肝硬変になると血液が肝臓に流入しづらくなり、血液の流れが悪くなります。それにより血液の成分が血管外へ染みだしてきます。また、肝臓は血液中を流れるタンパク質を作っていますが、肝機能が低下するとそのタンパク質も減少します。血液の成分の割合が変化し、血液の成分が血管外へ染み出しお腹や手足に水分が溜まります。それが、浮腫・腹水と呼ばれる合併症に繋がっていきます。治療方法としては溜まった水分を体外に出すことがメインの治療となります。摂取する水分量の調節や薬を服用しますが、患者さんの状態によって様々な治療法が選択されますので、医師の指示にしっかりと従うことが重要です。
監修:日本赤十字社 武蔵野赤十字病院 院長 泉 並木 先生
※ここでの情報はあくまで基本の情報であり症状は人それぞれで違う場合もあります。不安な点は主治医、肝臓専門医等に相談してください。