肝臓は栄養素の代謝および貯蔵を行う臓器であるため、肝硬変患者さんは代謝障害の発生により、たんぱく・エネルギー低栄養状態(PEM)がしばしば発生します。肝硬変では低栄養状態が予後に影響を及ぼすため、食事療法は重要な役割を担っております。
医師より肝不全用経口栄養剤(BCAA製剤)の服用を指示された場合は、食事から摂取するたんぱく質量の調整が必要となります。また、むくみを予防・改善するために、減塩に取り組むことも大切なことです。今回はたんぱく質や塩分を控えめにしつつも、清涼感たっぷりで、長崎にゆかりのある料理が楽しめるメニューを掲載いたしました。皆様の食事療法の一助となれば幸いです。

Vol.12 猛暑を乗り切る爽涼レシピ

監修:長崎大学病院 栄養管理室 室長 高島 美和
管理栄養士:長崎大学病院 栄養管理室 深山 侑祐
調理師:森内 聡一郎

※ここでの情報はあくまで基本の情報であり症状は人それぞれで違う場合もあります。不安な点は主治医、肝臓専門医等に相談してください。