創薬研究本部 松澤 崇俊

身近な人が悩む姿を見た経験が、
あすか製薬を目指したきっかけ。
男性の私でも女性に寄り添える
研究職です。

松澤まつざわ 崇俊たかとし

創薬研究本部 薬物動態・安全性研究部
2019年 入社

創薬の初期から開発後期までの進捗に貢献できるのは、
私の仕事の魅力

現在の仕事について教えてください。

創薬の初期から開発後期までの進捗に貢献できるのは、私の仕事の魅力 薬物動態研究職は、生体試料や細胞、動物を使用して薬物動態試験並びに内因性ホルモンや開発候補化合物の分析を行います。開発候補化合物やホルモンの血漿及び組織中の濃度推移を明らかにすることで、対象とする疾患への有効性と安全性を担保する役割を担っています。私はそのなかでも、探索段階の化合物の消化管吸収性や肝臓における代謝安定性、血漿中タンパク結合率等を測定し、リード化合物をよい「薬」とするための最適化に貢献しています。また、開発ステージが進んだ化合物について血漿などに含まれる代謝物の分析も担当し、代謝物の毒性リスクについて検証しています。

仕事のやりがいについて教えてください。

 私の課は医薬品の血漿や組織中濃度推移をもとに、化合物の有効性や安全性評価を次のステージへ橋渡しする役割を担っているため、薬理や安全性、さらには臨床開発など他部署のメンバーと協働する機会も多くあります。研究初期から開発の後期までの進捗に貢献していることが実感できるのは、他の研究職にはない魅力です。また、実験結果から化合物の薬物動態特性を評価する場面では、化合物ごとに物性や分析結果が異なるため、物理化学的な要素も踏まえた複数の情報から課題を見つけて解決することにも、やりがいを感じています。

研究所全体が一丸となって創薬を進める環境は、当社の大きな魅力

志望動機を教えてください。

違う部署とも一体となって研究開発を進める環境は大きな魅力 あすか製薬は女性の健康とQOLの向上に大きく貢献できる会社だと感じたことがきっかけです。女性特有の疾患で辛そうにしている母の姿を今でも覚えていますが、当社の事業を調べた際に産婦人科に注力していることを知り、男性の私であっても母のような女性特有の疾患に悩む患者さんの課題解決に貢献できるかもしれないと思いました。実際に働いていても、やはり産婦人科領域は思春期から更年期まで幅広い年代の女性の健康をサポートする薬剤が揃っていることが、当社の大きな強みだと実感しています。
 当時、募集していた研究職は大学時代の研究と異なる研究分野でしたが、新たな領域を学んでみたいという強い想いもあり思い切って挑戦しました。

実際に働いていて、職場の雰囲気はいかがですか。

 研究職は個々での仕事が多いと思われるかもしれませんが、あすか製薬の研究職はお互いに協力する雰囲気があります。研究でなにか課題があった時には、経験豊富な上司や先輩方が一緒に解決策を考えてくれるのでとても頼もしいです。
 また、湘南研究所には創薬研究本部と生産本部の製剤研究が入居していますが、研究所全体が一丸となって研究に取り組んでいます。部署横断的な協働やプロジェクト活動が活発で、他部署の研究者とも交流する機会があるため、部署内で解決が難しい課題があった時は遠慮なく他部署の方にも相談しています。
 研究に対しては熱く取り組んでいますが、年末にはオンラインビンゴ大会が開催されるなどオフも思いっきり満喫する方が多いです。

自身の領域を広げることを意識して、高い専門性を持つ薬物動態研究者を目指しています

研究職としてやりがいも感じながら働いている印象ですが、
逆に大変だったことはありましたか。

自身の領域を広げることを意識して、高い専門性を持つ薬物動態研究者を目指しています 研究活動では予想に反する結果が出ることも多く、期待される結果が得られない期間が長く続いたときはとても大変でした。しかし結果を何度も考察し、文献情報をもとに改善するプロセスを一つずつ着実に踏んでいったことで目標とする結果を得ることができました。その時の大きな達成感は今でも忘れられません。また、科学的な考察にもとづいて改善策を考えていく中で学ぶことも多かったため、自身の成長も実感できました。この経験があったことで、結果に左右されることなく改善策を考え実行することを常に意識して、仕事に臨んでいます。

今後のキャリアビジョンを教えてください。

 現在、複数の研究テーマで薬物動態データの取得を担当していますが、さまざまな試験法についても学び、習得することで自身の担当領域を広げています。高い専門性がある薬物動態研究者を目指し、各試験の目的やデータの見方を学んでいます。将来的には各種試験のデータを統合して、化合物の薬物動態特性を明確にすることで、研究開発の意思決定に寄与する存在になりたいです。
 企業での創薬研究は成果だけではなく、利益を得ることも重要です。大学とは一味違う研究を通して、患者さんの健康に貢献できるやりがいのある職種です。これからも多くの困難はあると思いますが、周りがサポートしてくれ、自身が十分成長できる環境が整えられています。皆さんと一緒に、湘南研究所で研究開発に携われることを楽しみにしています。

ONE DAY SCHEDULE

9:00

出社後、
メールチェック

10:00

試験の準備、実施。

13:00

データを取得し、解析を行う。

14:00

結果をまとめ次試験の準備を行う。必要に応じて上司に相談する。

15:00

他部署とのミーティングに参加し、結果の報告と議論を実施する。

17:00

他の試験について情報を収集し、試験を計画する。

18:00

業務を終え、帰宅。

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