
DHT(ジヒドロテストステロン)とは
多い人の特徴や抑える方法を徹底解説
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AGA(男性型脱毛症)と深い関係があると言われる男性ホルモンDHT(ジヒドロテストステロン)。
AGAの原因の1つになるとわかれば、DHTの増加は何としても防ぎたいものです。
そのためにはDHTがどのような特性で、何が理由で増加するかを正しく理解しなければなりません。
この記事ではAGAでお悩みの方にぜひ知っていただきたいDHTについて、わかりやすく解説していきます。
なお、あすか製薬メディカルは5~10本※の髪の毛でAGAリスク及びDHT(AGAの原因の1つである男性ホルモン)値がわかる「毛髪ホルモン量測定キット」を提供しています。
※3cm以上の髪の毛を5本以上。長さが足りない場合は10本以上切ってください。
将来的な薄毛が心配な方、最近抜け毛が増えてきたと感じる方は、測定キットの活用をおすすめします。
※本検査キットは医師の診断に代わるものではありませんので、AGAが疑われる場合には医療機関にご相談ください。
※本記事はあすか製薬グループの編集ポリシー及び運営体制による校閲テストをクリアして公開されています。
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DHT(ジヒドロテストステロン)とは

DHT(ジヒドロテストステロン)とは、テストステロンと5αリダクターゼが結びつくことで生まれる男性ホルモンのことです。
DHT(ジヒドロテストステロン)はいくつか種類がある男性ホルモンの一種で、年齢によってその役割が次のように異なります。
- 胎児期…男性の外性器(陰茎・陰嚢)の発達
- 思春期…体毛や声変わりの発現
- 成人期…AGAや皮脂分泌、前立腺肥大など
男の子が母親のお腹の中で成長する間、外性器の形成に関わるのがDHTです。妊娠6〜16週ころにかけて分泌量が増えるテストステロンがDHTに転換され、性の分化を進めます。
思春期では体毛の発生や声変わりなどの二次性徴に、成人以降はAGAや皮脂分泌、前立腺肥大の発症に影響を与えます。
DHT(ジヒドロテストステロン)とAGAの関係

DHT(ジヒドロテストステロン)とAGAの関係を説明するにあたり、まずは以下のAGA発症のメカニズムをご覧ください。
- 男性ホルモン「テストステロン」が5αリダクターゼの働きにより、さらに活性の高い「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変換されます。
- DHTが前頭部や頭頂部の毛乳頭細胞にある男性ホルモン受容体(レセプター)に結合します。
- DHTが受容体と結合して、脱毛因子(TGF-β)を増やし、毛母細胞の増殖が抑制されることにより髪の成長期が短縮し、薄毛につながっていきます。
DHTだけがAGA発症の原因となるわけではありませんが、このメカニズムを見ると、DHTがAGA発症に関わっていることがわかります。
さらに、DHTはAGA以外にも成人男性の健康によくない影響を与えることがあります。前立腺肥大が心配な方やニキビでお悩みの方も、DHTについて正しい理解を深めることをおすすめします。
DHT(ジヒドロテストステロン)が多い人の特徴とは?

DHTが多い人には、以下のような特徴が見られることがあります。
- 脱毛の傾向が強い
DHTは毛包に作用し、毛髪の成長サイクルを短縮させることで、脱毛を引き起こします。特に男性型脱毛症(AGA)の原因として知られており、額や頭頂部の薄毛が進行する傾向があります。 - 皮脂分泌が多い
DHTは皮脂腺を活性化し、皮脂の過剰分泌を促進します。そのため、脂性肌やニキビの原因となることがあり、毛穴の詰まりや炎症も引き起こしやすくなります。 - 筋肉の発達が良い
DHTは筋肉細胞の成長を促進する作用があり、筋肉量が多い人にも見られることがあります。ただし、筋肉の発達にはトレーニングや栄養など複合的な要因が関与します。
これらの特徴に当てはまる人は、DHTが多い可能性があり、AGAのリスクも高い傾向があります。
DHT(ジヒドロテストステロン)が増える原因

DHTはテストステロンと5αリダクターゼが結合してつくられるので、テストステロンの量が多く5αリダクターゼの活性が高い=DHTが増えやすいと考えられます。
ただし、テストステロンの数値にはあまり個人差がありません。よってDHTが増える原因には5αリダクターゼの活性が深く関係することがわかります。
また、5αリダクターゼが活性しやすいかどうかは、遺伝が大きく影響しています。
もう一点、DHTが増える原因として考えられるものの一つに喫煙があります。
体内のDHT量は喫煙によって増えることがわかっています。その数値は非喫煙者に比べて14%高く、タバコを吸う人はAGA発症のリスクが高くなる可能性があります。
参考文献:The relation of smoking, age, relative weight, and dietary intake to serum adrenal steroids, sex hormones, and sex hormone-binding globulin in middle-aged men
DHT(ジヒドロテストステロン)がもたらすメリット

DHTは、胎児期や思春期の男性の発育に必要不可欠なホルモンです。
胎児期では外性器の形成、思春期においては男性らしい身体づくりを支えます。一次性徴と二次性徴の発達を促すことが、DHTのもっとも重要な役割と言えるでしょう。
DHT(ジヒドロテストステロン)がもたらすデメリット

成人以降のDHTは、AGAや前立腺肥大、ニキビの原因となるため、成人男性にとってデメリットの多いホルモンという見方をされることが多いです。
ジヒドロテストステロンとメンタル・やる気について
ジヒドロテストステロン(DHT)は、テストステロンから変換される強力なアンドロゲンであり、主に前立腺肥大や脱毛症との関連が知られています。しかし、DHTがメンタルヘルスやモチベーションに与える影響については、明確な科学的証拠がまだ十分に確立されていません。
一部の研究では、アンドロゲンが脳内の神経活動や行動に影響を及ぼす可能性が示唆されています。例えば、意欲の神経基盤を解明するための研究では、特定の脳領域における神経活動が「やる気」の強度と関連していることが報告されています。ただし、これらの研究は主に基礎的段階にあり、DHTが具体的にどのようなメカニズムでメンタルやモチベーションに影響を与えるかについては、さらなる解明が求められます。
出典:「意欲を生み出す脳活動の抽出と「やる気」を沸き立たせる大脳ネットワークモデルの構築」課題番号22K18650(KAKEN:科学研究費助成事業データベース/国立情報学研究所)
一方、テストステロンとメンタルヘルスの関係については、数多くの研究が存在します。テストステロンは、脳内のセロトニンやドーパミンといった神経伝達物質の調節に関与しており、不安や抑うつの軽減、ポジティブな感情の増加に寄与することが知られています。また、テストステロンが高いレベルに維持されている場合、自己肯定感の向上や競争心の強化、意欲の増加といった心理的効果が見られるという報告もあります。
このように、DHTのメンタルへの影響に関する研究はまだ始まったばかりですが、元となるテストステロンは、メンタルヘルスやモチベーションと密接な関係があることが明らかです。今後の研究により、DHTの役割がさらに解明されることで、メンタルヘルスへの新たなアプローチが見出される可能性があります。
DHT量の測定が可能!毛髪ホルモン量測定キットとは

「抜け毛が増えた」「AGAかも?」と思っても、実際にクリニックを受診するのはなかなかハードルが高いものです。
そこでご紹介したいのが、自宅でAGAのリスクレベルが確認できる「毛髪ホルモン量測定キット」です。
この測定キットは毛髪中のDHT量を測定し、AGAリスクを把握することができます。
5~10本の毛髪を根本からカットし、採取用台紙に貼り付けて検査機関に送付するだけなので、痛みや感染症のリスクも少ないでしょう。
検査結果レポートではAGAのリスクレベルだけでなく、あなたに合った今すぐできるAGA対策をお知らせします。人に知られず気軽に検査できるので、AGAのリスク及びDHT値を把握したい方はぜひご活用ください。
※本キットはあくまでAGAのリスクレベルを評価するもので、AGAであるかを診断するものではありません。医師の診察・指導を優先してください
DHT(ジヒドロテストステロン)を減らす・抑制する方法

DHTの量を減らしたり、その作用を抑制するには次の3つの方法が考えられます。
- 食べ物を見直す
- 禁煙する
- 専門医に相談し、AGA治療を受ける
ここからはそれぞれの方法をより詳しく説明していきます。
①食べ物を見直す
DHTの抑制が期待できる食べ物がいくつかあるため、積極的に摂取するようにしましょう。
DHTの抑制に効果的な栄養素と食べ物は次の通りです。
栄養素 | 期待できる効果 | 食材 |
亜鉛 | 5αリダクターゼの抑制作用があるため、結果的にDHTの生成を抑制する | ・レバー ・カキ ・牛肉 ・魚介類煮干し ・パルメザンチーズ など |
ビタミンB6 | 5αリダクターゼの抑制作用があるため、結果的にDHTの生成を抑制する | ・牛肉 ・豚肉 ・鶏レバー ・魚の赤身 ・ピーナッツ など |
大豆食品 | ・女性ホルモンの「エストロゲン」と似た働きをする。 相対的に男性ホルモンが減少するためDHTの生成を抑制する ・5αリダクターゼの働きを阻害する効果も期待できる |
・納豆 ・豆腐 ・豆乳 など |
できれば食事に取り入れるのが望ましいですが、摂取しづらいものなどはサプリメントを活用してみてもいいでしょう。
緑茶を飲めばDHTを抑制できるはホント?
ハーバード大学の研究の論文によると「緑茶と大豆の同時摂取によりDHTを抑制する効果が期待できる」という驚きの内容が発表されています。
聞いただけだと信憑性に不安を感じる情報ですが、近年飲み物によるDHTの抑制効果についていくつか研究発表がされています。
同研究では
- 「緑茶と大豆食品」を同時に摂取すると正常な男性ホルモンの値も下げてしまうこと
- 「緑茶単体」だと逆にDHT値が上がること
がわかっています。
そこで分かったのが、「紅茶と大豆」であればDHTのみを減らす効果が期待できるというもの。
「紅茶と大豆」の組み合わせであればそのほかの男性ホルモンを減らさず、DHTのみの値を下げる効果が期待できます。
大豆粉でできたケーキと紅茶など、組み合わせて試してみてはいかがでしょうか。
②禁煙する
DHT量は喫煙によって増加することがわかっています。(喫煙者と非喫煙者ではDHT量に14%の違いがある)
となると、タバコを吸わなければDHT量の増加が防げる可能性があります。
また、喫煙は頭皮の毛細血管を収縮させ、毛髪の成長に必要な酸素や栄養が行き渡るのを妨げます。以上の理由から、喫煙習慣がある方は少しずつタバコの本数を減らし、最終的には禁煙を目指したいところです。
③専門医に相談し、AGA治療を受ける

AGA治療には外用薬や内服薬による投薬治療をはじめ、髪の成長因子を直接頭皮に注射する注入治療(メソセラピー/HARG療法)や薄毛部位に自毛を移植する植毛術などがあります。
投薬治療では発毛や髪の毛の成長を促進するための外用薬や5αリダクターゼのはたらきを阻害する内服薬などを使用します。
5αリダクターゼのはたらきを阻害できればDHTの生成も抑制できるので、結果的にAGAの進行を回避できる可能性があるというわけです。
DHT(ジヒドロテストステロン)にまつわるFAQ

ここからはDHTについて多くいただくご質問にお答えしていきます。
Q. 「筋トレすると薄毛になる」は本当ですか?
筋力トレーニングが薄毛の原因になるという説に医学的根拠はありません。
なぜこのような噂が広まったのか、その理由は筋肉と薄毛の両方に関係する男性ホルモン(テストステロン)の影響が考えられます。
筋力トレーニングをするとテストステロンの分泌量が増加すると言われていますが、テストステロン自体が薄毛の誘因となるものではありません。
テストステロンが薄毛に影響を与えるのは、5αリダクターゼと結合しDHTが生成された時です。
「筋トレでテストステロンが増える」という事実が、いつしか「筋トレでDHTが増える」と誤認され、その結果「筋トレすると薄毛になる」という噂に発展したものと思われます。
Q. 亜鉛サプリでDHTを抑制できると聞きましたが本当ですか?
亜鉛のDHT抑制作用についてはさまざまな研究機関が臨床試験を行っていますが、確かな有効性を示した結果はほとんどありません。
Q. DHTは体臭にも影響しますか?
体臭の直接的な原因となることはありませんが、DHTには皮脂分泌を促すはたらきがある点は留意すべきです。
というのも、皮脂は肌のベタつきや毛穴のつまりの原因となり、放置すると酸化してにおいの原因となるからです。体臭が気になる方は、皮脂や汗をこまめに拭き取って肌を清潔に保つことをおすすめします。
Q. DHTが減少するデメリットはありますか?
成人期はDHT減少によるデメリットはほぼないと考えられます。
一方胎児期(母親のお腹の中にいる時期)においては、男性外性器の発育に影響を及ぼす可能性があります。妊娠中の女性はDHT阻害作用のあるAGA治療薬の服用が禁忌ですので、十分ご注意ください。
Q. DHTはニキビの原因になると聞きましたが本当ですか?
DHTには皮脂分泌を促す作用があり、DHTによって皮脂腺が刺激されるとニキビができやすくなると考えられています。
Q. DHTは女性の脱毛にも影響しますか?
DHTは女性の脱毛にも影響を及ぼします。女性型脱毛症(FAGA)は、男性ホルモンであるDHTが毛包に作用し、毛髪の成長サイクルを短縮させることで発症します。これにより、髪の毛が細く短くなり、全体的なボリュームの低下が見られます。
出典: 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版
Q. DHTは前立腺肥大に関係していますか?
ジヒドロテストステロン(DHT)は、前立腺肥大に深く関与しています。DHTはテストステロンから変換され、前立腺細胞の増殖を促進することで、前立腺の肥大を引き起こします。特に中高年男性において、DHTの作用が前立腺肥大の主要な原因の一つとされています。
治療法としては、5αリダクターゼ阻害薬がDHTの生成を抑制し、前立腺肥大の進行を遅らせる効果が期待されています。しかし、治療の適応や効果には個人差があるため、専門医の診察を受けることが重要です。
まとめ
AGAや前立腺肥大の原因となるDHT。
思春期までは身体の発育に欠かせないホルモンですが、成人男性の場合はメリットよりもデメリットが上回ります。
DHT量は禁煙や薬によるAGA治療で減らせる可能性がありますので、薄毛でお悩みの方は生活習慣の見直しとクリニックの受診をご検討ください。
ご自身のAGAリスクを把握したい方には「毛髪ホルモン量測定キット」のご使用もおすすめです。検査結果レポートをもとに、AGA治療の検討やセルフケアの強化にお役立てください。
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