新生児・乳幼児の
病気やトラブル
「あれっ?なんだかいつもと様子がちがう……」、
「すぐに病院に行ったほうがいいの!?」そんなときこそ、
落ち着いて対応することが大切です。
新生児や乳幼児は、月齢や年齢によって
かかりやすい感染症などの病気が異なり、対処も変わってきます。
今回は、新生児・乳幼児の病気についてまとめました。
本コンテンツでは各疾患に対するケアなどを記載していますが、
疾患の診断には医師の診察が必要です。
こどもは症状を適切に表現できない場合もあり、
類似症状が出る疾患も種々あることから、自己判断をすることなく
「新生児・乳幼児の病気やトラブルで迷ったら」を参考に
対応するようにしてください。
乳幼児突然死症候群(SIDS)
乳幼児突然死症候群(Sudden Infant Death Syndrome: SIDS)は、それまで元気だった赤ちゃんが、事故や窒息死などによるものではなく、突然亡くなってしまうことです。多くの場合、生後2~6カ月に生じます。12月以降の寒い時期に発生しやすいといわれています※。原因はわかっていません。
※: 厚生労働省発表資料 https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000181942_00007.html(2025-2-5 閲覧)
予防・治療
「原因は不明」ですが、以下の3つのポイントで発症の可能性を少しでも低くすることはできます※。1つめは「寝かしつける際はうつぶせを避ける」です。あおむけ寝に比べ、うつぶせ寝はSIDSの発生率が高いといわれています。2つめは「たばこをやめる」。妊娠中の喫煙や、同居家族の喫煙の場合、SIDSの発生率が高くなるというデータがあります。3つめは「できるだけ母乳で育てる」です。人工乳がSIDSの原因になるわけではありませんが、母乳で育てられた赤ちゃんの方がSIDSの発生率が低いといわれています。
※: 厚生労働省発表資料 https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000140459.html(2025-2-12 閲覧)
家庭でのケアと注意点
身近にいるすべての人がSIDSという原因不明の症候群があるということを知って、発生のリスクを少しでも低くするために協力してもらえるようにしましょう。