新生児・乳幼児の
病気やトラブル
「あれっ?なんだかいつもと様子がちがう……」、
「すぐに病院に行ったほうがいいの!?」そんなときこそ、
落ち着いて対応することが大切です。
新生児や乳幼児は、月齢や年齢によって
かかりやすい感染症などの病気が異なり、対処も変わってきます。
今回は、新生児・乳幼児の病気についてまとめました。
本コンテンツでは各疾患に対するケアなどを記載していますが、
疾患の診断には医師の診察が必要です。
こどもは症状を適切に表現できない場合もあり、
類似症状が出る疾患も種々あることから、自己判断をすることなく
「新生児・乳幼児の病気やトラブルで迷ったら」を参考に
対応するようにしてください。
熱性けいれん
発熱とともに(発熱した当日または翌日に)生じるけいれんで、乳児期~2歳くらいにみられます。白目をむき、手足を震わせたり、つっぱったりします。けいれんは数分以内がほとんどです。
特にはじめてのけいれんでは必ず医療機関を受診し、本当に熱性けいれんかどうか、髄膜炎や脳炎ではないか、医師の判断を仰ぐことが大切です。熱とけいれんのタイミング、けいれんが続いた時間、けいれんは左右対称だったか、目の動き、顔色、けいれんが終わったあとの様子(呼吸、意識、手足の自発的な動きなど)を医師に伝えます。
予防・治療
熱性けいれんを繰り返す場合もあります。その場合、予防のために発熱と同時にけいれん止めの坐薬を使用することがあります。
仮にけいれんした場合にはどうしたらよいか、あらかじめ医師に相談しておきましょう。発熱したら「けいれんが起こるかも知れない」と心の準備をし、慌てないようにしましょう。
受診・診断前後の家庭でのケアと注意点
以下のような場合はすぐに受診してください。
- 熱を伴わないけいれん
- けいれんが5分以上続く、2回以上断続的に起こる
- けいれんが体の一部のみだったり、左右対称でない
- けいれんが終わった後にぐったりしている、意識がはっきりしない。
けいれんが起こったら、まずは落ち着くことが大切です。
寝かせて、衣類をゆるめ、呼吸の状態、手足の動きなどを観察するとともに、けいれんの持続時間を測っておきます。吐きそうなときは、吐いたものがのどにつまらないように顔を横にしてください。かつては、舌をかまないように割り箸や指を口の中に入れることもありましたが、かえって危険ですのでやめましょう。