肝硬変の症状

肝硬変の合併症(症状)についてはこちら

肝臓の機能が保たれている「代償性」と呼ばれる時期は基本的に無症状ですが、以下のような症状が現れることがあります。

  • 食欲不振
  • 全身がだるい

肝硬変が進行し「非代償性」と呼ばれる状態になると、以下のような症状がみられます。

黄疸

黄疸

ビリルビン(通常は肝臓で代謝される黄色い色素)が体内で増加することで皮膚や白目が黄色くなります。

肝性脳症

肝性脳症

血液中に有毒なアンモニアが増え、意識障害を中心とした様々な症状が現れます。重症の場合には昏睡状態に陥ります。

腹水・浮腫

腹水・浮腫

血液中のタンパク質(アルブミン)が減少することで、お腹や手足に水が溜まります。

食道胃静脈瘤

食道胃静脈瘤

肝臓が硬くなることによって、血液が本来とは違う血管に流入し、食道の静脈などに血液が溜まるこぶの様なものができます。以前は静脈瘤の破裂により死亡する方が多くいましたが、現在は内視鏡を用いた検査や止血の技術が向上したため、死亡率が減っています。

監修:埼玉医科大学 消化器内科・肝臓内科 教授 持田 智 先生

※ここでの情報はあくまで基本の情報であり症状は人それぞれで違う場合もあります。不安な点は主治医、肝臓専門医等に相談してください。