新生児・乳幼児の
病気やトラブル
「あれっ?なんだかいつもと様子がちがう……」、
「すぐに病院に行ったほうがいいの!?」そんなときこそ、
落ち着いて対応することが大切です。
新生児や乳幼児は、月齢や年齢によって
かかりやすい感染症などの病気が異なり、対処も変わってきます。
今回は、新生児・乳幼児の病気についてまとめました。
本コンテンツでは各疾患に対するケアなどを記載していますが、
疾患の診断には医師の診察が必要です。
こどもは症状を適切に表現できない場合もあり、
類似症状が出る疾患も種々あることから、自己判断をすることなく
「新生児・乳幼児の病気やトラブルで迷ったら」を参考に
対応するようにしてください。
川崎病
全身の血管に炎症が生じる原因不明の病気で、多くは生後6カ月~1歳ころにみられます。高熱が5日以上続き、目の充血、イチゴ舌(舌がイチゴのように赤くなる)、首のリンパ節の腫れ、手足の腫れ、さまざまな形の赤い発疹(胸や腹部を中心に全身に生じる)などの症状が現れます。2~3週間くらいで症状は改善しますが、まれに心臓の冠状動脈の異常や心筋梗塞などの合併症を起こすことがあります。
予防・治療
予防法はありません。早期に診断を受け、適切な治療をすることが重要です。
高熱に加えて、川崎病が疑われる症状が次々と現れた場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
受診・診断前後の家庭でのケアと注意点
入院治療が必要で、点滴による大量のガンマグロブリン投与、アスピリンの内服などを行います。ステロイドを併用することもあります。
その後の治療は、心臓の冠状動脈に異常(冠状動脈瘤)がある場合とそうでない場合で異なります。冠状動脈瘤がみられた場合は、退院後も長期にわたり治療と経過観察が必要です。異常が認められなかった場合でも、外来での経過観察は必要です。