薬物性肝障害

薬物性肝障害

薬物性肝障害とは、医療機関で処方されたおくすりやドラッグストアで購入できるおくすり、サプリメントなどが原因となり起こる肝臓の炎症です。「中毒性」と「特異体質性」に分類されています。
「特異体質性」は、アレルギー反応で発症したり、人によっては特殊な代謝経路により発症する場合があります。

中毒性

おくすりやサプリメントそのもの、またはそれらが代謝されてできた物質により肝臓が炎症を起こします。原因物質の量が多いほど、障害が強くなります。

特異体質性

薬物性肝障害の多くが特異体質性です。こちらはおくすりやサプリメントなどの原因物質の量に関係なくアレルギーのように発症するため、発症の予測は難しいとされています。

薬物性肝障害の治療

多くの場合、どちらも早期の発見により、原因物質であるおくすりやサプリメントを中止することで速やかに回復します。それでも改善しない場合は、さらに原因を特定し、患者さんの生活や、環境によって治療方法を選択しなければなりません。

監修:埼玉医科大学 消化器内科・肝臓内科 教授 持田 智 先生

※ここでの情報はあくまで基本の情報であり症状は人それぞれで違う場合もあります。不安な点は主治医、肝臓専門医等に相談してください。