
生理が長引くのは更年期?対処法や過長月経が原因の病気を徹底解説します
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更年期は女性ホルモンの変動が大きく、月経周期にも影響を及ぼす時期です。
しかし、長引く生理が更年期だけのせいではないこともあります。
本記事では、更年期における生理の変化、それが引き起こす可能性のある病気、そしてその対処法について解説します。
更年期に伴う身体の変化を理解し、適切な対応をすることが重要です。
更年期に起こる生理の種類
更年期には、生理の周期や量に変化が現れます。
特に「過長月経」「過短月経」「過少月経」と呼ばれる症状は、更年期特有の現象の一つです。
ここでは、それぞれの特徴や原因について詳しく解説します。
過長月経
過長月経は、8日以上続く長引く生理のことを指し、更年期や閉経前によく見られます。
この状態は、卵巣機能の衰えによるホルモンバランスの乱れが主な原因です。
エストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンの分泌が不安定になり、子宮内膜が厚くなることで、通常の生理期間ではないにもかかわらず出血が起こるのです。
閉経前には、生理が長引くことがあり、これは「機能性出血」と考えられます。
機能性出血は、卵巣機能の衰えによってホルモンバランスが乱れ、通常の生理期間以外に出血が起こる現象です。
人によって症状は異なり、生理が長引いたり、経血量が多くなったり、鮮血が出たりすることもあります。
正常な生理周期は25〜38日で、生理日数は3〜7日間とされています。
しかし、更年期にはこれらの周期や日数が乱れることが一般的です。
特に、閉経前には生理が長引くことがあり、これは更年期の典型的な症状の一つです。
過長月経の原因としては、無排卵周期や黄体ホルモンの分泌不足が挙げられます。
また、子宮筋腫などの子宮の病気が原因の可能性があります。
過長月経は、単に不快なだけでなく、貧血を引き起こすリスクもあります。
過短月経・過少月経
過短月経は、生理期間が通常よりも短い状態を指します。
具体的には、生理が2日以内で終わってしまう場合を言います。
これは、女性ホルモンの分泌量が少ないことにより、子宮内膜が薄くなるために起こります。
子宮の発育不全や、ストレス、過度なダイエットによるホルモン異常が原因となることもあります。
過少月経は、経血量が異常に少ない状態を指します。
ナプキンにうっすら付く程度の経血であれば、過少月経と判断されます。
過少月経の原因も、女性ホルモンの分泌量が少ないことによる子宮内膜の薄さや、子宮の発育不全、ストレスや過度なダイエットによるホルモン異常などが考えられます。
これらの症状は、更年期における卵巣機能の低下と密接に関連しています。
卵巣からのエストロゲンとプロゲステロンの分泌が減少することで、正常な月経周期が乱れ、過短月経や過少月経といった症状が現れるのです。
また、これらの症状は無排卵月経になっている場合も多く、長期間放置すると不妊の原因になる可能性もあるため、注意が必要です。
過長月経が原因でなる病気
過長月経は、生理が通常より長く続く状態を指し、これが原因で発症する病気には子宮内膜症や子宮頸癌ががあります。
過長月経を我慢したり放置したりすると、これらの病気が進行する恐れがあるため、不安に思ったら婦人科を受診しましょう。
子宮内膜症
過長月経が原因でなる病気の一つに「子宮内膜症」があります。
これは、子宮内膜と似た組織が子宮の内側以外の場所で増える病気で、30~34歳が発症のピークです。
子宮内膜症は、月経周期に合わせて増殖し、出血量が増える原因になります。
子宮内膜症は、生理の周期に合わせて子宮内膜が増殖して排出されるため、過長月経の原因となりやすいことが特徴です。
この状態では、生理が通常よりも長引くことがあり、経血量も多くなることが一般的です。
また、子宮内膜症は痛みを伴うことが多く、特に生理痛が強くなることがあります。
子宮内膜症の治療には、ホルモン療法や手術が行われることがあります。
ホルモン療法では、子宮内膜の増殖を抑制することで症状の緩和を図ります。
手術による治療では、子宮内膜症の組織を取り除くことで、症状の改善を目指します。
子宮頸がん
過長月経が原因で発症する可能性のある病気の一つに「子宮頸がん」があります。
子宮頸がんは、子宮の入り口部分に発生するがんで、主にヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因とされています。
このがんは、初期段階では自覚症状がほとんどないことが多いですが、進行すると不正出血や過長月経などの症状が現れることがあります。
過長月経は、通常の生理期間よりも長く、8日以上続く月経を指します。
子宮頸がんが進行すると、子宮頸部からの出血が増え、通常の生理期間を超える長い出血につながることがあります。
このため、過長月経が見られる場合は、子宮頸がんの可能性も考慮する必要があります。
子宮頸がんの診断には、主に子宮頸部の細胞を採取するパップスメア検査が用いられます。
この検査により、がん細胞や前がん状態の細胞が発見されることがあります。
また、HPV検査も子宮頸がんのリスクを評価するために行われることがあります。
子宮頸がんの治療法は、がんの進行度や患者の年齢、健康状態によって異なります。
初期段階では、外科的な手術によるがん組織の除去が行われることが多いです。
進行がんの場合は、放射線療法や化学療法が選択されることもあります。
過長月経や不正出血が見られる場合は、子宮頸がんの可能性を含めて、早めに婦人科の診察を受けることが重要です。
特に、性交渉後の出血や、閉経後の出血がある場合は、すぐに医師の診察を受けることをおすすめします。
更年期の月経異常の対処法
更年期における月経異常の対処法として、基礎体温の測定が役立ちます。
これにより、ホルモンバランスの変化を把握し、月経周期や経血量の乱れを早期に発見することが可能になります。
また、自己判断せず婦人科を受診することも重要です。
基礎体温をはかる
更年期の月経異常の対処法として、基礎体温の測定が役立ちます。
基礎体温は、朝起きた直後の体温で、女性のホルモンバランスの変化を反映します。
更年期には、エストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンの分泌が不安定になるため、基礎体温の変動が大きくなります。
これにより、月経周期や経血量の乱れが生じることがあります。
基礎体温を測ることで、自分の体のリズムを把握し、月経異常の早期発見につながります。
基礎体温は、毎日同じ時間に測定することが重要です。
一般的には、朝起きた直後、まだベッドから出る前に測定します。
基礎体温を記録することで、月経周期のパターンや排卵の有無、ホルモンバランスの変化を把握できます。
更年期に入ると、基礎体温のグラフが不規則になることが多く、これは卵巣機能の低下によるものです。
基礎体温の記録を通じて、月経不順や経血量の変化など、更年期特有の症状を早期に発見することが可能になります。
また、基礎体温の記録は、医師による診断の際にも役立つ情報となります。
病院を受診する
更年期の月経異常に対しては、自己判断せずに病院での診断と治療を受けることが重要です。
病院での診断には、問診、内診、エコー検査などが行われます。
必要に応じて、MRI(磁気共鳴画像)検査や血液検査も追加されることがあります。
これらの検査により、症状が病気によるものか、それとも病気の影響がないものか(機能性月経困難症)を診断します。
長引く生理は自己判断が難しく、早めの受診が大切です。
特に更年期には、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症などの女性ホルモンに関係する疾患が見つかりやすいため、注意が必要です。
また、がんの早期発見のためにも、無症状でも年に1回のがん検診を受けることが推奨されます。
更年期障害の漢方や薬について興味のある方は、こちらの記事も合わせてお読みください。
過長月経の治療方法
過長月経の治療方法には、さまざまなアプローチがあります。
以下に、主な治療法を紹介します。
ホルモン補充療法(HRT)
過長月経の一因として、更年期におけるエストロゲンの減少が挙げられます。
ホルモン補充療法は、エストロゲンを補うことで、月経周期を整え、過長月経を改善することが期待されます。
特にほてりや発汗、動悸、不眠、気分の落ち込みなどの不定愁訴と呼ばれる症状に役立ちます。
漢方薬
漢方薬は、全体的な心と体のバランスを回復させる働きがあり、過長月経を含む更年期のさまざまな症状に対して役立ちます。
特に、当帰芍薬散、加味逍遥散、桂枝茯苓丸などが、婦人科の症状に対してよく用いられます。
抗不安薬や睡眠薬
精神神経症状が強い場合、抗不安薬や睡眠薬などの対症療法が行われることがあります。
これらは、イライラや抑うつ、不眠などの症状を和らげるのに役立ちます。
その他の精神療法、心理療法
更年期症状を和らげるためには、薬物治療だけでなく、カウンセリングや心理療法も重要です。
これには、森田療法や認知行動療法などが含まれます。
セルフケア
適度な運動や趣味の楽しいことをすることも、心理療法の一環として役立ちます。
アロマテラピーなどのリラクゼーション技法も、セルフケアとして推奨されます。
過長月経やその他の更年期症状に悩む場合は、適切な医療機関での受診をおすすめします。
更年期の過長月経に関するよくある質問
更年期の月経周期の乱れに悩みを抱える女性はたくさんいらっしゃるかと思います。
ここでは更年期の過長月経に関して治療や病院に行く目安など、よくある質問をまとめました。
是非ご参照ください。
更年期の過長月経の時に病院ではどのような治療をしますか?
更年期の過長月経に対する治療方法は、その原因や症状の程度によって異なります。
以下に、主な治療法を紹介します。
- 低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(LEP):
過長月経の治療には、低用量のエストロゲンとプロゲスチンを含む配合薬が用いられることがあります。
これらの薬は、月経困難症の治療にも保険適応されており、月経周期を整えます。ただし、50歳以上の方や血栓症の既往がある方など、一部の方には使用できない場合があります。 - 子宮内黄体ホルモン放出システム(IUS):
子宮内にIUSを挿入し、黄体ホルモンを持続的に放出することで、子宮内膜を薄くし、経血量を減らします。
この方法は、月経痛の治療にも用いられ、最長5年間留置することが可能です。血栓症の既往がある方や喫煙者、50歳以上の方にも使用できます。 - 偽閉経療法(GnRHアゴニスト):
子宮筋腫が原因で過長月経が起こっている場合、卵巣機能を低下させる偽閉経療法が行われることがあります。
この治療法は、卵胞ホルモンの分泌を減少させ、月経を停止させることで、子宮筋腫の縮小を目指します。ただし、更年期症状の副作用があるため、漢方療法を併用することもあります。 - マイクロ波子宮内膜アブレーション(MEA):
新しい治療法で、マイクロ波を利用して子宮内膜を焼灼する方法です。
妊娠の希望がない方に適しており、従来の子宮摘出術の代替として用いられることがあります。 - その他の薬物療法:
止血にはトラネキサム酸(トランサミン)や、キュウ帰膠艾湯などの漢方薬が使用されることもあります。
これらの治療法は、患者の症状や体質、病歴に応じて選択されます。過長月経が見られる場合は、婦人科を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。
更年期に生理が長引く場合どのくらいの期間で病院へ行くべきですか?
更年期に生理が長引く場合、病院へ行くべきタイミングは以下のようになります。
- 生理期間が8日以上続く場合:通常の生理期間は3~7日間ですが、8日以上生理が続く場合は過長月経の可能性があります。
このような状況では、婦人科を受診することが推奨されます。 - 少量の出血が1ヶ月のうち14日以上続く場合:生理とは異なる少量の出血が長期間にわたって続く場合も、過長月経の一形態として考えられます。
このような症状が見られる場合は、早めに医師の診察を受けることが重要です。 - 貧血症状が見られる場合:過長月経は貧血を引き起こしやすく、動悸、息切れ、疲れやすさ、めまい、立ちくらみなどの症状が現れることがあります。
これらの症状が見られる場合も、医師の診察を受けることが必要です。
病院では、まず超音波検査を行い、子宮の形や大きさに異常がないか確認します。
異常が見られる場合は、子宮鏡検査やMRI検査を追加することもあります。
治療法としては、ホルモンバランスを整える生活の指導、外科的治療、投薬治療などがあります。
具体的には、低用量ピルによる出血量コントロールやホルモン注射、子宮筋腫や子宮腺筋症の治療などが行われます。
適切な診断と治療を受けることで、症状の改善や病気の早期発見につながります。
更年期に生理が長引くのはなぜですか?
更年期に生理が長引く主な理由は、女性ホルモンのバランスの変化にあります。
以下に、その詳細を説明します。
- ホルモンバランスの乱れ:
更年期には、エストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンの分泌が不安定になります。
これらのホルモンは月経周期を調節する重要な役割を持っています。卵巣機能の衰えにより、これらのホルモンの分泌が上手くいかなくなると、子宮内膜が厚くなり、月経血として剥がれるサイクルが乱れます。
結果として、月経量が減ったり、不正出血が長引いたりする症状が起こります。 - 機能性出血:
閉経前には、機能性出血が原因で生理が長引くことがあります。
これは、卵巣機能の衰えによるホルモンバランスの乱れが原因で、通常の生理期間ではないにもかかわらず出血が起こる現象です。個人差があり、生理が長引いたり、経血量が多くなったり、鮮血が出たりすることもあります。 - 無排卵月経:
更年期には無排卵月経が起こりやすくなります。
これは、排卵が伴わない月経のことで、多くの場合、無排卵であることを自覚することはありません。無排卵月経の場合、月経の期間が長引くことがあります。
月経が長引く症状は、更年期の一般的な変化であり、多くの女性が経験するものです。
しかし、異常に長引く出血や他の症状がある場合は、医師の診察を受けることが重要です。
まとめ
更年期における生理の長引きは、女性ホルモンの変動によるものが多いですが、それだけが原因ではありません。
子宮筋腫や子宮内膜症など、他の病気が隠れている可能性もあります。
自己判断せず、異常を感じたら医師の診断を受けることが大切です。
また、生活習慣の見直しやストレス管理も、更年期の症状を和らげるのに役立ちます。
更年期は女性の人生において重要な時期です。
この時期を健やかに過ごすために、身体の変化を正しく理解し、適切なケアを心がけましょう。
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