肝性脳症の原因

「肝性脳症」の原因は様々ありますが、有害物質のひとつアンモニアと、体内のアミノ酸バランスの異常が原因の一因といわれています。

アンモニア

怖いわね~

肝臓の機能が低下すると、アンモニアが解毒されず、血液中のアンモニア濃度が上昇します。結果として脳に達し脳症の原因になります。ただし、個人差が大きく発症する患者さんもいれば、発症しない方もいます。

アミノ酸

アミノ酸は私たちの体の血管や内臓、皮膚、筋肉などのもとになるタンパク質を構成している物質です。アミノ酸は人間の生命活動に必要不可欠な物質であり、肝臓の機能とアミノ酸は密接な関係があります。よって、肝機能が低下すると、血液中のアミノ酸のバランスが崩れてしまいます。こちらも個人差はありますが、このアミノ酸バランスの崩れが、脳に影響を及ぼし肝性脳症を発症する場合があります。

監修:北海道大学大学院医学研究院 消化器内科学教室 教授 坂本 直哉 先生

※ここでの情報はあくまで基本の情報であり症状は人それぞれで違う場合もあります。不安な点は主治医、肝臓専門医等に相談してください。