更年期にはどのような治療法がある?ホルモン補充療法について解説!

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更年期の悩みは、多くの女性が経験する課題です。

本記事では、そんな更年期におけるさまざまな症状に対処するための治療法に焦点を当てています。
特に、ホルモン補充療法について、その効果や種類を詳しく解説していきます。

ぜひ最後までお読みください。

更年期の診断方法

更年期はどのように診断されるのでしょうか?以下で詳しく見ていきましょう。

問診

問診ではまず、患者さんの症状とその始まりの時期について詳しく聞かれます。
また、月経の詳細も重要で、初経や閉経の年齢、月経周期、月経の日数、月経不順の有無、妊娠や出産の経験などが問われます。

加えて、患者さんの生活環境やストレスのレベル、過去の病歴、家族の病歴、現在服用している薬についても聞かれます。

内診

内診は、子宮や膣、卵巣の健康状態を確認し、更年期に関連する病気の有無を調べるために行われます。
また、閉経に近い状態かどうかを判断するためにも、内診は不可欠です。

内診の際には、膣を通して超音波検査が行われることもあります。
この検査により、子宮や卵巣の様子を詳細に観察できます。

また、内診を受ける際には、診察がしやすいように、着替えやすい服装を選びましょう。

血液検査

血液検査では、エストラジオールという物質の濃度を測定します。
エストラジオールは、エストロゲンの前駆体であり、その濃度の低下はエストロゲンの分泌量が減っていることを示します。

更年期の女性は、エストロゲンの減少によって骨密度が低下し、骨粗しょう症のリスクが高まるため、血液検査による骨密度のチェックも重要です。

さらに、血液検査では、血液中の女性ホルモンや、それらを分泌するために必要な脳下垂体ホルモンのレベルも調べます。
しかし更年期にはこれらのホルモンの値が大きく変動することが多いため、正確な状態を把握するには、複数回の血液検査が必要となる場合があります。

更年期の治療法

ここでは、更年期の主な治療法を4つ詳しく解説していきます。

ホルモン補充療法(HRT)

ホルモン補充療法は、更年期に伴う女性ホルモンの減少を補うことを目的とした治療法です。
主にエストロゲンの不足を解消することで、ほてり、のぼせ、発汗といった更年期特有の症状を緩和します。

また、保険適用されることが多く、費用の面でも利用しやすいです。
この治療は、エストロゲンの減少による身体の不調を根本から改善するため、更年期を迎える多くの女性にとって、生活の質を高める重要な選択肢となっています。

漢方療法

漢方療法は、更年期によく現れる様々な全身症状に対して、体の調子を整える効果が期待できます。
また、漢方は症状だけでなく、個々の体質や体力を総合的に診断し、その人に合った薬が処方されます。

特に、「婦人科三大処方」として知られる当帰芍薬散、加味逍遙散、桂枝茯苓丸が一般的です。当帰芍薬散は、体力が低く、冷え性や貧血傾向のある人に適しています。
加味逍遙散は、体力が普通から少し弱い方で、肩こりやイライラなどを経験する人向けです。

桂枝茯苓丸は、比較的体力があり、肩こりや頭痛などを訴える人に向いています。
これらの漢方薬は多くの婦人科や内科で処方され、健康保険の適用もあります。

副作用の可能性もあるため、自己判断での使用は避け、医師や薬剤師の指導のもとで利用することが重要です。
また、季節によって処方が変わることもあり、更年期障害における身体のバランスを整えるのに役立つ治療法として広く用いられています。

抗うつ剤・抗不安薬

「抗うつ剤」は、うつ病や不安障害など精神的な症状を緩和するために使用される医薬品です。
更年期において、ホルモン補充療法が効果を示さない場合や、精神神経症状が主な問題である場合には、抗うつ剤や抗不安薬の処方が検討されます。

これらの薬は、気分の改善や不安の軽減を促し、患者さんの日常生活の質を向上させることを目的としています。
治療においては、薬物療法だけでなく、周囲のサポートや専門カウンセラーによるカウンセリングも重要な役割を果たします。

抗うつ剤は、適切な医療の下で使用することが重要であり、自己判断での使用は避けるべきです。

カウンセリング

更年期になると、心身の変化に伴う不安やうつ状態に直面することがあります。
この段階での感情の揺らぎは、自己理解を深める貴重な機会でありカウンセリングはそのサポートを担います。

カウンセラーは、守秘義務のもと、話を否定することなく受け止めることで、患者さんが安心して本音を話す環境を作り出します。
更年期の変化に詳しいカウンセラーを探す際には、婦人科の医師に紹介を依頼すると良いでしょう。

また、薬物療法と併用することで、更年期における身体的、精神的、心理的な問題への対処につながります。

ホルモン補充療法について詳しく知りたい!

上記で、更年期の治療法についてお伝えしてきました。
ここでは、特にホルモン補充療法について詳しく解説していきます。

種類

ホルモン補充療法では、主に卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類のホルモンを使用します。
この治療には経口薬と経皮薬の二つの形態があり、それぞれに特徴があります。

経口薬は、口から摂取し、胃腸で吸収された後、肝臓を通過して全身に行き渡ります。
経口薬は、服用しやすく便利ですが、胃腸や肝臓に負担をかける可能性があります。

一方、経皮薬は貼り薬や塗り薬です。
この方法は胃腸や肝臓への負担が少ないですが、皮膚にかぶれやかゆみなどの副作用が起こることがあります。

投薬方法

ホルモン補充療法の投与方法は患者さんの状態により異なります。

子宮のある方は、エストロゲンと黄体ホルモンを投与する方法があります。
これには、周期的投与法と持続的投与法があります。

周期的投与法では、エストロゲンと黄体ホルモンを一定の周期で投与し、月経を起こします。

一方、持続的投与法は、エストロゲンと黄体ホルモンを毎日投与し、月経を起こさないようにすることが特徴です。
また、子宮を摘出した方には、エストロゲンのみを毎日投与します。

他にも、ホルモン補充療法の薬剤として、飲み薬や貼り薬(パッチ)、塗り薬があります。

効果

ホルモン補充療法は、更年期障害の症状を改善し、エストロゲンの低下に伴う多様な症状に対処します。
これにはホットフラッシュの緩和、骨密度の向上、糖尿病や脂質代謝異常の予防、血管機能の改善、認知症のリスク低減、気分障害の予防、皮膚の健康維持、泌尿器症状の改善などが含まれます。

また、悪性腫瘍のリスク低下や口腔内環境の改善効果も報告されています。

副作用

ホルモン補充療法開始後に見られる副作用には、不正性器出血、乳房の張りや痛み、胃のむかつきや吐き気が含まれますが、これらは通常1〜3ヶ月程度で治まります。

さらに、血栓症のリスクもあり、喫煙や肥満症の方は特に注意が必要です。
また、乳がん、脳卒中、心筋梗塞の既往症、エストロゲン依存性の悪性腫瘍や重症肝機能障害、妊娠の疑いがある方はホルモン補充療法を受けられません。

更年期の治療に関するよくある質問

ここでは、更年期治療に関するよくある質問についてお答えしていきます。

ホルモン補充療法を受けるとがんになりやすいですか?

ホルモン補充療法とがんのリスクについては、過去に乳がんリスク増加の報告があったものの、研究によると、その影響は肥満やアルコール摂取と同程度、つまり比較的小さいとされています。

しかし、血縁者に乳がんや卵巣がんの症例がある場合は、リスクが異なる可能性があるため、医師との相談が重要です。
また、子宮体がんのリスクに関しては、黄体ホルモン製剤の併用することで軽減できます。

ホルモン補充療法の治療費用はどのくらいかかりますか?

ホルモン補充療法の費用は、保険適用により比較的安価です。
調査によると、月額費用の平均は約1,000〜2,000円程度で、年に一度のがん検診を含めても、月あたりの追加コストは約600円未満です。

ただし、乳がんと子宮頸がん検査は無料や格安の健診で受けられる場合もありますが、子宮体がん検査は別途受ける必要がある可能性があります。

更年期の治療法はどのようにして決めるのですか?

更年期の治療法の決定は、患者さんの希望と症状に基づいて行われます。

血管運動神経症状の早期解決を望む場合、即効性が期待できるホルモン補充療法が提案されることがあります。

一方、ホルモン補充療法に抵抗がある場合は、漢方薬の使用が提案されます。
また、ホルモン補充療法と漢方薬の併用も一つの選択肢です。

最終的な治療法の選択は、患者さん自身が行います。

まとめ

更年期は多くの女性が経験する自然な過程であり、その際に生じる身体的、精神的な変化には個人差があります。
そのため、医師と十分に相談し、自分の症状や体質に合わせた治療を選ぶことが重要となります。

これらの情報が、更年期の不安や疑問を解消し、より良い健康管理を実現する手助けとなれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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