肝機能の悪化をくい止め、現在の状態を維持することが治療の目標になります。
肝硬変の重症度や、原因、患年齢、生活環境によって治療法は様々です。
代償性肝硬変
原則的には原因(ウイルス性、アルコール性、非アルコール性、自己免疫性など)に対する治療を行います。
食事に関しては強い制限はなく、十分なカロリーの摂取と筋肉の維持が大切となるため、適度な運動を行ってください。
タンパク質が不足している場合には、特殊アミノ酸製剤などを服用し栄養状態の改善を行います。
非代償性肝硬変
食事療法、栄養療法により栄養状態の改善を目指します。また症状に併せて治療を行います。黄疸や腹水がある場合には安静が必要ですが、過度な安静は肥満や筋肉量の減少につながることから、日常生活の活動を制限する必要はありません。この疾患は医療費助成の対象となる疾患です。
監修:埼玉医科大学 消化器内科・肝臓内科 教授 持田 智 先生
※ここでの情報はあくまで基本の情報であり症状は人それぞれで違う場合もあります。不安な点は主治医、肝臓専門医等に相談してください。