新生児・乳幼児の
病気やトラブル
「あれっ?なんだかいつもと様子がちがう……」、
「すぐに病院に行ったほうがいいの!?」そんなときこそ、
落ち着いて対応することが大切です。
新生児や乳幼児は、月齢や年齢によって
かかりやすい感染症などの病気が異なり、対処も変わってきます。
今回は、新生児・乳幼児の病気についてまとめました。
本コンテンツでは各疾患に対するケアなどを記載していますが、
疾患の診断には医師の診察が必要です。
こどもは症状を適切に表現できない場合もあり、
類似症状が出る疾患も種々あることから、自己判断をすることなく
「新生児・乳幼児の病気やトラブルで迷ったら」を参考に
対応するようにしてください。
新生児・乳幼児の
主なアレルギー性疾患
細菌やウイルスをはじめ、さまざまな異物からカラダを守るために備わっている仕組みを「免疫(めんえき)」と呼びます。免疫は本来、カラダを守るためのものですが、過剰に反応すると、くしゃみや鼻水、発疹、皮膚炎、咳、呼吸困難などの「アレルギー」を引き起こします。ここでは、子どもに起こりやすい代表的なアレルギー疾患の中から「小児ぜんそく」と「アトピー性皮膚炎」について解説します。
小児ぜんそく
ぜんそくは、慢性的な気管支の炎症と免疫の過剰反応によって発作的に気管支が収縮し、気管支の粘膜がむくむ病気です。呼吸が困難になり、息を吐くときに「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった音(ぜん鳴)が聞こえます。
タバコ、花火や線香などの煙を吸い込むことが発作のキッカケになることがあります。特に、受動喫煙(家族の喫煙)はぜんそくの重症化にも関連していると言われています。犬や猫などの動物がアレルギーの原因(抗原)になっている場合はペット飼育を避けるようにします。ぜんそくの抗原となりうるダニは、ふとんやカーペットなどの中で繁殖し、湿気を好み、人間のフケや食べかすなどを餌としています。こまめな掃除とふとん干しを心掛けましょう。
アトピー性皮膚炎
乳児期にできる湿疹全般を乳児湿疹と呼びます。アトピー性皮膚炎はアレルギーによる乳児湿疹のひとつです。かゆみの強い湿疹が悪くなったり、良くなったりを繰り返す慢性の病気です。子どもの月齢・年齢によって発疹ができやすい部位が変化します。
スキンケアが不可欠です。具体的には、皮膚を清潔に保つこと(入浴、洗浄など)、保湿剤によって皮膚のバリア機能を守ることが重要です。
また、アレルギーを抑えるステロイドを塗布することもあります。これらの塗り薬は医師の指示どおりに正しく使いましょう。 また、皮膚への過度な刺激を避けることも重要です。