職種紹介
あすか製薬の仕事の全体像を、各部署の役割、各職種の仕事内容からご紹介します。
あすか製薬の
仕事の流れと組織
医薬品研究開発から
販売までのプロセスと該当部署
創薬は多数の化合物のなかからスクリーニングにより有効な化合物を選択する「探索研究」から始まります。次に動物を用いた前臨床試験にてデータを集め、有効成分・製剤の品質確保の基礎作りをします。その後、第Ⅰ相臨床試験(少数健康成人志願者が対象、安全性・薬物動態の検討)、第Ⅱ相前期臨床試験(少数の患者が対象、有効性・安全性などの検討)、第Ⅱ相後期臨床試験(多数の患者が対象、用法用量の検証)、第Ⅲ相臨床試験(多数の患者が対象、既存薬などと比較して新薬の有効性・安全性などを検証)を経て、医薬品としての有効性・安全性が認められたら、厚生労働省に「製造販売承認申請」を行い、承認を受けたら、薬価収載後に発売することができます。また、医薬品医療機器総合機構(PMDA)による審査が開始され、工場では実生産に向けての品質確保の検討も進みます。発売後は、今まで実施してきた臨床試験とは比較できないほど幅広い背景を持つ患者さんが服用するため、製造販売後調査を行い、有効性や安全性を引き続き調査します。新薬を生み出すのには長い期間が必要ですが、創薬から育薬まで幅広く関わることができるのが製薬会社の魅力です。
各部署の仕事内容
創薬研究本部
創薬研究本部
常に可能性を探求し、未来を一歩前進させる。
創薬研究本部は、化合物の探索から合成、医薬品としての安全性や薬理作用、ADME(*1)を確認する試験など、新薬誕生までの長い研究開発プロセスの各段階で活躍しています。このプロセスを経て、実際に製品化が実現する確率は約3万分の1といわれ、完成するまでには9~17年という長い時間がかかります。そのため、自身が研究していた医薬品が上市し、患者さんの治療に寄与できることは研究者にとっての何よりの喜びです。さらに、日々の研究の中で疑問に感じたことを調べ、試行錯誤を繰り返しながら実験し、より深く考察することで新たな知見を得る。それによって、研究者自身も知識やスキルが身につき、新たな研究へとつながっていきます。
(*1)ADME:Absorption(吸収)Distribution(分布)Metabolism(代謝)Excretion(排泄)の頭文字をとった名称で、医薬品が服用されてから体外に排泄されるまでの経過、薬物動態
職種
※掲載している職種は一例です。
職種名や所属部署は随時変更される可能性があります。
職種名や所属部署は随時変更される可能性があります。
研究職(薬理)
薬理研究部所属
重点疾患領域における医薬品創生に向けて、新規治療法の提案やコンセプト検証を行います。また、薬効を確かめる試験や薬が作用を発現するメカニズムの解明などの研究を担当します。
研究職(薬物動態)
薬物動態・安全性研究部所属
各研究開発ステージで、動物や細胞、生体試料などを用いて開発候補化合物の薬物動態評価(体内に投与されてから排出されるまでの変化)を行い、ヒトにおける薬物動態を予測し、薬効/安全性を評価します。
研究職(合成)
合成研究部所属
主に、低分子創薬におけるドラッグデザインおよび化合物合成に関わる研究を行います。そのほかにも、開発候補化合物の効率的な合成法の検討、化合物データベースなどの基盤整備などの業務にあたります。
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開発本部
開発本部
新薬を少しでも早く、そして安全に世へ送り出す。
開発本部は、非臨床試験で有効性、安全性が確認された医薬品について、承認申請に向けてヒトでの臨床試験の計画から実施、データの解析を行う部署です。検証者から患者さんへと対象を拡大し、承認申請に必要なデータを収集し、データを生物統計学の手法を用いて解析します。その後、解析されたデータから薬の有効性および安全性を数値的なデータに取りまとめ、科学的な証明や評価を検証します。臨床開発は新薬開発の最終工程を担っており、新薬を待ち望む患者さんのために計画的に業務を遂行していくという使命があるのです。
職種
※掲載している職種は一例です。
職種名や所属部署は随時変更される可能性があります。
職種名や所属部署は随時変更される可能性があります。
臨床開発職
臨床開発部所属
病院やクリニックと連携して治験のデータを収集するなど、モニターとしての経験を積んでから、治験の実施計画の立案や、治験への同意説明文書の作成などを担当します。
データマネジメント職
臨床開発部所属
臨床試験データの品質を担保するデータマネジメント業務全般を担当します。臨床試験で使用するシステムの選定・導入・運用を支援したり、治験実施計画書の作成をサポートしたり、幅広く業務を行います。
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信頼性保証本部
信頼性保証本部
評価・対策を積極的に行い、品質の高い医薬品の提供に貢献する。
信頼性保証本部にはいくつかの職種がありますが、主に医療機関や医薬品製造所などからの品質情報を収集・評価し、医薬品の品質を確保するための対策を講じたり、副作用情報をMRからの情報や文献、海外の製薬会社からの通知などから収集・調査する部署です。発売後の医薬品に関する品質情報について、医療機関から収集した内容をもとに品質や有効性、安全性、人の健康に及ぼす影響を評価します。また、生産や物流の過程で問題がなかったのか、原因を調査する場合もあります。信頼性保証本部は、患者さんに安心して薬を服用していただくため、品質の高い医薬品を継続的に提供することを使命としているのです。
職種
※掲載している職種は一例です。
職種名や所属部署は随時変更される可能性があります。
職種名や所属部署は随時変更される可能性があります。
品質保証職
品質保証部所属
医薬品を安心してお使いいただけるよう、当社の医薬品の品質を確保するための対策や改善を講じることが主な業務です。品質情報などの原因を調査・分析・評価したり、医薬品が適正に製造されていることを確認するなど、関係部門と連携しながら改善を継続していきます。
ファーマコビジランス(PV)職
ファーマコビジランス部所属
医薬品の安全管理情報(医療機関からの有害事象情報、国内/海外提携企業からの安全性情報、文献学会情報や規制情報など)を、科学的に分析し、薬機法に基づく規制当局への報告や安全対策を立案し、実施しています。
薬事職
薬事部所属
開発中の新薬、市販医薬品の申請・承認に係る薬事規制に関わる業務を担当します。例えば、原薬追加や製造方法変更の際に、提携企業や社内関係部門と連携し、適正に薬機法の手続きがなされるよう管理するなど、薬事業務を総合的に判断していきます。
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生産本部
生産本部
安心と信頼を形にし、高品質な医薬品の製造・安定供給に貢献する。
生産本部は、原材料の調達から製品製造、出荷に至る一連の生産活動を行っています。医薬品の製造に際しては厳しい基準(GMP:医薬品の製造管理、品質管理の基準を定めた法令)を遵守しなければなりません。研究開発部門がつくり上げた製剤設計を精密に再現するとともに、安定供給を実現するために、工程別に担当するセクションそれぞれが連携しながら、各担当工程で効率化と品質の追求を目指しています。患者さんや医療関係者が安心して使用できる、高品質な医薬品を製造・安定供給することを実現し、医薬品への「信頼」を形にする、それが生産部門の仕事です。
職種
※掲載している職種は一例です。
職種名や所属部署は随時変更される可能性があります。
職種名や所属部署は随時変更される可能性があります。
CMC研究職(製剤研究)
CMC技術研究部/CMC品質研究部所属
新規化合物の物理化学的な評価や治験薬の製造・管理などを行い、自社創製品を中心に、開発初期段階から承認取得後までの期間を通して、CMC(*1)に関連する研究開発業務、および市販品に関する技術的なフォローを担当します。
(*1)CMC:Chemistry, Manufacturing and Control
製造職
製造部所属
製品の生産計画に基づき、工場での製造に携わる仕事です。生産計画の立案・調整から必要な原材料などの数量管理、実際の製造作業など、製造業務に幅広く関わります。
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営業本部(MR職)
営業本部(MR職)
医薬品の普及を目指し、多くの人々の健康に貢献する。
営業本部は日本全国各地に営業所を構えています。在籍するMRの主な活動は、医師や薬剤師などの医療関係者に対し、自社医薬品に関する情報の提供・収集・伝達をすることです。近年は、訪問活動だけでなくオンラインの打ち合わせなどでも対応しています。MRは患者さんと直接お話することはできませんが、医師や薬剤師の先生との面談を通じて自社医薬品が患者さんやご家族のQOLに貢献していることを実感できます。「患者さんの症状がよくなり、そのご家族が喜んでいた」などと、第一線の声を直接聞けることもMRの仕事の魅力です。当社では、製品知識に加え、ロールプレイングなどのコミュニケーションスキルをアップする研修も行い、質の高いMRの育成に努めています。
エリア
北日本統括部
北海道、宮城、福島
東日本第1統括部
東京、神奈川
東日本第2統括部
埼玉、千葉、栃木、新潟
中日本統括部
長野、石川、愛知、静岡
西日本第1統括部
京都、大阪、兵庫、香川
西日本第2統括部
広島、福岡、熊本
※営業所所在地は随時変更される可能性があります。
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管理本部
管理本部
会社運営を支え、整えることで、製薬に集中できる環境を生み出す。
管理本部は、経営企画部・総務部・人事部・経理部・ITソリューション部などのさまざまな部署で構成されており、あすか製薬の事業活動をより円滑にするだけでなく、企業の持続的な成長と競争力の維持にも重要な役割を果たしています。その存在意義は、組織全体の効率性と透明性を高め、リスクを最小限に抑えながら戦略的な意思決定を支援することにあります。
管理本部のメンバーは、新卒採用やキャリア採用、社内の部門間異動など多様な背景を持った人材で構成されています。特に部門間異動では、MR職からの異動者も多く、仕事を通して得た知識やスキル、経験を活かして新しい仕事へ挑戦・キャリアアップできる環境です。
部署
※掲載している部署は一例です。
部署名は随時変更される可能性があります。
部署名は随時変更される可能性があります。
人事部
社員の働きやすい環境を整える給与・労政に関する業務と、ヒューマン・リソースに関わる制度・採用・研修関連の業務を行います。
経理部
会計担当者として、単体/連結決算業務、税務申告業務、資金の計画策定・管理などに携わります。近年では、経理業務のDX化やプロセス改革なども積極的に推進しています。
ITソリューション部
社内システムの構築・運用、PCや携帯端末の資産管理、各種問い合わせやシステム障害の対応など、情報システムに関係する業務全般に携わります。新しい技術の導入や業務改革で、あすか製薬全体の課題解決に取り組んでいます。
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