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監修:野崎ウイメンズクリニック院長
野崎雅裕先生

更年期障害について

更年期は、閉経をはさんだ約10年間(45~55歳頃)のことで、すべての女性に訪れます。更年期を迎えると、多くの女性に特有の症状が現れ、つらい症状を訴えるケースも少なくありません。このように、症状がひどく治療を要する場合を指して「更年期障害」と呼びます。

ホルモン補充療法Q&A

Q.HRT(ホルモン補充療法)はどんな人に向いていますか?
A.HRTは不足したエストロゲンを投与する治療法です。このため更年期障害の症状に大変有効ですので、健康上特に問題のない人であれば、試してみる価値のある治療法といわれています。
Q.HRTを受けてはいけない人は?
A.以下の疾患や症状がある場合には、HRTを受けることができません。
  • 乳がん(既往を含む)
  • 脳卒中
  • 子宮体がん
  • 診断の確定していない異常性器出血
  • 未治療の子宮内膜増殖症
  • 重い肝障害
  • 血栓症
  • ポルフィリン症
  • 心筋梗塞
  • 妊婦、妊娠の可能性のある人
  • 狭心症
  • Q.HRTではどのような検査を行いますか?
    A.次のような検査を行います。
    • 問診
    • 血圧、身長、体重の測定
    • 血液検査
    • 子宮、卵巣、乳房の検査 など

    これらの検査は健康管理にも役立ちますので、定期的に受けましょう。

更年期障害を上手に乗り越えるために、
ぜひ一度、医療機関に受診されることをお勧めします。

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