不調を引き起こすことがあります。

具体的な症状としては以下があげられます。

• 胃の痛みや不快感
• 胸焼け
• 吐き気
• 便秘
• 下痢

など

症状が慢性化すると胃潰瘍や十二指腸潰瘍に発展する可能性もあるため、症状が続く場合は医師に相談することが大切です。

睡眠障害

仕事のストレスは寝つきの悪さや悪夢・寝汗などの睡眠障害を引き起こすことがあります。

仕事の不安や未解決の問題について考え続けてしまい、心身がリラックスできないことが理由です。

さらに、睡眠障害による睡眠不足や疲労感がさらなるストレスとなり、悪循環に陥ることもあります。

仕事のストレスが睡眠障害を引き起こしている場合は早めの対処が重要です。自身で改善が難しい場合は医師に相談しましょう。

食欲不振または過食

ストレスによって胃腸の動きが鈍くなったり、食事を楽しめなくなったりすることで食欲不振に陥ることがあります。

逆に、ストレスによって過食になる方もいます。とくに食べることをストレス解消の手段としている方は、ストレスを感じると食べすぎてしまう傾向にあります。

食欲不振と過食はどちらも健康を害するため、早期のストレス対策が重要です。

過度のイライラや怒りっぽさ

過度のイライラや怒りっぽさは、仕事のストレスが限界に近づいた際に出る典型的なサインです。

過剰なストレスを感じると、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が増加し、感情の制御が難しくなったり、起伏が激しくなったりすることがあります。

たとえば、過度の仕事量による残業や職場環境への不満などのストレスが、イライラや怒りっぽさの原因となります。

ストレスによるイライラや怒りを軽減するには、ストレスの原因を特定し、適切な対処策を見つけることが大切です。

気分の落ち込みやうつ症状

仕事のストレスが過度に蓄積すると、気分の落ち込みやうつ症状が現れることがあります。

過剰なストレスによって脳内の神経伝達物質のバランスが崩れ、セロトニン（幸せホルモン）が不足してしまうからです。

過度な仕事のプレッシャーや責任、長時間の労働、職場の対人関係の問題などが心理的な負担となり、気分を落ち込ませる要因となります。

うつ病や不安障害などの精神疾患につながるため、早めに対処し心身の健康維持に努めることが大切です。

ストレスホルモン量検査キットで自身のストレスレベルを把握しよう

仕事のストレス、家事の負担、人間関係のストレスなど、私たちは日々さまざまなストレスにさらされています。

不眠や体調不良、イライラ感などの症状は、ストレスが限界に近づいているサインかもしれません。

あすか製薬メディカルでは、髪の毛※1もしくは爪※2からストレスを見える化できる「ストレスホルモン量検査キット」を開発しました。

ストレスホルモン量検査キットは、副腎皮質から分泌されるホルモンの一種「コルチゾール」の量を測定できるキットです。

慢性的なストレスを感じると、コルチゾールの分泌も同じく増加します。

コルチゾール濃度が高くなると、不眠、免疫力の低下、脳を傷つけるなど心身に不調をきたすおそれがあるので、日々の健康管理のためには、ご自分のコルチゾール濃度を把握することが重要です。

使い方は簡単3ステップ！

• 髪の毛※1もしくは爪※2をカットする
• カットした検体を袋に入れる
• ポストへ投函したら完了！あとは結果を待つだけ

3分ほどで完了します。

結果レポートでは下記のことがわかります。

• ストレスホルモン「コルチゾール」の数値
• ストレスレベルを4段階で評価
• 改善点やアドバイス

自身の健康を守るために、ぜひ一度試してみてください。※3

※1 3cm以上の後頭部の毛髪を10本以上。長さが足りない場合は15本以上カットしてください。
※2 1週間程度伸ばした両手の親指の爪。ネイルをされている場合は、ネイルオフしていただく必要があります。
※3 分析結果は医師による診断のような医療行為ではないため、医師の診断を代替して使用することはできません。ストレスによる疾病が疑われる方は、必ず医師の診断を優先させてください。

仕事や人間関係のストレスに限界を感じている場合は専門機関へ相談を

仕事や人間関係で強いストレスを感じている場合は、専門機関へ相談して適切なサポートやアドバイスを受けましょう。

以下は、相談できる専門機関や窓口です。

▼職場のパワハラ・セクハラなどに関する相談

• あかるい職場応援団相談窓口一覧（厚生労働省委託事業）
• 雇用環境・均等部（室）（厚生労働省都道府県労働局）
• カスタマーハラスメント・就活ハラスメント悩み相談室（厚生労働省委託事業） 
• みんなの人権110番（法務省）
• 女性の人権ホットライン（法務省）

▼仕事に関する相談

• 総合労働相談コーナー（厚生労働省都道府県労働局）
• 労働条件相談「ほっとライン」（厚生労働省）
• 労働基準関係情報メール窓口（厚生労働省）
• 労災保険相談ダイヤル（厚生労働省）
• 職場のトラブル相談ダイヤル（全国社会保険労務士会連合会）
• なんでも労働相談ホットライン（連合）
• 働く人の悩みホットライン（日本産業カウンセラー協会）
• 公務員向け相談窓口（人事院こころの健康相談）

仕事や人間関係のストレスに限界を感じたら、お近くの専門機関に相談してみましょう。

仕事のストレスがやばいと感じたときの対処法5選

仕事のストレスがやばいと感じたときの対処法は以下の5つです。

1. リラックスできる趣味に没頭する
2. ストレスマネジメントを行う
3. 同僚や上司とコミュニケーションを取る
4. 栄養バランスの良い食生活でストレスへの抵抗力を高める
5. 良質な睡眠時間を十分に確保する

現代人は休むことへの抵抗を持つ方が少なくなく、問題解決のために行動したり発散型の解消に偏って対処する方が多くいます。

しかし、偏った対処法では心がすり減りうつ状態になることもあるため、様々なストレス解消法をバランスよく取り入れることが重要です。

※参考：ストレスコーピング-自分でできるストレスマネジメント-

1.リラックスできる趣味に没頭する

仕事のストレスがやばいと感じた際には、リラックスできる趣味に没頭することでストレスの軽減が期待できます。

仕事の疲れやストレスを忘れ、心身をリラックスさせましょう。趣味によって得られる達成感や喜びなど、ポジティブな感情がストレスを和らげてくれます。

たとえば、リラックスの観点なら以下のような趣味がおすすめです。

• 音楽
• 読書
• ガーデニング
• スポーツ
• 創作活動

など

ストレス管理の一環として趣味を大切にし、リラックスするための時間を設けましょう。

2.ストレスマネジメントを行う

ストレスマネジメントとはストレスを適切に管理し、ストレスと上手に付き合う方法のことです。

ストレスを管理することで身体的・精神的な健康を維持し、仕事におけるパフォーマンス向上や、良好な人間関係を築く手助けになります。

ストレスマネジメントでは、まずセルフモニタリングで自分自身の状態を把握し、ストレスの原因を特定します。日記をつけたり、感情を記録したりする方法が有効です。

そして次に、原因に対処するための行動（ストレスコーピング）を行います。

【ストレスコーピングの例】

• 誰かに話を聞いてもらう
• 趣味や娯楽で気晴らしをする
• ストレスについて考えないようにする
• 人や本などから情報を集める
• 問題解決の計画を立てる
• 自分の責任にしすぎない

など

ストレスが少ない人ほど実施しているストレスコーピングの種類が多いと言われています。状況に応じて複数のコーピングを組み合わせ、使い分けることが大切です。

3.同僚や上司とコミュニケーションを取る

仕事のストレスに限界を感じたら、ひとりで悩まず、同僚や上司と積極的にコミュニケーションを取ることをおすすめします。

とくにストレスの原因が業務上の問題である場合は、他人の視点や知識を得ることで、問題の解決策が見つかる可能性が高まります。

悩みを聞いた同僚や上司が、業務量を減らす手助けをしてくれるかもしれません。

ストレスを共有し、愚痴を聞いてもらうことで気分が楽になることもあるでしょう。

4.栄養バランスの良い食生活でストレスへの抵抗力を高める

栄養バランスの良い食事はストレスへの抵抗力を高め、心と身体の健康を維持するのに必要不可欠です。

仕事のストレスからくる過食やジャンクフード中心の食事には注意し、以下のような栄養素・食材を積極的に取り入れましょう。

栄養素	食材
トリプトファン	バナナや大豆製品など
GABA	発芽玄米やキムチなど
ポリフェノール	ぶどう、チョコレートなど
ビタミンB群	肉や魚、乳製品など
ビタミンC	緑黄色野菜や果物など
ビタミンE	ナッツ類など

これらの栄養素や食品をバランスよく摂取することはストレスの軽減につながるだけでなく、健康にも良い影響があります。

5.良質な睡眠時間を十分に確保する

睡眠は心と身体の回復に必要不可欠です。睡眠が不足すると、疲労やストレスがたまりやすくなります。

必要な睡眠時間には個人差がありますが、働く世代には6～9時間の睡眠が必要と言われています。

※参考：厚生労働省｜知っているようで知らない睡眠のこと

睡眠時間だけでなく、睡眠の質も重要です。以下のポイントを意識して、良質な睡眠時間を確保しましょう。

• 規則正しい生活リズムを作る
• 寝る前にリラックスする時間を設ける
• 寝室の環境を整える
• 夜食を控える
• 夕方以降のカフェインを控える

不眠症や仕事中の耐え難い眠気など、睡眠障害が疑われる場合は医師に相談することをおすすめします。

 

転職や休職もひとつの選択肢です

 

仕事のストレスが限界に達し、現在の仕事を続けながら対処することが難しい場合、転職や休職を選択することもひとつの方法です。

現在の仕事環境がストレスの原因であり、自身でコントロールすることが難しい場合は「転職」を検討してみましょう。

新しい職場でのスタートを切ることで、前の職場でのストレス要因を避け、精神的な負担を軽減できます。

一方、ストレスの原因が一時的なものであり、仕事から離れることで回復が見込める場合は「休職」を検討しましょう。

休職を決めたら休職期間の長さや条件、復帰時期などを上司や人事担当と相談し、復帰後に再びストレスが蓄積しないよう対策を考えることが大切です。

転職と休職はどちらも勇気のいる選択ですが、あなたの健康を救う手立てとなります。

仕事のストレスについてよくある質問

仕事のストレスについてよくある質問をまとめました。

 

Q.仕事前に動悸や息苦しさを感じるのはストレスが原因ですか？

ストレスが原因の可能性があります。ストレスによって自律神経が乱れると、動悸や息苦しさなどの症状が現れることがあります。

症状が続く場合は、医師に相談してください。

 

Q.明日仕事だと思うと眠れないのは何故ですか？

明日の仕事に対する不安やプレッシャーが原因と考えられます。

不安やプレッシャーを感じると、交感神経が刺激されて身体が活動的な状態となり、眠りに入りにくくなります。

 

Q.うつ病が原因で仕事を辞めた場合、労災は支給されますか？

以下の要件を満たす場合に、労災認定される可能性があります。

【精神障害の労災認定要件】

1. 認定基準の対象となる精神障害を発病していること
2. 認定基準の対象となる精神障害の発病前おおむね6ヶ月の間に、業務による強い心理的負荷が認められること
3. 業務以外の心理的負荷や個体側要因により発病したとは認められないこと

※参考：厚生労働省｜精神障害の労災認定

労災手続きが必要な場合は、社労士や弁護士に相談してください。

まとめ

過度のストレスは心身の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。以下のストレスサインに注意しましょう。

• 胃の不調
• 睡眠障害
• 食欲の変化
• イライラ
• 気分の落ち込み

など

仕事や人間関係のストレスに対処できない場合、ひとりで悩まず、専門機関や窓口に相談することが大切です。

仕事環境がストレスの原因である場合は、転職や休職も検討しましょう。